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【アート巡り】パラミタミュージアムでの常設展と祈りと花宵道中

こんばんは、Yucka(ユカ)です。
よく月や占星術について勉強と記録がてら書いておりますが、
美術館に行って、芸術作品を観て、その場所の空気感を吸うのが趣味です。

先日、三重県菰野にあるパラミタミュージアムに行ってきました。

メインコレクションである池田 満寿夫さんの部屋は、般若心経シリーズや曼荼羅。

ちなみに、梵語のパーラミターの音写「波羅蜜多(はらみた)」
迷いの世界である 現実世界の此岸から、悟りの境地である涅槃の彼岸に至ること」に 由来しています。
パラミタミュージアムHP:館名の由来より引用

若い頃はよく分からず、失礼ながら通り過ぎていましたが、
40歳にもなると、誰かしろ見送ったことも増え、
規則正しく並んだ歪な頭部や曼荼羅を眺めて「祈りの形は人それぞれ」だと、ふと感じました。

頭部や体が必ずしも等身大やリアルな造形である必要はなく、制作してる手や思考。
感覚の赴くまま、土を貼り付けていくのか、削いでいくのか。
私のイマジナリー池田さんの制作過程が祈りのように、お経を唱えているのか、なんとなくそんなイメージが浮かんできました。


あと、説明の中で見つけた言葉が印象に残りました。

野や山を歩いていて
不意に出くわす地蔵が大好きだ。
寒風と灼熱にさらされて立ち、
行き交う人々を見守ってきた地蔵に
永遠を感じる。

山の中で出くわすお地蔵さん

地蔵菩薩は、ブッダ(お釈迦様)入滅後の世界で、人間を含める命ある生物の救済を任された仏様だそうです。
修行僧の姿で、六道(天の世界や地獄)を巡りながら衆生の苦難を代わりに受けてくれるのだとか。

手塚治虫先生のブッダの修行のシーンが過酷だったので、自分がそんなにしんどいのに、それでも人を見守るって・・・とてつもない精神力。忍耐力。
聖闘士星矢も読んでいたので、天の世界や人間道ならまだしも、閻魔様の裁きによって地獄に落とされた過酷な世界(餓鬼道、修羅道とか)の絵のインパクトがね・・・恐ろしいよ・・・。
それを代わりに受けるの・・?それが修行?
たまに日本画でお地蔵さん見るけど、見る目が変わる・・・。


青牡丹のイメージ


また、女流陶芸家・辻 輝子さんのお部屋にあった青い牡丹や花の絵付けの香炉などを見て、ふと浮かんだのは、宮木あや子さんのデビュー作「花宵道中」のワンシーン。
(コミックス化や映画化されているので、見た人いるかな?)
江戸・吉原の遊女である朝霧(ヒロイン)の履いていた草履の鼻緒が青い牡丹で。
牡丹といえば赤なのに、珍しくて可愛いのを気に入ってる描写。
それが恋人との出会いを結ぶきっかけになりました。
布と焼き物では全く異なる質感でしょうが、あのときの牡丹はこんな感じだったのかな。
優美というより江戸好みの粋なイメージがあります。
映画見てないので、時代考証とか遊女が好む柄とかで全然違うのかもしれませんが、どうでしょう?
朝霧は、高級遊女ではないので、そこまで高級なもの・凝ってないのかなぁと思うのですが・・・

目の前にあるのは芸術から、自分の知ってる"何か"と、ふいに対峙するのも、まあ面白い体験だなぁと思うのです。

現在の企画展は、ミュシャ。
またふらりと訪れたいな。

Yucka⚚

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