それぞれの動機

この前の京王線の事件は怖かった。
昨日は男が面識のない人を刺した事件もあった。
最近、無差別に人を襲う事件が増えてる気がする。
こういう事件では「死にたいので人を殺して死刑になりたかった」と言う犯人は多い。

こういう人間ってどんな思考回路なんだ?

私の中で無差別大量殺人の犯人といえば、秋葉原事件の加藤智大であった。
調べてみたら手記を出してるようだったので、読んでみた。

本を読んでみて分かったこと。
彼の事件の動機は、
人生うまくいかなくて、こんな社会に嫌気が差して自分が死ぬために他人を殺す、というものではなかった。


彼はネットの掲示板を心の拠り所にしていた。そこで自分の成りすましや荒らしが現れ、トラブルになった。
成りすましたちに「痛みを与えて改心させる」ために、大きなニュースを起こすことを思いつく。
それが秋葉原での無差別殺傷事件だった。

この「痛みを与えて改心させる」とは?
具体例が書かれていた。

宿題を忘れた生徒にビンタする教師、ミスした選手を殴るコーチ、容疑者を威圧して自白を迫る取調官、門限を破った子供の食事を抜く親

分かりやすく言えば体罰だ。確かにこういう例は最近こそタブーだが、昔は身近にあった考え方であろう。
親による体罰禁止の法律が施行されたのは、つい最近の2020年4月からである。(改正児童虐待防止法・改正児童福祉法)

まとめると彼の動機は、自分の掲示板を荒らしてきた人を懲らしめるために、大事件を起こしたということらしい。
そもそも、その動機なら掲示板を荒らした人を直接攻撃すればよいのでは…と思うが。

この方法があまりに間違っていたことは言うまでもないが、
「痛みを与えて改心させる」という思考自体は、昔の人々にとっては普通の考え方だろう。
事件を起こした彼だけが特別異常な思考回路だったわけでは無い。




どこで一線を超えてしまうか、はなんだか難しいなと思った。(自分は絶対に犯罪は犯さないと決めているが)

結局、京王線の事件のような犯人の心理はわからずじまいだったが、殺人の動機について新たな発見があった。


ここまで書いたが自分の中でも上手くまとまっていない。
少なくとも言えることは、
皆が平和に暮らせる社会を願ってやまない。


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