能登・七尾の花嫁のれん展
友人からのお誘いで千駄木にある旧安田楠雄邸庭園へ。
現在、能登・七尾の「花嫁のれん展」が開催されています。
同じ石川県の方でもあまり知らないという風習の
「花嫁のれん」ですが、嫁ぐ時に使うものです。
女の子が生まれたら、のれんを作る費用を貯め始めるというくらいに力に入る伝統。
どののれんも美しく、家族に謂れがあったり、今後幸せが訪れるようにと願いを込めて作られています。
嫁ぎ先の仏間に入る時にこののれんをくぐり
「くぐったからにはもう戻らない」
新しい家族の一員として生きていく
そんな気持ちを固める儀式だったようです。
だった、ではないかな
今でもこの風習は息づいているようで
インタビューに応えていた
「花婿のれん」を祖母にもらったという
婿入りの男性はまだ若い方でした。
会場の旧安田楠雄邸では、10数年前にも花嫁のれん展を行ったそう。
その時に寄付していただいたことで、邸内の調度品の修復なども行えたとのことです。
今回は、そのご縁でのリバイバル展覧会。
七尾の本当に素敵な工芸品なども販売しています。
会期は2024年11月10日(日)まで。
旧安田楠雄邸は邸もお庭も素敵なので、日本家屋が好きな方にもおすすめです。