タイ工場の猫が懐かしかった話
写真は現在タイ工場に住み着いている猫のタン(メス)です。
2年前、私がタイ工場のMDをしていた頃、つがいで工場内に潜り込んで来ました。野良犬なら排除していたのですが猫ならいいかと思いそのままにしておきました。その内、守衛さんが餌をやるようになり、スタッフも可愛がりだし、ワーカー君たちもおやつをあげるようになり、数か月後に。。。
倉庫隅でミャーミャーと小さな鳴き声が聞こえてきたので見に行くと、何と赤ちゃんが3匹生まれていました。
さて困ったなと考え込んでいた時に会社の家政婦さん(未亡人)が赤ちゃん猫を引き取ると言ってくれて親猫には申し訳ないけど離れ離れにしました。
そしてしばらくたったらある朝、マネージャーからの報告で父猫が野良犬にかみ殺されたとのこと。母猫も未亡猫になってしまい、それがこのタンちゃんです。タンちゃんは夜は工場敷地内をうろうろ散策し、スタッフの出勤と共に事務所に迎い入れます。専用のベッドを私が買い、おもにその場所がタンちゃんの居場所です。朝私が出勤するとご飯をおねだりしてくるので、コンビニで買ったツナ缶や日本から持ってきた煮干しをあげていました。
結構高つくのでスタッフが猫用のペットフードを買ってきてくれてそれも食べるようになりました。
私は2015年から2021年3月末までタイに駐在しました。工場設立手続きから工場建設、スタッフ集め、設備導入、営業、生産開始、会社運営すべてに日本人一人でやってきたのでそれなりの苦労はありましたが、途中から良きタイ人スタッフに恵まれ、業績も右肩上がりとなりようやく月度収支が黒字化になった頃にこのタンがやってきたので私にとってはタイの神様からの贈り物のような感じがしました。
先日タイ工場の製品を買ってくれそうな日本の重電会社がタイ工場とウェブ会議をするというのでその予行演習ということで私も日本本社事務所から会議に参加し、久しぶりにタイスタッフの顔を見ることができました。
私の採用したスタッフ1号のタイ工場総務マネージャー(女性)は未だにトップ補佐として活躍してくれており、会議の最後のあいさつで私の顔を見て懐かしいと泣いてくれました。(本社のメンバーは引いてましたね)
会議が終わり、マネージャーからLINEでこのタンちゃんの写真が送られてきました。
『BOSS、あなたが可愛がっていたタンちゃんは今も元気ですから安心してくださいね。』
懐かしくて私も目からポロリと。。。。
頑張ればいいことがある。マネージャーの口癖です。
できればもう一度タイ工場で旗を振りたい。
すでに後任者がいますのでそう簡単にはいきませんよね。
タイスタッフ、ワーカー君たち、そしてタンちゃん。元気でいろよ!
それじゃまた!
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