住み替えを機にタンス類は全て処分しました。
住み替えを決断してから3ヶ月が経過し、来月いよいよ引っ越しをします。
現在住んでいる築100年超えの土蔵付き古民家の断捨離作業は、予想以上に労力を必要としました。
先祖代々から引き継がれてきた骨董品や着物類、はたまた父の商売道具やら種々雑多な無用の長物を捨てるのに苦労しました。
町内の廃品回収に可燃物、不燃物を出すのは基本無料なので、週2回の可燃物廃棄と月2回の不燃物廃棄では、毎回多量のゴミ袋を出しました。
どれくらい多量かというと、可燃、不燃併せて、毎回、市指定の45Ⅼゴミ袋に30~40袋分の量を3ヶ月出し続けました。飛ぶ鳥、後を濁すですね。。。
ゴミ出し日当日は町内の方々の目が気になって、本当に恥ずかしい気持ちになり、毎回心の中で『申し訳ありません』と唱えながら、愛車にゴミ袋を満載し、町内のゴミ集積場へ持ち込みました。
無料回収のスピードに追い付かないほどの大量の古い食器類や不燃物は、市の処分業者へ有料で依頼しました。最後に処分した不燃物は総重量260キロで処分費用は13,500円でした。(1キロあたり50円)
小型家電は近くの資源リサイクルセンターへ毎週末通って捨てました。
古いテレビや冷蔵庫は家電リサイクル伝票を郵便局でもらい記入し、処分費用を払い込み、現物は近所の家電回収業者へ持ち込みました。
古い消火器も処分場所を調べ、有料で引き取ってもらいました。
祖父母や母の着物類は、着物査定業者へ査定と処分を依頼しました。
どうしても個人レベルで捨てられないものは、引っ越し後にリサイクル処分専門業者へ依頼しました。
・とにかく住み替え先で使わないものは、全て処分する。
・住み替え先へ持っていくものを極力減らす。
この基本方針で妻と一緒に断捨離作業を進めて来ました。
さて引っ越し先へ何を持っていくべきか?
今回の話の要点となりますが、タンス類は全て処分することにしたわけです。
先祖代々から引き継がれてきた着物が入った和ダンス、妻が結婚のお祝いに両親から頂いた洋ダンス、総数で25竿ほどあります。
一階に10竿、二階に15竿。。。これをどうするか?でした。
住み替え先を選ぶ際に決め手になったのが、各部屋に押入れやクローゼットが組み込まれていたことです。
この家の構造だと、『タンスは不要だよね?』
妻も住み替え先選びの際に、この点を高く評価していました。
季節ごとに着る服を決め、それをホームセンターの透明な収納ボックスにしまい、押し入れに入れれば済むよね?
そもそも夫婦二人の暮らしだから、着るモノなんて少ないでしょ。
はい、そうしましょうという結論に達し、タンス類は全て処分することにしました。
タンス類の処分は、引っ越し業者へお願いすることにしました。
引っ越し料金の30%が処分代で70%が引っ越し代という感じです。
我が家の場合、引っ越し代総額30万円の内、10万円がタンス類の処分費です。
容積を取り、しかも重いものを二階から下ろす作業は、さすがの私体力では無と判断し、労力と時間をお金で解決することにしたわけです。
今までの人生の折々にお世話になってきたタンス類ですが、快適なシニアライを目指す我々夫婦にとっては全く不要なものでした。
各部屋に押入れのある家を選んだのが良かったというだけの話ですが、そもそもそれは必要なモノですか?という自問自答が大切だなと思った次第です。
買ったものはいつかは処分することになります。
その処分を我々親世代がするのか、子供たちに負の遺産として引き継がせるのかという問いにも早々に答えを出しておく必要があるのです。
時代の流れと共に、モノに対する自分の価値観は変わるものです。
住み替えも、そもそもこの家は『終(つい)の棲家としてふさわしいのか?』という自問自答から始まった話でした。
60代は住み替えの最後のチャンスです。
古い家を売って、快適な老後を過ごす家を買う。
快適なシニアライフはミニマリストを意識して必要最小限のモノで過ごす。
60代となり住み替えという大きな決断をしましたが、今はこの決断をしてよかったと思っています。
これから家を建てる、引っ越しする、リフォームを計画中という方がおられると思いますが、家財道具や白物家電やインテリア用品を買うかどうかを迷った際には、それらが不要になった際に、10年後の価値はいくらか?、それらは誰が処分するのか?、処分方法はどうする?、処分費用はいくらになる?という視点で先ずは考えてから購入するかどうかを決められることをおススメします。
この記事が何かの参考になれば幸いです。
そんじゃまたね!