![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48252380/rectangle_large_type_2_7de62734e99426e4bd47f15f8a9bc5e7.png?width=1200)
Photo by
tr413
あなたの中に私を見る。私の中にあなたを見る。
最近youtubeでこのショートフィルムを見てすごく考えさせられました。
露出狂の多肉植物を愛している男と、ワニを飼うヤク中の女のラブストーリー。
短い短いラブストーリーなんです。
男が女に一目ぼれし、どこか欠けていて、満たされない部分を持つ二人はあっという間に惹かれ会います。けど、女は、家でワニを飼っているのをばれたくなくて男に必死で隠すんですね。が、のちに、それがばれ、男はワニを見てしまいます。
そうして二人は、なんとなく離れてしまい、またいつもの日常に戻っていく。
この「ワニ」って人が、他人に隠しておきたい自分の「闇」や「欠点」「過去」だったりすると思うのです。
特に恋愛関係において、それらを、いつどのように相手に開示するかってとてもナイーブな所。あまりにそれらが大きいと、受け止められず逃げたくなってしまうし。だから、必死で隠しますね。その姿は時に不自然で、格好悪いものです。お互いに、「こんな変な所を見せたら嫌われてしまう。けど、知ってほしい」という、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるような状態になる。
「私を分かってほしい。受け入れてほしい」という共通の思いを抱えて、綱引きをしてしまう。
けど、こうやって相手を信頼せず、自分を偽っていると、結果としてお互いに傷つき、なんとなく疎遠になってしまう。
こういう事ってよくあるよなあ、と。
けど、蓋を開けてみれば、隠したい内容は少々違ってもみんな同じような事を考えているものです。似たもの同士なんです。
「私たちは似通っているけど、違ってもいる」
それを受け入れられた時、二人の関係はどう変わるのだろう。そんなことを考えさせられました。
大人ないいアニメでした。