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谷川俊太郎さん

ここしばらく言葉としてまとまらなかった気持ちがあった
谷川俊太郎さんが亡くなったこと

じんわりと広がる形にならない寂しさ

私は谷川俊太郎さんのことばの
どの詩がが特別に好きとかではなく

彼の紡ぐことば自体が、
いつのまにか私というものを形づくる栄養のように
私自身の生き方に影響を与えてくれたのだと思っている

だからこの寂しさは
ぽっかり穴があいたような
というのとは異なっていて

表現が難しいけれどアメーバのように浸潤するような
細胞と細胞の間にある細胞間液が広がっているような

そんな存在がこの世から旅だったことに
じんわりと不定形な寂しさが広がっている

そんな気がしている

ああ、寂しいなあ

とはいえ
谷川さんの遺してくれた「ことば」は
まだ読んでいないものが膨大にある
これから先の私の人生にも
たくさんの谷川さんの思いに出会えるのは
本当にうれしいことだと思う。

深く、しずかに、感謝。

(そして、自分が一番最初に覚えた谷川さんの詩ってなんだろうと考えてみたら「鉄腕アトム」でした。こういう知らなかったけれど、影響されていた言葉をたくさん遺してくださっていますね)

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