実写版銀魂2 掟は破るためにこそある 感想(ネタバレだらけ)
初めてのnoteです。
正直加工やら何やら一切分かってません!
よろしくお願いします。
実写版銀魂2、ようやく観てきました。
原作は「週刊少年ジャンプ」で2004年から連載中の漫画で、コミックスは現在74巻、アニメも10年以上放送中というご長寿連載&放送。
この間、アニメでの劇場版は何度かあったものの、昨夏には満を持して初めての実写化。
それが昨年の邦画興行収入第1位になりました!
そして今夏の「銀魂2」公開へ。
正直映画の「2」はアレな感じが多い気がしますが、「銀魂2」に至っては最初から「前作は確実に超えてくるだろう」という予想の中、それを見事に裏切らない最高の出来でした。
漫画やアニメの実写化はキャスト、内容、表現諸々本当に難しいというのは日々感じるところで、けっこうな率でコケてます。銀魂も実写でやるには難しすぎる世界観です。
この世界観を実写で表現できるのは福田組しかいないでしょうね。
これは福田雄一監督のセンスが並外れているとしか言いようがないです。
そして、主要キャストが全員ドラマや映画で主役を張れるレベルという豪華さ。これだけのメンバーが揃うことは滅多に見られません!
銀魂は連載期間も長く、アニメも10年以上放送されていますから、〇〇編、〇〇編、と色々な話があります(1話完結もありますが)。
それらを絶妙に組み合わせての実写化。今回も3~4つくらいの話が組み合わされています。分かっているだけで「将軍接待編」「偽床屋将軍散髪編」「真選組動乱編」。
カテゴリーとしてはギャグ漫画の位置付けですが、しっかりシリアスもあり。
「真っ直ぐ」なんですみんな。ちゃんとそれぞれが自分の中に1本通った筋を持っている。
前半は笑いっぱなしで、とにかく「タブー」に限界(それ以上かな?)まで挑戦、ギリギリを攻めていて笑い過ぎで涙目でした、というか泣いてました。
いいの?この人、こんなことしちゃっていいの?俳優生命、大丈夫?と思ってしまうほどの「イケメンの無駄遣い」(笑)
後半は一気にシリアスへ。時折突然笑いはぶっ込まれて来ますが、何というか、笑いとシリアスの繋げ方が自然で、わざわざその都度頭を切り替える必要が無いです。
後半はいくつかの戦闘シーンが違う場所で同時進行している描写の格好よさに震え、真選組の絆を感じさせる場面に感動して号泣、と忙しかったです。
安定の万事屋3人組、小栗旬さん、菅田将暉さん、橋本環奈さんはもう完璧にキャラクターをモノにしています。
土方十四郎を演じる柳楽優弥さんが首にICチップを埋め込まれて人格を乗っ取られ、ヘタレの「トッシー」になってしまったかと思えば 最後精神力でそれに打ち勝ち土方十四郎に戻り、伊東鴨太郎を演じる三浦春馬さんと壮絶な殺陣を演じるのですが。
柳楽さん、殺陣がノッてくると(これはご本人も無意識らしいんですが)ニヤリと笑うんですね。
それが狂気じみているというか…痺れました。
伊東鴨太郎の最期も泣けましたね…欲しいものはすぐ傍にあった…もう少し、早く気付けていたら。腐れ縁という絆もある…男同士の絆というのは女から見ると羨ましいものがあります。
あとは沖田総悟役の吉沢亮さん!原作やアニメを見ていると前評判から高かったですが、吉沢亮さんはどハマりでした。やっぱり狂気を孕んでいて…有名なセリフ「死んじまいなァ」にやられました。神楽役の橋本環奈さんと列車内で共闘するシーンは呼吸を合わせて戦うそのテンポのよさとタイミングのピッタリさ。…あのシーンは良かった!
凄い演技でした。
あとは福田組には欠かせない佐藤二朗さん。今回も他キャストが笑っちゃってるのに「福田組に限り二朗さんは同じ演技を2度出来ない」という理由でそのまま使われちゃっている(有り得ない笑!)シーンがあり、面白かったのは分かるんだけども結局何を言っていたか覚えてない、多分台本にしたら3行くらいのところを10行くらい喋っているんじゃなかろうか、という楽しさ。
岡田将生さん演じる「ヅラじゃない、桂だ。」の桂小太郎は出オチ状態でしたが女装は美しかった。そして凄く楽しんで演じてる感が伝わって来ました。
最後に高杉晋助を演じる堂本剛さん。出番は少ないのにあのプレミア感!うまいなー
多分漫画、アニメ、実写と切り離して考えたほうがいい、まったくの別ものとして捉えた方が楽しめる「銀魂」、凄いと思います。
少なくとも実写に関しては前作を完全に超えてきました。
ですが「モザイク」と「ピー」が多すぎて、多分地上波で放送する時は大幅カットが予想されるシーンがたくさんあります(泣)。
の代わり、俄然「3」への期待が高まるのでした。
内容的に、「日本アカデミー賞」をもらえる映画では無いんですけどね、興行収入は1位。
賞ってそんなものだし、多分銀魂はそもそも賞は狙ってないでしょう。
以上、初noteでした!