住み替えを決断する際に考えたこと5選。
現在の持ち家を売却し、リフォーム済み中古戸建を買う事にしました。
引越は3月中旬の予定です。
この記事では私たち60代シニア夫婦が住み替えを決断する際に考えたことを回想しながら書きます。
①妻(配偶者)の意向
②子供たちのこと
③生まれ育った家・町を離れること
④住み替えのための資金調達のこと
⑤住み替え先を選ぶ条件
では上記を順に説明します。
先ずは37年間連れ添った妻の意向が強かったです。
築100年超の古民家といえば、外部の人から見れば、歴史があり素晴らしい外観ですね、太い大黒柱が長く住めるコツなんでしょうねとか言われますが、実際に住んでいると、スキマ風で冬はメチャ寒いし、夏は通しが悪く湿気もこもるし、窓も少ないので照明なしでは暗くて住めません。
30年前にリフォーム工事を行い、子供部屋や居間、キッチン回りなどを新しくしたのですが、それも古くなり、現在では床の一部が凹んできたり、給排水系統に水漏れが出たりしてきました。
子供たちが社会人になり県外へ出て行ったあと、夫婦2人だけの生活を送るにはムダな空間が多く、掃除をするのが大変です。(妻の発言)
また前述したように、日当たりが悪いので洗濯をしても都度二階のベランダの物干しまでらせん階段を上り下りせねばならず、非常に疲れるのです(妻の発言)
ならば老後生活を考えてバリアフリーも考慮したリフォームをするというのも一時期考えましたが、もともと3世代同居の設計で作られた昔ながらの古民家なので、改装のプランが非常に難しい造りになっているので、夫婦共々、リフォームするということに消極的でした。
妻の意向を要約すると、コンパクトで機能的な家に住み替えたいというものでした。
長年連れ添い、私の祖父母や両親の面倒を見ながら2人の子供たちを育て、自身も看護師として働き続けてくれた妻の意向は是非叶えてあげたいと思うようになった訳なんです。
さて次に子供たちのことを考えました。
私たち夫婦が老後生活に入り、いつかは老人介護施設へ入所するようになった後の家の始末を子供たちに託すのは子供たちの負担に他ならないと考えました。
子供たちはそれぞれ結婚し、県外で生活しています。
長男はいつかは故郷へ戻りたいとは言っていましたが、戻ってきてもこの家に住むかは決心できていないようでした。
長女は嫁に行きましたので、離婚した場合には戻ってくる可能性はありますが、それを前提に考えるというのも変な話だと考えました。
ならばいつかはこの家を解体する時期が来るとすれば、その解体費用(ざっと500万円程度)を子供たちに負担させるというのは親としてやぶさかではありません。
ならばせめて我々が老人介護施設へ入所したら子供たちが気軽に遊びに来られる家を残す方が得策ではなかろうかと考えた次第です。
リフォーム済み中古建てならば、土地代を含めそれなりの資産価値は残ると思うので、住むなり売却するなりを子供たちに託せられると考えました。
さて次に生まれ育った家・町を離れるということに関してですが、私が住み家は海に近い港町で、昔からの伝統・しきたりが強く残っている地域です。
大きなお祭りもありますし、町内行事も盛んにおこなわれており、ご近所付き合いも密接です。
しかしご多聞に漏れず高齢化が進み、一人暮らしの方も増えて来ました。
そんな中、2020年初頭からのコロナ禍の到来により、町内の年中行事やご近所付き合いまでもほとんど消滅してしまいました。
積極的にご近所さんの顔を見に行けない、行ってはいけない風潮に変わったのです。
そんな中で改めて感じたのが、家族の大切さでした。
自分にとって妻にとって一番大切にすべきものは『家族』だという事です。
ですから私としては、先ずは妻の意向、そして子供たちの意向を最大限に考慮して最終的に家長である自分が決めればよいという結論に至りました。
生れた家・町を離れる事は正直寂しいですが、これからの私たち夫婦の生活や子供たちの生活を見据えた上で、ここに残ると言う選択肢は消えたのです。
さて次に住み替えの資金調達の話しですが、これは以前の記事にも書きましたので興味があれば覗いてください。
最後に住み替え先を選ぶ条件ですが、これは個人差のあるものなので割愛しますが、ネットで検索すると色んな記事が出ていますのでそれらを参考に、自分たちは何を優先したいのかを明確にして候補の内見を続けてみるなかで選べばいいと思うのですが、いいと思った物件は他にも購入希望者がおり、大事なのはタイミングであるということだけ言っておきます。
私たちの場合は最初は平屋が絶対条件だったのですが、内見を重ねるうちに、二階建てでもいいなと思うようになりました。
要するに色んな家を見るうちに自分たちの優先順位にも変化が起こるということです。
理想的な住み替え先を探すというのは、現実的には新築の家を購入するしかないと思います。
優先順位は付けたものの、そこに妥協という要素が加わり、予算とタイミングが絡んで最終的に決めるか次を見るかという時期が来ます。
夫婦ならば、夫婦で決める事が最重要なことかと思います。
住み替えた先にどちらかが不満を言い出しても後戻りできないほど、この住み替えというのは老後の夫婦生活における最後の大事業となるはずですからね。
50代、60代の皆さん、住み替えるのならば体が動く内です。
60代でもまだまだ働けるという方なら、バリアフリーの家じゃダメだとか、老人介護施設への入所を前提になどとはまだ考えずに、子供たちが遊びに来ても快適で機能的な家を選ばれるのもいいかと思います。
人生100年時代です。まだあと10年、20年は現役生活をしたいという私は、その上記のイメージで住み替え先を選びました。
人生色々、住み替え先を選ぶための優先事項も人それぞれですよね。
最後までお読みいただきありがとうございます。
3月の引っ越しまで断捨離の日々が続きます。
頑張るぞ~おお~!
そんじゃまたね。
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