「金相場が史上最高値を更新」。金を求める若者が殺到する中国と「積立NISA」を求める若者が多い日本。答えは【あれ】なのかも知れません。
以下は3月11日のニュースからです
女性が紹介しているのは、1粒1グラムの金です。 「金豆豆(じんどうどう)」と呼ばれる金の粒を毎月1粒貯めて資産運用。これが今、中国の若者の間で流行しているといいます。 街中でも、金の売り場は大忙しです。 レジには分厚い札束をもった若い客も 12歳の女の子も、プレゼントに金のペンダントをおねだりです。 12歳の娘 「(Q.なぜ他の物より金を選んだ?)貴重だし価値も下がらないと思ったから」 娘の父親 「金は色あせないので、娘も永遠に色あせないことを願って買った」。
中国では若者の「金の現物」買いが大人気らしいです。
元々、中国やインドなどでは、何かのお祝いに「金を贈る」習慣があるので、中国の人達にとって、金の売買は日常的な事だと思っていますが
それでも
金相場が史上最高値を更新しているのに
「売らずに買う」人達が増えているのは
・価値が下がらないという安心感
・金の現物を持つという高揚感
みたいなイメージだと感じております。
一方、日本では
積立NISAや新積立NISAが、若者に人気と聞きます。
積立NISAは、簡単に言うと
・非課税だから儲かった分は、全部貰える
・将来の年金のかわりに
みたいなイメージだと感じております。
日本政府としては、確か世界2位の家計金融資産の中で、ほぼ動きのない「貯蓄」から「投資」を促す事が狙いらしいです。
もちろん、中国でも
投資は盛んに行われていますが
現物の金が積極的に買われているのには
理由があると思ってます。
答えは「国への信頼度」ではないでしょうか?
日本では当たり前の事が、世界では当たり前でない事ってあると思います。
あるアフリカの国や南米の国では
ある日突然、紙幣の価値が10000分の1になった。
とか
例えば、日本ではなかなか浸透しない「完全キャッシュレス化」ですが
中国はスムーズに進んでいると聞きます。
答えは
「偽札(硬貨)が横行している」から
自然とキャッシュレスになったらしいです。
またこれは
日本でも戦後ありましたが
銀行を封鎖したり、銀行を破綻させたり
預けていたお金が、返ってこない事があったりしました。
たらればですが
一生懸命働いて貯めたお金が、一夜にして消えてしまう
それも、政府の一存であっさりと・・・
なんていう状況が
いつ起きてもおかしくないと
思っている人が多い国程
現物の金が人気な気がしております。
現物の金が人気の理由
金は、古代より
「見た目の美しさ」
「富の象徴」
「魔除け」
として重宝されてきました。
そして今でも
・貴重な金を持つことは「富の象徴」に
・煌びやかな金を見て楽しむのは「見た目の美しさ」に
・金をお守りにすることは、縁起物の他に「魔除け」としても
古代から続く「金への信頼」は
人間のDNAに組み込まれているのでは?
と思ってしまう程です。
そんな「金」を、投資という目的だけではなく
本物の金を
現物の金を
持つという体験が
自分自身や贈る方の「高揚感」に
繋がるのではないでしょうか?
そして
なんとなく
金は、売却するより持つものであると
中国の人たちは、教えてくれている気がします。
なぜなら
限りある資源である「金」は
近い将来
金は「簡単には買えなくなる」かも知れないからです。
もしかしたら
もっと輸出入の規制が厳しくなるかも知れません
金本位制度に戻るかも知れませんし
金への税金が増えるかも知れません。
現に、日本でも去年の秋から
100万円以上の金(投資用)を買うには
身分証が必要となりました。➡課税の対象に
どんどん、金を買うことへの
ハードルが高くなってきていると感じております。
さらに言うと
純金の積み立ての「金」って本当にあるの?
20年後の積立NISAってどうなるのか?
そもそも戦争になったら
土地なんか持って行けないし
銀行にだってよる時間もないかも知れない
なんていう妄想が浮かんだりすると
尚更
今回のニュースのような
中国人の「現物の金」を買うという行為が
近い将来の
日本人の姿に見えてしまうのは
私だけでしょうか?。
ちなみに
中国人は、基本的に自国の土地を買う事が出来ません。(国から借りる形)
ですので、より金を買うのかも知れません。
➡日本の土地は買えるので、凄い勢いで買ってるらしいですよ・・・。