幸せは内側にある
幸せはどこにあるのか
「幸福は心の問題。成功は金と権力の問題――。だが、まあ、敗者や失敗者の中にも、幸福な人間がいるっていうことは、私も認めるがね」
NHKドラマ・監査法人より
私は、心や精神という言葉は使いたくない。それは詐欺師や虚業者が喜んで使う危うい言葉だと思っているからだ。
要するに『幸せは、身体の中で起きる脳内麻薬に従う』ものだ。
楽しい・気持ち良い・心地よい・快い・美味しい・・など、ドーパミンやオキシトシンなどの生成や受容によるものだ。
つまり、『幸せ』とはあなたやお子様の脳を含む身体の中にしかないのだ。
例えば、自分の親が亡くなったとしよう。それで不幸に落ち込む人もいれば、逆に大喜びをする人もいる。自分の外の状態によって、幸不幸に影響を受けることがあるのは事実だ。だが、外のことと中のことは別のものなのだ。
外のことに影響を受ける母親
いわゆる『勝ち気な母親』は、子供を苦しめがちだ。勝気とは自分の外と戦うものだが、自分ではなく夫や子どもを駒にする。
夫や子供自身は競いたくないのに。
曰く『お父さんよりいい大学に行きなさい』
『いとこの〜君に負けちゃダメ』
『あんな男と結婚するだなんて負け犬じゃん?』
『医者になりなさい』『弁護士になりなさい』
その後に続くのが『お母さんは、あなたのためを思って・・・』だがそんなことはない。自分のマウントや保身のために、子供をすり潰すだけだ。
まずもって『比較』は『劣り』や『負け』を生み出す。
40歳ぐらいまでの若いときは競争や自己拡大も必要だ。だが、その我が子の幸せを望むなら内面の健康を望むべきだ。もちろんその子固有の価値観=コアコードが最も重要だ。
大事な愛すべきお子様が、他人との競争に負けたからと言ってなんなのだ。一番でなくて、それでどうしたというのだ?それで貴女からのお子さんの評価が変わるものなのか?
現代では、人間は他人に勝たずとも幸せでいられる。(大昔は違った。勝ち続けねば生きられなかった。)
お子様がどのような点で他人より劣っていたとしても、問題ではない。
よその子より話すのが遅い・立つのが遅い・体が弱い・・お母さんとしては本当に辛かろう。だが子供の前で泣いたり嘆いたりしてはいけない。それが子供に恐怖を与えるからだ。お母さんがリラックスし微笑んでいられれば、子供に安心や勇気を与えることができるのだ。
お子様自身が、それをどう捉えるのか?お母さんはお子様に幸せになって欲しいのか?
ならば、勝つため・あるいは他の子に追いつくためと我が子を追い込むことはしてはならない。
ビジネスやセレブのトップランナーが自殺するのは多い。
間違いなく、勝ち組の彼らがなぜなのか?
汚名を着たり、金を失ったぐらいでへこたれてしまうような大人にさせるな。
怖いのだ。負けるのが。
内なる自分の価値観や信念にのみ従っていれば、外側で負けても平気なのだ。
負けるのが怖いのは、不幸なことだ。
それでも、外と戦わねば生きていけない。
地上最強のプレデターたるトラでさえ、10回のうち9回は食いっぱぐれる。
野球選手もバットでは、10回のうち7回は失敗する。
ビジネスでも10回起業して1回成功する。
負けたとき、外側からどう思われるのか?
そんなの、どうでも良い・・・なぜなら自分の価値観ではノープロブレムだからだ。
全勝を求められる選手やセールスマン。
それと、貧しくてもわずかなお金を楽しみに偶数月の15日を待つ臭い息を吐きながらニッコニコに笑ってる汚いジジイ・幸せなのはどっちだ?
幸せに感じられる・・とは死の恐怖から遠いことなのだ。
特に子供は『自分は生きられるのか?生きることを許されるか?』に怯えている。それが一生続く人も多い。
お子さんが、自分の価値観で生きることを許す・・・それがお子さんへの最高のプレゼントだ。そういうお子さんは大人になっても活き活きと自信を持って生きていける。そういう人は強く優しい。幸せだからだ。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。