#03 「スキマ時間でコツコツ!ストックビデオで叶えた月イチ夫婦のランチ代と小さな幸せ」
ストックビデオに感じた可能性
「月イチ夫婦のランチ代」が稼げるようになったのは8年目のこと。
今回は、初めて売れた2年目からの話を振り返ります。
この年、Adobe Stockが「審査通過作品300点以上、承認率50%以上」のコントリビューターに対し、Creative Cloudを1年間無料で提供するキャンペーンを実施していました。
毎月のサブスクリプション料金が負担だった私にとって、これは非常に魅力的な特典でした。
登録点数は80点ほど、まだまだ足りませんでしたが、承認率が90%以上あったのでチャンスと感じ、作品登録を再開したのです。
キャンペーンが始まった夏ごろから登録を増やし、初めて売れたのは11月。
さらに12月にはShutterstockで45ドルで売れる成果も得られました。
この時期は、登録数を70点から100点、そして200点へと増やしていた最中。
ここで感じたのは、「登録数を増やし続けることの重要性」と、「映像素材の方が写真より単価が高い」という発見でした。
また、この「撮影・編集・登録」という作業に楽しさを感じ、余暇を使って熱中している自分にも気づきました。
無料キャンペーンのためにストックビデオを再開しましたが、気づけば映像制作が私の人生で一番長く続けていることになったのです。
そして、ついに300点以上を達成しました!
結婚と子育てのスタート
その後、結婚、そして子育てが始まり、生活は大きく変わりました。
家族のための出費が増える中、固定給だけでは心許ない状況でしたが、「登録を続ければ結果が出る」という実感から、ストックビデオを続ける決意をしました。
子育てが始まると、私は育児休暇を取得し、妻と二人三脚で赤ちゃんのお世話に専念。
赤ちゃんが生まれた年には新規登録は一切行いませんでしたが、生活が落ち着いた1年後から投稿を再開しました。
しかし、新たな撮影時間を確保するのは難しかったため、夜のスキマ時間を活用する「夜活」で取り組みました。
夜活で登録数を増やした2つの方法
登録サービスを増やす
Adobe Stock、Shutterstockに加えてPIXTAも利用開始。過去の素材を再登録する形で、撮影を必要とせずスキマ時間に作業可能でした。過去素材を再編集して活用
以前の素材を再グレーディングし、HDから4Kにアップスケーリングして再登録しました。これにより、古い素材も新しい価値を生み出しました。
旧素材と再編集した新素材の比較
登録数が1000点を超えた頃、売り上げが明らかに伸び始め、これが1つのブレイクスルーとなりました。
この取り組みが基盤となり、現在では登録数が2000点を超えています。
おわりに:子育ての合間にコツコツと
育児休暇中、日中は妻と一緒に赤ちゃんのお世話をし、夜は妻に休んでもらいながら、私が3時間おきのミルクやおむつ交換を担当しました。
赤ちゃんが眠っているわずかな時間を使って、編集ソフト(DaVinci Resolve)の学び直しに取り組みました。
とはいえ、自分も睡眠時間を確保する必要があったため、作業時間は限られます。
そこで、棚を簡易スタンディングデスクにし、眠くて立っていられなくなるまでの短時間だけ作業するスタイルを取りました。
1回10分程度、長くても30分が限界でしたが、それでも「続けること」に意味がありました。
この期間に取り組んだのは、
トレーニングブックで基本操作を履修
トレーニングビデオで復習
DaVinci Resolve トレーニング - Blackmagic Design公式サイト
これまで、必要な機能だけを逆引きで学ぶ形で使っていた私にとって、ソフトの全体像を体系的に学ぶ良い機会になりました。
短時間でも継続して取り組んだことで、スキルが積み上がり、結果的にストックビデオのクオリティ向上にもつながりました。
飽きっぽい私にとって、「1回10分でも、時間を見つけてコツコツ続ける」という習慣が身についたことは大きな収穫です。
その小さな積み重ねが、今では「月イチ夫婦のランチ代」という形で収益につながっています。
決して大きな成功ではありませんが、確実に前に進んでいる実感があります。
これからも、スキマ時間を活用しながら、ストックビデオを続けていきたいと思います。
目指せ、ストックビデオ生活!!