成功者の転落は嬉しい。なぜか?
しかし、AIで絵を描けたらもうアイドルのニーズは減るかもなあ。
百五十人の村。間引きの歴史
大昔の人にとって、劣っていることは死を意味した。その記憶は今でも残っているのだから仕方がない。あなたと凄い人が並んだ時、あなたが死に近い。それが逆転したと思えるとき、あなたは死地から脱したのだ。いずれは自分の番だけど、今回はお先にどうぞ。死の恐怖から逃れ、生きる喜び。これこそが著名人の転落の甘露だ。
確かに、他人の不幸を喜ぶのは、はしたない。下品だ。だが、その快感を拒否するのではなく素直に受け入れたらどうか?転落者?には申し訳ないが、あなたが喜んでいるのを彼らは知らない。S N Sなどに『ザマァ』とかはやめましょう。彼らもあなたと同じように生身の人間なのだから。
※あなたともう一人一緒にいるとする。もう一人があなたより優秀で若いなら、つまり村に役立ちそうならあなたが間引きされる。現代ではそんなことは無いのに、昔の記憶があるから。成功した著名人と平凡なあなたなら、おなたが先に死ぬ。成功者が逮捕されたら、その人はあなたよりも劣る(と、あなたは感じる)ことになり、あなたの方が優れる(と、あなたは感じる)のであなたは嬉しい。
成功者の転落は、死地にあるあなたを救うとあなたは感じる。劣ることが怖いのは記憶による。
転落したと目される著名人
ホリエモン
小室哲哉
田代まさし
酒井法子
田中聖
清原和博
華原朋美
山口達也
川越達也
エンリケ
渡部健
木原誠二
森光子
新庄剛志
西川和孝
浦田直也
沢尻エリカ
ガーシー
清水健太郎
その他
敬称略
ほとんどみなさん、復活している。以前よりも輝いている人さえある。
まとめると 酒・薬物・盗まれて・お下劣・殺人・詐欺その他の犯罪。この中ではホリエモンさん・川越さん・森さん・新庄さん・浦田さん・清水さんあたりは気の毒だなあ。
松浦さんも、その気なら助けることもできたのに。原因は彼にもあったのに。今でも一緒に仕事してるらしいけど。
ただ、かつてなら『終わった』と言われてもおかしくない人が堂々とというか普通に復活しているのを見ると『良い時代になった』とも思う。
もう一方で、反社側にいた人が人気者になりお金を稼いでるのもある。元ヤクザ・元暴走族・元殺人者とかが、今やチヤホヤされる。
唯一、薬物だけは厄介だ。どうしても繰り返すし、どんどん深くなる。
実は成功者は転落したのではなく、『生き方の幅が広がった』か。
本人も『そのとき』は、がっかりしたかも知れない。友人たちに去られたかもしれない。私は、ホリエモンさんのツイッターに檻の中にいるイラストが使われていたのには驚き喜んだ。あまりにもセンスが良い。だが、そういうセンスが当局の神経を逆撫でしないか心配もした。彼は獄中でも明るく仕事をし、却って名著(ゴーストが書いているが)連発。お仕事のクオリティや社会的な存在意義もドカンと上がった。キワモノのイメージも、本格派・正統派の社会リーダーにかわった。彼は、鮮やかに乗り越えた。
ビートたけしさんも事故から、映画製作に軸を移した。成功者本人にとっては、転落などさらに上に上がるための踊り場に過ぎない。
私にもこういう知人がいる。彼は、暴力・退学・離婚・透析・前科・隠し子・倒産のフルコースだ。今でも明るく強く新しいビジネスを展開する。
著名人に感謝だ。
著名になれば、ギャラ飲み・講演・司会などで一日50万円程度は稼げる。年収1億など容易いだろう。だが、そのポジションの維持やストレスは相当なものに違いない。変な奴だって、たくさん寄ってくる。
私たちに夢を・希望を・楽しみを・喜びを与えてくれる。自分ではできないことをやってくれる。それも有名税まで払って。
運だけで成功する人は、運で失敗もする。だが失敗を恐れず、立ち上がった時はさらに強くなってる。
自分が生きる許しを得るため(今は間引きなどされないのに)、私たちは承認欲求を持つ。
若さ・美しさ・背の高さ・学校の成績・学歴・年収・権力・資格・おしゃれ・持ち物に至るまで、自分が優れていると示したい。マウントを取りたい・勝ちたい・いじめたい・自慢したい。
そこで考えてみて欲しい。成功者とあなたでは、どちらが幸せか(ここで言う幸せとは、好きなことができる自由・楽さ・プレッシャーの少なさ・地位を手放す恐怖など)。
彼らがあなたよりいいと思う点は、年収やうまいものを食ったり車を買ったり美人とセックスする・シルクのパンツを履くことぐらいだ。逆に、彼らには無くあなたが享受している幸せはどれだけあるのか?
お笑いで爆笑を取り続けるプレッシャー・バッターボックスに立つプロ野球選手の恐怖・確実に良い野菜を作らねばならぬ有名農家の不安・ヒット作を作り続けねばならない作曲家の孤独・不如意棒を立たさねばならぬ人気A V男優の焦燥・休むことの許されぬ劇団座長のストレス・何十年も腰痛と戦う歯医者の疲労・・
時間が経てば給料が貰える。気持ちが乗らなかったら電話でおやすみ連絡。お腹が痛くなったら早退できる。彼らにはそれはない。
↓音が大きいかも知れません。
人の転落も積極的に喜ぼう
あなたより上にいるであろう・価値があるであろう(とあなたが思っている)人の転落の喜びは、オキシトシンを運んでくれる。
今の日本にいる私たちは、すべての機会を捉えて幸せに・楽しく・気持ちくあらねばならぬ。みんな一緒に下りのエレベーターに乗っているから。雰囲気は悪いのだ。好況の時よりも、幸せアンテナの感度を上げねばならない。
ぐっすり眠れる。家賃を支払えた。猫を抱けた。冷たいものが飲める。ETCが使える。TODOリストを消せた。毎日10個以上のハッピーカウントを記録するのだ。私生活のほぼ全てと、お仕事の大部分に幸せを感じていないと今の時代、あなたは壊れるのだ。壊れるのだ。休息も多めに取ろう。
また、あなたが40歳を超えていたら、積極的に人のためになろう。最初はコンビニの募金箱に1円玉を入れてみよう。家の周囲を掃除しよう。軽いボランティアに参加してみよう。嫌な、お役には進んで協力してみよう。あなたの個人の幸せは、他者への貢献無くしては成立しない。人はそのように作られている。自分の機嫌をとるための、他者への貢献は簡単だ。もし1000円あるならパチンコに行かず、『これで人のために・・』どうしようか、何ができるか考えてみるのだ。
ただ、メンタルが落ち込んでいる時は充分に休息して元気になってからにしてほしい。相手に迷惑をかけないため、変なセミナーに誘われたりしないためだ。
全てはあなたの幸せのために
人は、脳内麻薬が快感を作ってくれる方向に動く。
これは否定できない。価値観も信念も恋も英雄的行為も、これに拠るものだ。
そしてその快感や不快の多くは、種の保存のためでありあなたの命を守るためだ。
石原慎太郎氏が『我が信長記』に書いておられるのは。
『最も充実した生き方とは、自分をさらけ出し常に自分の存在に触れ、手のひらで感じるような生き方。自分の情熱だけを信じ、そこから導き出される価値観や方法に従って個人主義的な現実を生き抜くこと』
私の意見
より多くの脳内麻薬を得ること、つまりいつも気持ちよくいることが幸せ。
ここで残念なお知らせがあります。脳の性質で快感は続かないんです。あなたも覚えがあるはず。少し気持ち良くても、しばらくすると快感は消えます。脳内麻薬は劇薬で、脳が焼けるのを防ぐ体の防御作用です。覚醒剤の量が増えていくのは、これが理由です。きもちーやばい。きもちーやめろ。快感が強くなればなるほど、それを体が抑えます。大きな快感にこそ大きなブレーキがかかります。脳の健康を維持しつつ幸せでいるためには、できるだけ多く細かい快感を得ることです。幸せのコツは、『小さな喜びを沢山』です。
最後まで、お読みくださりありがとうございました。
月曜日だけ乗り切ろう。今日は早めに帰って休みましょう。
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