KOBUKURO LIVE TOUR 2023 ENVELOP
こんにちは にじ です
(Rainbow colors QUARTER CENTURY)
結成25周年を迎えるライブツアー「ENVELOP」
そもそも「ENVELOP」とは何を意味するのか
ENVELOPとは、包み込むという意味。
2023年3月1日、シングル「エンベロープ」がリリースされた。ピアノの優しいイントロから、小渕さんの優しい気持ちが音楽に乗っているのを感じた。歌詞はなんとも繊細で、「風をみつめて」に近い印象を受けながら、また新しい楽曲で、初めて聴いたときにはもう涙が出ていた。人には欠けたところがあるが、それを責めたりすぐに答えを手渡したりせずに、その人の描く未来まで見守っていてあげる存在の大切さが、この歌には込められていた。
LONG INTERVIEW
〜みんなの歌声が戻ってくる場所へ〜
まとめ
まずは、新曲でこのツアーのタイトルにもなった「エンベロープ」(ツアータイトルは「ENVELOP」)について。この新曲は、テレビドラマ「リエゾン-こどものこころ診療所-」の主題歌として書き下ろされた。絵の上手な少年が自閉スペクトラム症で、その子が自分の好きなことを母親には見せられずに描いていた。小渕さんも絵が好きで、"描く"ということが歌詞を書くうえで一つのヒントになると考え、「欠けた色鉛筆で絵を描いている子供」というモチーフができ、歌詞もメロディもできてきたという。
「灯ル祈リ」といい、「両忘」といい、小渕さんが感じたことを歌にした時は物凄い感情が溢れた作品になるのだが、今回もそうだろう。おそらく、小渕さんが数年前から再び声の調子が悪化し、『NOCTURNE』などで周りの人に支えてもらった経験があってできた楽曲だと思う。
そして声出し解禁のツアーに向けて黒田さんは、みんなが以前の状態に戻るにはまだ時間がかかると思うが、これがその一歩なので、全国各地を回りつつ少しでもコロナ前のライブに近づけられればいいなと語った。
最後に、このツアーの重要なモチーフになった色鉛筆については、鮮やかさや色彩を感じられるような曲を並べ、色鉛筆みたいに並んでいるようなイメージだそうで、25周年を感じてもらえる選曲もいいなと小渕さんは話した。
KOBUKURO 35th Single エンベロープ
会場と日程
フェニーチェ堺 2023.07.21(金)18:30〜
フェニーチェ堺 2023.07.22(土)17:00〜
広島・上野学園ホール 2023.07.27(木)18:30〜
広島・上野学園ホール 2023.07.28(金)18:30〜
福岡サンパレス 2023.08.03(木)18:30〜
福岡サンパレス 2023.08.04(金)18:30〜
宮崎市民文化ホール 2023.08.15(火)18:30〜
宮崎市民文化ホール 2023.08.16(水)18:30〜
熊本城ホールメインホール 2023.08.26(土)17:00〜
熊本城ホールメインホール 2023.08.27(日)16:00〜
仙台サンプラザホール 2023.09.02(土)17:00〜
仙台サンプラザホール 2023.09.03(日)16:00〜
札幌文化芸術劇場hitaru 2023.09.10(土)17:00〜
札幌文化芸術劇場hitaru 2023.09.11(日)16:00〜
松山市民会館 2023.09.16(土)17:00〜
松山市民会館 2023.09.17(日)16:00〜
名古屋国際会議場センチュリーホール 2023.09.22(金)18:30〜
名古屋国際会議場センチュリーホール 2023.09.23(土)17:00〜
大阪城ホール 2023.10.03(火)18:30〜
大阪城ホール 2023.10.04(水)18:30〜
さいたまスーパーアリーナ 2023.10.21(土)17:30〜
さいたまスーパーアリーナ 2023.10.22(日)16:00〜
不死鳥
2021年のホールツアー、2022年のアリーナツアーを経て、2023年はホールからアリーナまでを巡るツアーとなった。前年は空席も目立ったが、新しい会場をおさえ、特にフェニーチェ堺は見切れ席ができるほどの人気となった。
そして2年ぶりに、コロナ禍を除くと4年ぶりとなった札幌や仙台の地にも足を運ぶことができる。
また、台風の影響がある中の開催となった公演もあったが、ライブは毎回温かく進化していった。
個人的には仙台は近いが日程的に行けず、さいたまも日程的に行けるか不安だったので不参加となった。めちゃくちゃ行きたかったんですけどね!
突然の黒田俊介体調不良によるツアー2023埼玉公演の開催見合わせのご案内
順調に観客を包みこんだツアーだったが、10月16日、コブクロ公式から衝撃の案内があった。黒田さんが急性肝炎で入院中で、快方に向かっているとはいえ、埼玉公演の開催を見合わせるということだった。中止となる可能性もあった。その当日から翌日には、黒田さんから「あと2日でしたが、身体が持ちませんでした」とともに「ごめんなさい」「申し訳ありません」と気持ちをInstagram、ファンサイトのタイムラインで表明した。
しかし復活後の11/1には、振替公演として、東京ガーデンシアターでのLIVEを発表した。
そして、年をまたいでのツアーは初だ。悔いも残った25周年の始まりだったが、2024年も25周年が続いていくので、東京での2人とそれからのコブクロに期待したい。
突発性難聴も併発し、無事完治
東京ガーデンシアター 2024.01.25(木)18:30〜
東京ガーデンシアター 2024.01.26(金)18:30〜
黒田さんの入院中のお話はこちら
エンベロープツアー 開幕
能登半島地震について 焚き火の様な歌♪
東京公演は、「焚き火の様な歌」とともに、右の文章が会場に映し出されるところから始まった。小渕さんも、黒田さんも、ファンも万全ではないLIVEになったが、コブクロはそれを全力な歌で吹き飛ばしてくれるはず。
文章の内容の詳細はキーボード担当のよっしーさんのXへ↓
結成25周年のStarting Lineで着火
オープニングはピアノとストリングスからの静かな始まり。そこから盛り上がっていく演奏の中、小渕さんが登場し、福原将宜さんとのツインギターで大盛りあがりの後、黒田さんが登場した。そして迎えた結成25周年ツアーの1曲目に向けて、あの曲が隠れていた。
1曲目は「Starting Line」。もともとバラードだが、アップテンポにアレンジし、小渕さんもアコースティックギターではなくエレキギター「Audrey DEE」を演奏していた。間奏の福ちゃんソロ痺れます。結成25周年に相応しい選曲で、かつ予想も難しい曲に会場は盛り上がった。
Audrey DEEについてはこちら
火を吹くコブクロの新境地「Soul to Soul」
2曲目は「君という名の翼」。ツアーでは2017年の「心」以来だが、定番の盛り上がりソング。最後は「もう一度あの夏空 あの風の向こう側へ 君という名の翼で」と、「空」が入った歌詞がある。「君という名の翼」は「エンベロープ」の「歩いてゆけ 自分色の空へ」という世界観に合っていると思った。また、Cメロでピアノメインのアレンジがあった。
3曲目は「Soul to Soul」。布袋寅泰さんに楽曲を提供していただき、3月のスペシャルライブでLIVE初披露となったが、続いて披露された。おそらく3月のスペシャルライブでの感覚がよかったのでということだろう。この曲はもともと小渕さんはアコースティックギターを演奏していたのだが、今回のライブではエレキギターを演奏していた。そしてギターソロは、3月のライブは福原将宜さんのソロだったが、今回は後半から小渕さんが弾いた。やはり福原さんのギターは熱い。初めの盛り上がりブロックを黒田さんの声で締めたのはかっこよかった。最後はカースケさんのドラムで締め、MCへ。
このツアーは「色鉛筆」が登場する「エンベロープ」(リエゾン-こどものこころ診療所-主題歌)を引っ提げて回るのだが、どんな色のライブになるのだろうか。
バンドメンバー
今回のツアーのDrumsは渡嘉敷祐一さんから河村カースケ智康さんに戻し、今ツアーのBassは山口寛雄さんではなく種子田健さん。しかし、楽曲のリアレンジは今回も山口寛雄さんが担当している。
個人的にDrumsはどちらも好き。個人的には渡嘉敷祐一さんサポートのライブのみ参加経験がある。若いプレイが魅力的で、ライブでは会場の奥まで突き抜けていく音が印象的だった。
独特なムードでライブの導火線
4曲目は不思議な雰囲気のイントロから始まった。アルバム『Star Made』からなんと「両忘」。イントロ部分に不気味な演奏があったこともあり、会場の空気を一変させた。シングル曲ながら、2021年ツアーでは曲説もされず、今回はそれ以来の歌唱となった。「踏み外し 叩かれ ズタボロでも這い上がり 見上げる瞳にも 晴天を」というように、小渕さんもハンドマイクで身振り手振りしながら、様々な暗い出来事を総じて振り払う。
また、最後は「待ち侘びた夜明けを 包み込む光の中 静かに 歩き出せたらいい」というフレーズもり、「包み込む」、「歩く」という表現はENVELOPにぴったり。
この曲のリリース時、黒田さんのある問題が世に出ていたため、歌詞の内容からもこの曲が汚れてしまった気がしていた。モチベーションに欠ける中、LIVEに参加したファンも少なくなかったが、その時に黒田さんは「1から音楽と向き合いながら音楽活動でお返ししていくことしかできない」と言った。それから2年が経ち、ボイストレーナー鈴木先生のご指導の元、歌の安定感が生まれ、新たな世界へと突き進んでいる。
そして5曲目は、いつものようにカースケさんのドラムと小渕さんのエレキギターから始まった「雨粒と花火」。『GLORY DAYS』で新曲として披露され、『KOBUKURO AND THE FAMILY TONE』『ENVELOP』と出番が続いている。この歌は、ストーリー性があるため、同じ歌詞を繰り返さない歌になっており、ストリートライブをしていた頃に近い作詞となったようだ。そういえば、2021年のツアーでもその頃のような曲ができていた。
温かい気持ちで見守る2曲
6曲目は2021年のアルバム『Star Made』から、みんなで口ずさんでほしいと、「Star Song」。その時のツアーでは、収容人数が50%だったが、今や声を出していいというほどにまで会場の規制が緩和した。ずっと一緒に時を過ごしてきたファンは特に感じることがあったのではないか。「過ぎゆく季節をこえて変わらない空がある 離ればなれのときは決まって口ずさんだ歌のように」。これからも移りゆくコブクロを、線香花火のように、星のように、見守っていたい。個人的に『Star Made』『NOCTURNE』そしてこの『ENVELOP』と、理由があって参加できないライブがあり、その度に聴いていた大切な歌。
そして、9年ぶりの披露となる「大樹の影」は黒田さんの曲。小渕さんがどうしても歌ってほしかったようだ。2人が向き合いながら、詞を噛みしめながら、優しく歌った。歌詞をよく見てみると、このツアー『ENVELOP』に相応しいものがある。小渕さんは、この歌で幸せの在り方や人の繋がり、世界の争いのことなど、伝えたいメッセージを短い言葉で言い切っていると黒田さんを称えた。
「蕾」を開かせた涙雨
バラードブロック。1曲目は「蕾」。小渕さんの亡き母への歌だが、小渕さんの最近の喉の不調を考え、歌うよと言ってくれた黒田さんに全パートを任せた。今回のツアーでは歌わないということも考えた、小渕さんの悔しい決断だった。
しかし黒田さんにも苦しい出来事があった。黒田さんのお母さんがくも膜下出血で、一時的に危険な状態にあったそうで、この曲では初日から黒田さんの涙が印象的だったようだ。歌の入りから小渕さんの方を向いて歌い、特に本来は小渕さんが歌う、「散り際に……」からは声を張り上げ、感極まることも多かった。全身全霊で歌を届ける姿と歌声に、僕はここで呼吸が止まるほど泣きました。
曲が終わってもなかなか拍手が鳴り止むことはなく、ツアーはやはり非常に膨大なエネルギーが詰まっているものだと実感する。小渕さんが黒田さんに「桜」を渡したときのように、コブクロの信頼関係を感じた。黒田さんがいなければ、小渕さんの心の底から「蕾」は出てこなかった。花開かなかった。
相方を葛藤から救った黒田さんの覚悟
そこからピアノの演奏が流れ、ストリングスメインにアレンジされたイントロから始まった「DOOR」。「この荒れ狂う大海原を簡単に渡ろうなんて思っちゃいないさ」、「この海を渡ったらずっとそばにいよう」とあるように、今は元気に「蕾」を2人で歌うことは難しくても、また歌えるようになるまでは見守ってあげるという、「エンベロープ」に通じることもあった。サビで強調された「行くしかないだろう!」は黒田さんがコブクロを守り切るという覚悟を感じさせる。
この歌は、普段のライブではライブの柱となるが、今回のライブではそうではなく、繋ぎ目部分なのだ。柱となった、「蕾」と次の歌を繋ぐ間柱のような役割をしている。
「蕾」と対照的に演奏が激しく、少しアレンジがあり、最後の福ちゃんソロは、これでもかというほどに火を吹いていた。最後には「この海を…」と繰り返し、夕焼けの空が映し出され、ツアータイトルにもなっている「エンベロープ」へと移っていった。
歩いてゆけ 自分色の空へ
青色の欠けた色鉛筆で、海を描くあの子が主人公の「エンベロープ」。欠けたところが人にはあるものだが、その人の欠けた部分を埋めるよりも、時間をかけて見守ってあげることが一番だということを伝えた。この歌では、青色の欠けた色鉛筆を広げて海を描く「あの子」にすぐには青色の色鉛筆を渡さず、時間が経ち、好きな色に空が染まるまで寒くはないようにマフラーをあげようと表現した。
黒田さんの心温まるボーカルに、優しく背中を押す小渕さんのボーカル、そして間奏では火を吹く福原さんのギター。アウトロで小渕さんが吠えた。シャボン玉が会場を包んだ。
この歌は小渕さんが命を削って2022年末に作ったのだが、黒田さんに歌詞を見せただけで「その歌詞だったらもうなんでもいい」と言わせるほどの傑作がこの「エンベロープ」。
「蕾」で黒田さんが全パートを歌ったところから「DOOR」「エンベロープ」と感動が続いたのは、葛藤に苦しんだ小渕さんがまたしっかり歌えるようになるまでは歌うという黒田さんの優しさに包まれたからだ。静→動→静と次々に鼓動の打ち方が変わるのもこのブロックの素晴らしいところ。「エンベロープ」が最大限活かされる3曲が並んだ。
「蕾」をすべて黒田さんが歌うことになったのだが、黒田さんの想いは強く、仙台公演1日目では歌に納得がいかず、アンコール終了後に再度「蕾」を披露するということもあった。ファンもともに再び2人で「蕾」を歌える日を待ち続ける。また、FINALだけは小渕さんが歌おうとしていたが、黒田さんはこれから小渕さんの声で聴きたい歌がいっぱいあると、歌わせなかった。これでまた元気になったら小渕さんも一緒に歌ってほしい。
また個人的に「蕾」は、20周年を記念したライブツアー『ATB』の京セラドーム大阪公演がベストテイクだと、初めて聴いた時から思っていた。しかしこの莫大なエネルギーを詰め込んだ『ENVELOP』でそれすらも超えるのではないかと、楽しみにして映像化を待ち望んでいた。結果、比較になりませんでした。『ATB』とは別のベクトルで、お互いのことを想いながらのステージに感動した。
大化けした盛り上がりSONG「Moon Light Party !!」
盛り上がりブロック1曲目、3月のLIVEでリアレンジ楽曲として披露され、オリジナルバージョンとなった「Moon Light Party !!」。黒田さんは3月のスペシャルライブに続き、跳びはねながら歌う姿に“かわいい”という声がインターネット上で見られた。
また、普段曲中に行われるコールアンドレスポンスはせず、ツアーでは久しぶりのウェーブで盛り上がった。
そして「この地球の続きを」。いつものように「こんにちは」と盛り上がるが、大きくなった小渕さんの太鼓の後、「鮮やかなイノベーション」のところでストップ。「コブクロスペシャルメドレー!」
10年越しに進化した「コブクロスペシャルメドレー」
まずは「サイ(レ)ン」の1番の一部。比較的歌われる機会が多い印象で、僕の中では2年おきのイメージがある。今までの暗い世の中で助けてほしいと思っていた人のサイレンを受け止めて、元気にして帰してあげようということなのか。走り出すサインはコブクロが送ってくれる。
そして一際大きな歓声が上がった「風の中を」は1番。2014年にアコースティックライブで披露されたが、バンドでは2008年にツアーで新曲として披露されて以来だ。作詞のみ、黒田さん単独である。
続いて「tOKi meki」のサビ。みんなで「OKポーズ」は実にATBツアー以来4年ぶり。2016〜2019年の定番曲復活か。今回も巨大風船が客席に流れた。中にはたくさんの色の風船が。
そして、「白雪」の1番。コブクロが好きなのか、割と最近のライブでは披露されることが多くなっている、若者を中心に人気の高い歌。
さぁ、5曲目は聴き慣れないイントロから絢香×コブクロの「WINDING ROAD」のサビ。キーを下げ、コブクロバージョンの披露となった。コブクロの2人だけで歌うのは初めてだ。本来は絢香さんのキーの歌のため黒田さんのキーがなく、これでもまだキーが高いけれど、聴いていて気持ちが良かった。
その盛り上がりの中「サヨナラHERO」のイントロが始まった。ラストの小渕さんのシャウトも復活してきたか。2022年のファンサイト会員限定ライブ『NOCTURNE』でもリアレンジ楽曲として披露されたが、声は万全ではなかった。オリジナルバージョンは8年ぶりの披露となった。
そして、メドレーは終盤「memory」のサビ。跳ねて跳ねてスモークが噴射された。
そして、最近特に披露する頻度が高い「神風」がここにきた。近年では「轍」といい勝負かというくらいの定番。昨年のツアーでも披露されている。今回のメドレーでは1番、間奏、ラストサビという珍しい流れ。
そして最後は「この地球の続きを」を最後まで。この曲に帰ってきたときにまた感動するんですよね。最後は太鼓が回転するという新ギミックもあった。10曲メドレーということで、かなりの満足感ではないか。
10年前、2013年のツアー「One Song From Two Hearts」のメドレーと比較してみても、明らかに1曲にかける時間やアレンジが進化していて、曲数が多い。25周年でボリュームアップし、満足感が高まっただろう。
全体的にタオルを使うことが多いため、タオルは必須アイテムだ。
One Song From Two Hearts / ENVELOP メドレー比較
〜One Song From Two Hearts〜
Blue Bird 頭サビ
虹 1番
サヨナラHERO 1番
この指とまれ! 頭サビ
LOVER’S SURF 1番
君という名の翼 ラストサビ
〜ENVELOP〜
この地球の続きを 1番
サイ(レ)ン 1番
風の中を 1番
tOKi meki 1サビ
白雪 1番
WINDING ROAD 頭サビ
サヨナラHERO ラストサビ
memory 1サビ
神風 1番、間奏〜ラストサビ
この地球の続きを 2番〜ラストサビ
※ラストサビとは、最後のサビすべてとする
EN1.LIFE GOES ON〜歌にしか起こせない奇跡〜
アンコールのあと、披露されたのは「LIFE GOES ON」。活動を一度休止し、2011年のツアー『あの太陽が、この世界を照らし続けるように。』をもう最後にしようと思っていたほどに燃え尽きていた黒田さんが、活動再開をきっかけに書き上げ、2013年に発表した楽曲。
小渕さんが曲説で活動休止の話を出すのも、節目の年だからだろうか。活動休止中に自分の歌は聴けなかったが、黒田さんの作った歌は聴けたそうだ。活動を再開してからのツアー、あのときから10年。今も2人で歌っていることは当たり前じゃない。
この歌には「誰がための歌だったろう 誰がために誰がために歌い続けていたんだろう」という一節があり、苦しいことがあっても歌い続けなければならないという決意と、終わりのない「自問自答」をする黒田さんの葛藤がみえてくる。「DOOR」にも「LIFE GOES ON」にも出てくる「自問自答」というワードは、黒田さん自身の自問自答だが、相方である小渕さんのことも考えての自問自答だろう。
全パートを歌った「蕾」「大樹の影」そして「風の中を」(作詞のみ)も黒田さんの歌で、黒田祭とも言われたが、小渕さんのことを最大限にリスペクトしたツアーになっているのではないかと思う。完治しない病を患っている相方への最高の支えとなるだろう。
10年前、コブクロは活動再開後初のツアー「One Song From Two Hearts」で小渕さん、黒田さんがそれぞれ活動再開を象徴するような歌を作った。その2曲「One Song From Two Hearts」「LIFE GOES ON」をこの1年で再び、リアレンジして披露した。それはあの時に感じた、ファンがいてコブクロがいる、小渕さんと黒田さんがいてコブクロがある、歌を作り届ける、という結成したときから変わらないことの感謝を込めて披露したのではないか。
「LIFE GOES ON」も小渕さんがどうしても黒田さんに歌ってほしかったそうだ。この曲は2017年のファンフェスタで一度黒田さんの曲をたくさん歌おうということで歌ったが、想いが詰まった曲のためか、なかなか歌わないレア曲で、ツアーでは実に10年ぶり。ツアーでの披露は、活動再開後初ツアーぶりとなった。本編をまとめるほどの力がある歌だと思う。「ただあなたの為だけに歌う」黒田さんの歌に感動したエンベロープバージョンだった。
そして今回は、ピアノメインの演奏から山口寛雄さんによるロックアレンジが施され、大迫力の仕上がりになった。アウトロでは福原将宜さんと小渕さんの2人がエレキギターを演奏し、「夜空を覆い尽くしてるあの雲間」から「星がキラキラ瞬いてる」ような温もりを感じる演奏だった。元々は曲に大きな緊迫感を持たせたピアノバラードのような曲調だったのだが、今回のアレンジで歩きだす力を与えてくれる、ロックバラードのような曲調になっているのも今回のツアーならでは。
そして残すところ最後の1曲となった。
本編では25周年を感じたり、2人の絆を感じたりしてきた。
そして「LIFE GOES ON」ではこのLIVEをまとめるようなメッセージが叫ばれた。
最後は、コブクロが生まれたきっかけとなった、25年前にできた歌。
25周年を感じながら、「ENVELOP」つまり包み込むという意味も感じる選曲で、今までに何度も歌ってきた歌。
EN2.桜
コブクロ結成25周年ツアー最後の歌は、コブクロの始まりの歌「桜」。1年目にも、10年目にも、15年目にも、20年目にも歌ってきた。マイクオフアカペラや、ギター一本での披露など、たくさんの魅せ方をしてきた「桜」だが、25年目のStarting Lineというこのライブでは、20周年のときのように観客全員で歌った。一言目から最後まで、声出し解禁後初のツアーにも、結成25周年にも相応しい「桜」になったと思う。
声出し解禁後初ツアーの最後は、観客の声に包まれた。また愛媛公演は、20周年記念ライブからちょうど5年ということで、めでたい日となった。その日もちょうど「桜」を大合唱したのだった。
FINAL公演のCLOSING映像
SETLIST
OPENING
01.Starting Line(Rearranged Version)
02.君という名の翼
03.Soul to Soul
MC
04.両忘
05.雨粒と花火
MC
06.Star Song
07.大樹の影
MC
08.蕾
09.DOOR(Rearranged Version)
10.エンベロープ(New Song)
MC
11.Moon Light Party!!
12.(KOBUKURO SPECIAL MEDLEY)
-1.この地球の続きを
-2.サイ(レ)ン
-3.風の中を
-4.tOKi meki
-5.白雪
-6.WINDING ROAD
-7.サヨナラHERO
-8.memory
-9.神風
-10.この地球の続きを
ENCORE MC
EN1.LIFE GOES ON(Rearranged Version)
MC
EN2.桜
CLOSING〜エンベロープ〜
KOBUKURO MEMBERS
Acoustic & Electric Guitar、Blues Harp、Japanese Drum、Vocal…小渕健太郎
Vocal…黒田俊介
Acoustic & Electric Guitars…福原将宜
Bass…種子田健
Drums…河村カースケ智康
Percussions & Chorus…坂井"Lambsy"秀彰
Keyboards , Piano , Chorus…松浦基悦
1st Violin…漆原直美
2nd Violin…藤縄陽子
Viola…渡辺智生
Cello…原口梓
(敬称略)