【BABYGOLDをめぐる物語】「私の短編小説シリーズ第5弾」。
第1章: BABYGOLDのアイデア
瑞希は、古びたカフェの窓辺に座り、小さな金のインゴットを手の中で転がしていた。そのインゴット、BABYGOLDは、純金で作られた1グラムのミニチュアであり、彼女の新しいジュエリーブランドの核となるものだった。
「このBABYGOLD、ただのアクセサリーじゃないわ。これには、物語がある。」瑞希は、目の前に座っている友人の美紀に語りかけた。美紀は、瑞希の熱意に引き込まれるようにして、その小さな金の塊をじっと見つめ返した。
「物語って?」