topazへ
前回の記事からだいぶ経ってしまった。色々あったけど元気でやっている。今も色々あるけどなんとかやっている。前の記事の内容が個人的な想いで殴り書きのような文章になってしまって見ている人を混乱させてしまったなら申し訳なく思う。topazという名前で活動していたミュージシャン、イダユウヤが亡くなってから僕は毎日のように彼を思い出す。二人で飲みに行くわけでもなく僕が歌を休んでいる間はもちろん、共演する事もなかった。しかしカメラを始めてから一年ほど経ったある日「写真を撮ってほしい」と連絡がきて、そこでやっと再会できた。撮影中はたわいもない話や昔話で盛り上がった。
topazを撮る僕を撮るtopaz
撮影してから一週間と四日後、彼は熊谷駅の電車のホーム下で遺体となって発見された。
知らせを聞いた時、どうしていいかわからなかった。「なにしてんだよ」「ばかやろう」と小さな声で何度も言っていた気がする。当たり前のように元気でやってると思っていた友が突然いなくなってしまう。それは僕にとってとてつもなく衝撃的な事だった。
葬儀に参列させて頂いた時にゆうちゃん(topaz)のご家族と彼の恋人に僕が撮った写真のプリントを渡した。それからしばらくしてtopazが出演する予定だった彼のイベントが深谷駅で行われた。会場にはゆうちゃんのお母さんも来ていて、僕が渡したゆうちゃんのプリントを額に入れてくれていた。イベントは素晴らしかった。当たり前だが彼がいたらもっと素晴らしかった。みんな、きっとあの場所でtopazも歌ってたと思ってて、僕もそう思っていたけど、やはり姿が見えないと悲しくて、悔しかった。
でもtopazはちゃんと残してくれた。最後の最後に最高な作品を。日付けは変わってしまったけど、本日4月21日、彼の残した最後の作品が全国発売される。こんな最高な歌残して先に行くなんてふざけんなよ!って思うけど、本当、大好きな曲だよ。今は世の中が大変な状況だからショップに行けない人もデジタル配信もされているので是非聴いてほしい。https://topaz-web.jimdofree.com/
この作品の撮影に関われたことを誇りに思う。
ゆうちゃん、また会おうね。また、共演しよう。
ありがとうね。
太田哲宇