パイプを吸ってみた
もともと煙管を持っていたのですが、火皿のなんと小さいこと。これじゃ落ち着いて吸えやしない。それでパイプを買いました。
(買った物のアフィリンクが記事の最下部にあります)
アメリカ製のコーンパイプです。とうもろこしの芯って廃材を利用してるんですかね。まあ世界中の人のためにコーンパイプを作ってもとうもろこしの生産量に比べたら雀の涙でしょうが…
コーンの火皿と木のシャンク(胴体の部分)はニスで固められています。黒い吸い口は樹脂製で、吸い口とシャンクの内部にはフィルターが通っています。
3,4回使ったらフィルターを交換するそうです。使いすぎると喫味(この言葉、どうやら造語っぽい)が変わってくるといいます。
チャコールフィルターという名の通り中に炭が入っています。
システムパイプなどフィルターのないパイプでは、火種が口に入らないようにパイプスクリーンという排水口の網みたいなのを火皿に敷きます。
これは補助具のセット。L字の棒で葉を押し固め、吸い終わった後に残りの二つで燃えがらをやさしく落とします。燃えがらはヤニで底の方にこびりついてきます。これはこれでカーボンといって火皿の壁を保護する役割があるそうなので、よほど厚くならない限り削ぎ落とす必要はありません。鉄鍋を油と炭で育てるのに似ていますね。パイプも、育てる系の道具であるようです。
試験管を洗うアレで管内のヤニをまめに掃除するそうですがまだ使ったことはありません。というかなんでセットで買ったんだ… まあ買ったときはサイズわからなかったしいいか…
火は普通の使い捨てライター、チャッカマン、マッチがよさそうです。若干吸い込みながら火を近づけると、火が自ら火皿へ入っていってくれます。パイプにはマッチがいいといわれる理由がよくわかりました。かなり点けやすいです。
(この段落は参考にしないで、後日書いた以下の記事も読んでください)
喫味ですが、辛いです。慣れていないのにシャンクが短いパイプを使った僕のせいでもあります。火の加減が非常に難しく、火は比較的消えやすいのに、その火を維持しようと意識すれば温度が上がりすぎて辛くなる…
どういうわけか、辛くなりすぎた煙はニコチンが効きすぎます。これをマシンメイドシガーのPanter mignonで初めて経験しました。なので葉巻は辛くてキツくなってきたらやめどきです。パイプでは、ロングの紙巻き換算で1から1.5本分くらいしか使っていないにもかかわらず、寝起きに吸い終えたらクラッとしました。
辛味を押さえるには、煙道を長くして煙を冷ますといいようです。らせん状のフィルターを使うか、シャンクの長いチャーチワーデンサイズを使います。まだハマるかどうかもわからない趣味に凝って道具が増殖してしまうのもあれなので、しばらくはこれで頑張ってクールスモーキングを探求してみることにしました。
さて、先ほど紹介したフィルターですが、高い頻度で交換するにもかかわらず30本入りで1200円くらいします。アホくさ。
てことで自作しました。
一辺をフィルターの長さに合わせて短冊状に切ったコピー用紙をもともと入っていた6mmのフィルターに巻き付けて、フィルターを抜いてから増し締めします。それから吸い口に挿してサイズが合うことを確認したらセロハンテープで軽く留め、中にティッシュのこよりを入れて完成です。慣れたら30本1200円なんて最低賃金で追いつけそうですね。
付属のチャコールフィルターよりもこちらのほうがずっと重く、煙を軽くしてくれます。炭、紙、スポンジそれぞれの素材に得手不得手があるようなので、何をどれくらい軽減してくれるかは比較できませんが、チャコールフィルターほど辛(から、つら)くはなくなったので、コスパにおいても好みにおいても、個人的には自作した方が良さそうです。
写真の通り、外側に逸れた煙道ができてしまったらしく、外側が少し焦げていますね。
喫煙後の火皿に残った甘ったるい匂いがクセになる…
追記:辛みの大きな原因として、パイプが新しくカーボンの付着が少ない、火皿への葉の詰めが甘いといったものがあるようです。大丈夫かこれ、と思うくらい強めに詰めたら軽減されました。