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場面緘黙は検診では気づかれない!!
場面緘黙っ子に親・人として日々学ばせてもらっています。
※場面緘黙とは、家などでは普通に話すのに特定の場面(保育園・学校など)では話すことができない状態。
場面緘黙っ子は家では普通に話せるので、親でさえも早くから気づくことは難しいと思います。
【1歳半検診】
1歳半検診では、泣いて指差しや積み木が出来なくても、
親が「家ではできます。発語あります。」と言えばクリアですし、
家の中では育児書通りに発達していたので、出来なくても『もともと人見知りだし、検診する時間がいつもならお昼寝の時間だし、そりゃあー機嫌悪いよねー』っと思っていました。
場面緘黙の『ば』も知らなかったのですが、
もし知っていたとしても1歳半で場面緘黙を疑う事は無理だったと思います。
【保育園での様子】
うちは、保育園に通っていたのですが
保育園の送りの時は嫌がって泣いていましたが、
『家が良いに決まってるよねー!お母さんと離れたくないよねー!!』っと。
迎えに行くと、保育園でまだ遊びたい様子だったので、
『朝は泣くけど、なんだかんだで保育園楽しいんだなー』っと思っていました。
3歳の時、保育園の門を出た時に家の中と同じように話している姿をみた保育園の先生が
「お母さんの前ではお話できるんだね。」
と言われたのですが、その時はあまり深く考えず
(場面緘黙症と言うものを知らなかった&保育園連絡ノートには『朝ご飯のメニューを教えてくれました。』や今日した事など楽しそうな様子が書かれていたため)
保育園ではおとなしい子なんだなーっぐらいにしか思っていませんでした。
無知って本当に恐ろしい!!
【3歳児検診】
3歳児検診では、まず保健師さんとのお話があり、名前・年齢など聞かれ、その場で答えることができなくても、保健師さんに
「家などではちゃんと言えますか?」
と聞かれ、もちろん家の中ではめちゃくちゃよく喋るので
「言えます」と伝えると、
「じゃあ大丈夫ですね。検診の場所では言えない子はたくさんいるので。」
とクリアしそうになりましたが…
保育園の先生に言われた
『お母さんの前ではお話できるんだね』の言葉が頭の片隅にずっとあり、
「発達の相談を個別で受けたいです。」
と伝えました。
内科検診に来ていた医師にも
「検診の時に名前が言えない子はたくさんいるよ、それでも相談する?」と聞かれましたが、
「お願いします」と伝え、
ようやく心理士さんに相談する機会を与えてもらえました。
【心理士さんへ相談】
心理士さんへの相談もなかなか空きがなく1ヶ月後にたまたまキャンセルが出たので受ける事が出来ました。
その心理士さんとの面談は今思えば簡単な発達検査だったように思います。
まず、部屋に入って心理士さんに名前を聞かれましたが答えられず…
次に心理士さんが積み木を積んで、
「これと同じように積んで」と言われて、
それはクリアし、
次に折り紙で心理士さんが折り紙を折り
「これと同じように折って」と言われて、
これもクリアしました。
そして、最後に親への聞き取りがありました。
何組か検査をする子がいたので順番を廊下で待っていたのですが、そこではいつものお喋りっ子でした。
心理士さんはその様子も見ていたようで、
「お喋りも上手だし、うちの孫もそんな感じだったけど、小学校に入ったらよく喋るようになったから。」
と言われ、結果問題なしで終わりました。
心理士さんに言われたら
『そっかー!考え過ぎだよなー』
と、場面緘黙症に気づいてあげられませんでした。
今思えば、親戚の家に行っても話さないし、
ずっと抱っこか膝の上で親から離れず、
明らかに母子分離不安があったのに…
『極度の恥ずかしがり屋なのかなー。』
『大きくなったら少しずつ緩和するかなー。』
っというぐらいにしか思っていませんでした。
無知って本当に恐ろしい!!
それが子供を苦しめることになりました。
もっと早くに気づいてあげられていたら…と後悔する事もありますが、後悔しても子供にとっては何のプラスにもならないので、
場面緘黙と気づいた時に、どうしたら緘黙っ子が楽しく過ごせるのかを一緒に考えて行くことが大切なのかなーっと今は思います。
過去は変えられないけど未来は変えられる!!
と信じて…。