相手に要望や願い、不満をぶつけたくなったときはチャンスである
何のチャンスかって?
「自分自身が、自分を整えて
ステージアップ、レベルアップするチャンス」です。
…と、こういうふうに言うと、「え??」という顔をされることが多いですが、
でも、ほんと。これって心理学的、脳科学的にも
ごくごく一般的な話で、
相手に何かブワーッと湧いてきたときというのは、
ふだんあまり表立ってこなかったり、
かくれんぼしている、
自分の根っこにある感情や本音、蓋をされている思い出や経験が
ほろりと見えやすいタイミングなので、
そんなときほど、
自分の声、よーくきいてあげましょうね、と
チャンスですよ、とお伝えしています。
私もそうですが、現代人って
顕在意識優位に生きすぎて、「ほんとの自分」がわからなくて迷子な人ばかりですから。
大人はもちろん、子どもにも増えてます。
(私はこの状況を、危機的だと思って本気で心配しています。子どものうつや自殺が多くなってる背景。ひとつでも、なくしたい。)
…というわけで。
前置き長くなりましたが
今回は、
子育て中のママが
子どもや学校に向かって
めちゃくちゃ言いたいことあるんだけどー!
ってなったとき、というシチュエーションに限定して記事を書いていきます。
たとえば。
・子どもが宿題しない→宿題なくしてほしい
・習い事嫌がる→でも行ってもらわないと困る
・ゲームばっかり→勉強してほしい
・YouTubeばっかり→勉強してほしい
・学校の先生とあわない→不登校を認めて
・特性があるから皆と同じじゃムリ→特別配慮して
こういった声ですね。
実際に、わたしたちのもとにも、たくさん保護者さんや地域で活動する支援者さんなどから寄せられます。
ここで、
まずそもそも、私から問いたいことがあります。
あなたが上に書いたみたいな「主張」「要望」をしたら、あなたのお子さんや学校側は、
それらを、すんなり受け入れて当然だと思ってますか?
また、それは、親としての当たり前の「権利」だと思ってますか?
もし、そう思ってるとしたら…
それは、少しちがうんだな!
なぜなら、そんなに根本は浅くないはずなんだな!
という設定でお話をしていきます。(先に申し上げておきますね。)
あくまで私の考えではありますが。
今から詳しく書いていきますね。
先述のような問題たちに直面したときに
あなたが一番に、すべきこと。
それは、
まず、
「【子どもの起こす行動には、すべて何かしら意味がある】をあなたの頭にしっかりと初期設定してあげること」
です。
そして、その初期設定のもと、
目の前で起きていることに対し、その意味と背景をじっくり考察してほしい、とおもいます。
じっくり、ですよ。
たとえば
子どもが宿題しない、勉強しない、なら
→宿題や勉強しないことでその子は何を得たいのか?
というのをまず考えてみてください。
そして、あたりまえですが
独りよがりに推察・判断するばかりでなく、
目の前のお子さんとしっかり対話をしてください。
また、自分自身も振り返ってください。
「子どもが宿題をしないことや勉強しないことに対し、
なぜ、私はこんなにざわついているの?」
と、自身に問うてみてください。
勉強しないと、将来困るから、ですか?
→じゃぁ、困るのは誰ですか?具体的に何をどう困りますか?
勉強はあたりまえだから、ですか?
→あたりまえである理由や根拠を、丁寧に子どもに伝えましたか?そして子どもは納得できてますか?
などなど、自問自答をして、まず自分に向き合ってください。
そういったことをないがしろにして、後回しにして、
「いいから黙って聞き入れなさい!いつかわかるよ!」などと、ただ、
圧力で、大人の言うことを聞かそうとしてませんか?
そんなの、子どもが、受け入れるはずはありません。(自分が逆の立場だったら、こんなの理不尽だと思うでしょ?)
幼くて体が小さいうちは、それでなんとなく収まって見えていいかもしれませんが、
10歳あたりから、かならず、限界を迎えます。
思春期になると歪み、
さらにほっとくと、
どんどんこじれていきます。。
私は、高校の現場で、そうやって歪んで、こじれてしまった子どもたちを、たくさん見てきました。
彼らとたくさん話をしてきました。鬱積したネガティブの力は本当に強烈でした。薄っぺらくて中途半端なカウンセリングマインドや傾聴手法では
とてもじゃないけど太刀打ちできません。
ほんで、、
彼らが親になり、
また同じことが繰り返され、歪みの連鎖が続く不幸も、たくさん、たくさん、地域で見てきました。
もう、そんな不毛や不幸は終わりにしたいんです。
親が親として成長し、子がのびのび育ち合う地域にしたいです。
だから、BASEをやっています。
…すみません、脱線したので話を戻しますね。
確信持って言えますが、
子どもたちは、
日常の何気ない所作や、遊びと、あと親子の対話を通じて自律に必要な社会スキルを獲得していきますが、 今の時代、遊びや対話の機会が少ない子どもたちがとても多く、
それが原因と思われる
コミュニケーション能力や協調性の発達の遅れも、かなり、かなり、目立ちます。
(発達障がいそのものというより、2次障害的です。ここも、勘違いしてる大人、多いです。発達障がいは増えてません。似たような振る舞いを見せる、2次障害が増えていて、それは親子の対話不足が根本原因です。)
良くも悪くも、
親は一番身近な、お手本であり、
家庭はすべての礎なんです。
親がまず整わずして、子どもがまっすぐ育つはずはないのです。
親が外面つくって薄っぺらくエゴい子育てしてたら、
子どもも同じように外面だけつくるようになりますし、
親が過干渉に子どもを追い詰めたら、子どもは家にいるのがつらくなって、どんどんエネルギーを失います。(うつっぽくなったり、学習障がいっぽくなります。)
こういうのって、親や家庭を追い込むように聞こえるし、嫌われたくないから、いい人でいたいからと、あまり誰も言わないんだけどね。。
あえて私は、言っていきます。
ひとりでも多くの子どもの心を守りたいから。
ときに、一部の親には耳が痛いかもしれません。
でも、それは、ひとつ事実なんです。子を持つ選択をした以上、親として責任、ありますからね。
覚悟して、本気で、話してます。
もちろん、私も働くママだから
忙しいの、むちゃくちゃわかります。
今の時代、共働きは当たり前だし、
ここ沖縄は、昔から言われるようにひとり親もすごく多いし、ワンオペ育児子育ても、たくさん、たくさんいますから。。
とても自分だけでは子どもを見れない、だから、
学童と塾や習い事で1週間がパンパンな子どもも、もはやスタンダード?ってくらい、たくさんいます。
言い方悪いけど、
「子どもに多様な経験を、という名目で、子どもが行きたがってない場所、子どもに合ってない場所へ子育てを外注しているだけ」ですよ、それね。
習い事びっしり、自分でスケジュールを把握管理できていなくて、ただただ、送迎されて、行かされている子どもたち、すごく多いです。
BASEに来たら、
いっぱい本音を話しに来るんですよ、子どもたちは。
心が体に追いつかぬまま、余白がなく育てられていく子どもたち。。
自分自身が育つ感覚を持てない、持つ機会を与えられにくい彼らは、
小学校低学年にして、早くも、抜け殻状態です。
(彼らと話をしていくとすぐにそう気づきます。)
好きなことがわからない、ない、
食べることに関心がうすい、偏食で食が細い
友だちにも興味がないし、遊び方もわからない
何して遊びたいかも、特にない。
だから休日はずっとゲーム。
親も仕事で疲れているから出かけない。
けっこう、たくさんいるんです。。
親として完璧であれ、と言ってるんではないです。
休んでいい、っていうかむしろ休んでほしいのは確かです。だっていっぱいいっぱいだもんね😱💦
ただ、
子どもが問題起こしたときに、
すぐに周りに改善要求発出
とか、逆に、楽観的に無責任に放置するとか、
そういったことではなく、
親子で対話をして、思いをすり合わせることからやってみましょうね(もちろん、私もです)という、
お話です。。
必ず、子ども自身と、あなたのなかに、「こうありたい」が、あるはずです。
お話できるだけの余白や、
いざとなったら、習い事を1つ2つつ手放す勇気や、
信頼できる人に子育てをサポートしてもらうために行動を起こすこと、
どうにかつくれないものか、と切実に思います。
(これは、パパやママ当事者だけでなく、社会全体でも、考えてほしいでもあります。)
また、ここであらためて、
問いたいのは、
あなたの教育や子育ての目標設定は何か?
ということです。
高校まで大学まで行かせたい、とか、
沖縄によくある、「公務員になってほしい」とか
そういうたぐいのものではありません。
進学とか就職先うんぬんって、ただの手段や通過点です。
いわゆる、いい大学を出て、
公務員になって安定した暮らしを得ても鬱になる人はたくさんいるし、何不自由ない暮らしをしているはずなのに、自殺する人だっていますよね。
一方、中卒でも起業して、いきいきと働く人もいます。
よくよく周りを見たら気づきますが、
学歴とか就職歴で、幸せかどうかが決まるはずは、ないんです。50近い親世代におおいですが、その価値観は、もう崩壊しましたよ。
真に必要なのは、
◯自己選択・自己決定力をつけ、どんな時代や環境でも、主体的に生き抜いていけること
◯最低限の生活スキルや基本的生活習慣を身につけて、健康管理ができること
◯できないことや苦手に直面したら、周りに適切にヘルプを出せること
だと、私は思っています。
そのために、
まずは、自分が、好きで、自然と前のめりになれちゃうことを、
とことん極め、そこから引き出しひろげていくというのを私は自分の子育てでも、BASEでも大切なテーマに掲げているし、
それが今すぐ見当たらなくても、
焦らずに探せるだけの余白や
ツールをたくさん用意しています。
いっしょにさがそう、行ってみよう、
やってみよう、
常にそうやって並走できる親・先生でありたいと、
私は思っています。
みんなが目指したいであろう、基礎学力向上は、
まず好きの土台と情緒の安定がないと、絶対に達成できませんから。
しつこく言いますが、
そのためには、大人が、指導者が、整ってなくてははじまりません。
だから、私は今日も、まず真摯に自分と向き合い、自分を整えます。
もちろん、なかなか整わない日もあります。人間だもの。(笑)
それもしっかり味わって、受け止めています。
とりあえず、自分を諦めない。捨てない。
未熟なままでも、とりあえずやる。走る。
それしかないよね。。
…と。
長くなりました。
まとめます。
周りにあーだこーだしたくなったり
要求したくなったときこそ、
むかむか、いらいらは
自分に問うチャンスやサイン!
このスタンスは、とても大切です。
むかチャン、いらチャン、と私は呼んでます😁
そしてそして、、
こんなに長い記事を、
大切な時間を使って読んでくださったあなたは、
きっと、
一生懸命に
子育てに向き合う真面目でやさしい、勇気のある大人であるはず。
子育ては、修行的にひとりで黙々、淡々とやるのではなく、
みんなで、わいわいやるとたのしいし、子どもにもよい影響があります。たくさんの目や手がかかることって、とてもいい刺激になりますから。
なので、
記事を読んで心が動いたわ〜と言う方はぜひ、
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