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人生において一番大切なものは何ですか?

人生において一番大切なものは何ですか?
テーマが直球すぎて思わず引いてしまうとおっしゃるかもしれませんね。
テーマが大きすぎるかもしれません。

そんなこと考えたことなんてない、難しすぎるテーマだとおっしゃるかもしれませんね。

たしかにその答えは、人それぞれ違うと思いますし、たくさんの選択肢があってしかるべきですね。

では最初はゆるく考えてみましょうか。
人生において大切なものを挙げるとすれば、仕事、会社、家族、趣味(遊び)といったところでしょうか。

何かしらの形で働いておられる方が殆どだと思いますので、仕事と会社のくくりで考えると次のような職業としての区分があるかと思います。
① 会社経営者
② 会社員(ビジネスマン)
③ 自営業者
④ 公務員
⑤ フリーランス

以上の区分ができるかと思います。

私の場合どうだったかというと、自分の人生において大きな転機となった新卒で入社して26年間勤務した会社を47歳の時に脱サラし、単身中国に渡った時です。この時は前の動画でも言いましたが、会社が目指す事と自分が目指すことに大きなギャップを感じたので、自分が目指すことを優先して考えた結果、脱サラという判断をしました。すなわち会社員の立場で、自分の仕事を一番の優先事項として考えたわけです。皆さんはいかがですか?これまで人生の転機を経験しておられると思いますが、どのような職業の時にどんな決定をされたでしょうか?最初に言ったように人それぞれで選択肢も違うと思います。

ここで、自分が一番大切なものは何ですかという問いにもう一度戻ってみます。

また自分の考えをさせてもらいますが、仕事、会社、家族、趣味(遊び)の4つの要素で大切なものを順位付けしてみました。
私の場合は、ある年齢からこの4つの順位が入れ替わりました。
60歳までは、①仕事 ②会社 ③家族 ④趣味(遊び)でしたが、
61歳からは①家族 ②趣味(遊び) ③仕事 ④会社 となりました。

社会人になって脱サラして中国へ渡り、タイへ移り、日本へ帰国するまでは
一番大切に考えていたものは仕事でした。正直、家族をおざなりに考えていた訳です。でも自分の心の中では、『この仕事をするのはあくまでも家族のためにやっているのだ』と常に自分に言い聞かせていたんですね。
その弊害は確かにありましたし、感じていましたが、あえて深く考えないようにしていました。考え始めたら自分の目指すことができなくなるという恐怖感めいたものがあったのだと思います。

仕事最優先で起こった弊害を正直に話します。
① 子供たちとの関係性がおかしくなった。
② 妻との関係がおかしくなった。
③ 自分の健康を害した。(生活習慣病、肥満、痛風)

子供たちが高校受験とか大学受験の時期に海外へ出て行ったものですから、子供たちの悩みを真剣に聞いてやれず、親としての責任を果たせませんでした。

妻との関係ですが、妻は脱サラし海外で起業することに大反対でした。
でも自分の目指すことを選択し、妻を振り切って海外へ渡りました。
当時はLINEもSkypeもなかったので国際電話でしか会話ができませんでした。
国際電話の料金も高かったので週末に5分ほど会話するのが精一杯で、夫婦の会話なんて無かったに等しい状態でした。タイで工場を作った時はLINEも普及した頃だったので毎日ビデオ通話するようになりましたが、妻は私の母と二人きりの状態で働きながら家を守ってくれていました。
電話する度に申し訳ない気持ちは湧きましたが、それでも今の仕事が一番大切だと考えていた訳です。今から考えたら妻から熟年離婚を突き付けられてもおかしくない常態だったと思っています。

さて弊害の3つ目は、自身の健康問題です。26年間のサラリーマン生活、そして約10年間の海外での単身生活ですが、とにかく仕事優先の生活だったので、生活習慣が乱れました。当然、食生活も乱れました。色々なチャレンジをしていたので精神的ストレスにも直面しました。結果、生活習慣病になりました。
メタボになり、肝臓を悪くし、痛風にかかり、前立腺肥大にもなりました。
なんとか薬で対処できましたが、今から思えば、40代で命を落としていたかもしれませんね。

人生において一番大切なものは何ですか?
仕事第一優先の考えが変わったきっかけは何かと言うと、昨年タイから日本へ帰国したタイミングでした。

タイにいた5年間は、社会人人生の集大成とも言える仕事を成し遂げたと思う事ができました。脱サラし中国へ渡りそこでも苦労しタイへ移りましたが、タイでやったことはそれまでの社会人経験の全てを投じて成し得た仕事となったからです。自分の目指す事を形で残すことが出来たんです。工場であったり、人材であったり、多くのシステムだったり、最終的には自分の満足感を満たすことができました。

女性から見ると、男って勝手よねと言われるかもしれません。
勝手に脱サラして10年も海外へ行って、家を留守にして!
家族を犠牲にして自分だけ満足したんでしょ?
いい御身分よね!
本当に今、思い返せばその通りです。
脱サラしたのも海外へ行ったのも、すべて家族の支えがあったからこそできたことだと思うようになりました。なんと鈍感な、60歳を過ぎて分かったのですか?というご批判も当然かと思います。
自分の好きな事をやり終えたら、大切なものの順位が変わったとも言えるのかもしれませんが、でも今、改めて考えてみると、お前は大事にすべきものの順位が初めから間違っていたのではないかとも考えるようになりました。

人生において一番大切なものは何ですか?
今改めて自分が順位付けをするとするならば、
① 家族
② 趣味(遊び)
③ 仕事
④ 会社
となります。

もし社会人になってこの順位で自分の生き方を選択していたら、全く違った人生になったのだと思います。じゃその順位で、自分の目指すことが達成できたのか?その答えは正直分かりません。

一番大切にすべきものは、人それぞれの考えがあり、生い立ちや、背後の環境や、人生のフェーズによって変わってくので確固たる正解はないのだと思います。
しかし、今となってはかなり明確に『家族が第一です』と話せるようになりました。60歳過ぎて遅くない?はい、遅すぎますよね。どうかお許し下さい。

最近は妻に罪滅ぼしをする日々を過ごしています。いや罪滅ぼしというよりも、心からの感謝の気持を持っているというのが正しいかと思います。

ではそろそろ結論の部分に入ります。
私自身、新卒で会社員を26年間経験し、そのあと約10年の海外現地トップの仕事を経験して来ましたが、何が自分にとって一番大切なのかが明確に気づいていないまま、また気づかぬふりをしたまま、日々忙殺されていました。
本当に大切なものに気づかないまま、盲目的に働き続けることは苦痛ですし、家族にも悪影響を及ぼします。大切にすべきもの、その答えは人それぞれだと思いますが、現在、強いストレスを感じていたり、何かを犠牲にしているなと思っているならば、是非一度、現状を冷静に分析して、もう一度、『人生において一番大切なものは何ですか』と自分に問い正してみて下さい。
そうすればきっと自分の中に明確な行動指針が生れ、また違う一歩が踏み出せるようになるはずです。

そんじゃまたね!

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