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パンプキンパイとシナモンティの味②ーマスターはなぜ感謝しかできない?ー

あれ?そう言えば・・・

 前回は、さだまさしの「パンプキンパイとシナモンティ」を聞いて、マスターがなぜ「毎度ありがとう」しか言えなかったのかをみんなで考えた。子どもたちが曲を聴き、一人で考えていた時には「感謝しているから」という解答があったものの、引っ込み思案で照れ屋という性格によって、マスターはミス・パンプキンの前では口ごもってしまうのだろうということで落ち着いた(落ち着かせた?)。これにて解決!のはずだったけど、気になることが出てきた。
 それは、「そう言えば、僕はシナモンティを飲んだことがあるっけ?」、「子どもたちもシナモンティの味を知っているのか?」ということだった。私はパンプキンパイを好んで食べる一方で、シナモン自体はそこまで好物というわけではない。大人の私でも、シナモンティを普段からよく注文するわけではない。子どもたちがシナモンティを注文した経験は皆無だろうし、そもそも紅茶を飲まないんじゃないかな。
 ひょっとして、シナモンティを飲んだら、マスターの気持ちがより理解できるのではないか?マスターの気持ちが当初わからなかった理由には、シナモンティを飲んだことがないことが影響していたのではないか?と思えてきた。

シナモンティ淹れてみました

 善は急げということで、前回のメンバーを再度招集し、お茶会を開催。事前にアレルギーの有無を親御さんに確認したところ、中には「紅茶は飲まないと思いますよ〜」という回答も。飲まず嫌いな子もいるか…。シナモンティは飲んでくれないかな…とは思いながら、ひとまず淹茶開始!。何となく良さげな5種類入りを購入。

TWININGS THE BEST 5

 まずは、ストレートティで飲んでみよう。子どもたちからは「苦い」、「熱い」、「意外と美味しい」と。そうだろ、そうだろ。☺️

S&B シナモンシュガー

 では、次にシナモンティにしてみよう(シナモンシュガーをサササと振りかける)。意外にも「あれ?こんな味なの?」、「もっとシナモン濃くしたい」という反応と、「俺シナモン苦手なんだよな」、「先生、これ毒じゃないですか?」みたいな予想通りの反応も。うん。うん。わかるぞ。☺️

 「先生、なんでパンプキンパイはないんですか?」

 そういう声が出るとは思い、探したんですけど、パンプキンパイを見つけられなかったんです。ごめんね。でも、食わず嫌いで有名な君は、そもそもパンプキンパイを食べないんじゃない?

「そうですけど、食べてみたいじゃないですか。買ってないんですか?」

 お?挑戦したいと思うのか?良いね〜。でも、近くのお店を探しましたが、パンプキンパイは見つからず…。(代わりに、近くのケーキ屋さんでセールになっていた洋菓子で我慢してもらいました。君、曲名がマカロンとシナモンティに変わっとるやんか。)
 シナモンティが意外と子どもたちに受けて良かった。子どもたちの中では、今後シナモンティを頼むことが無い子もいるかもしれないけど、良い経験になるだろう、多分。惜しむらくは、シナモンスティックを入手できなかったこと。スティックでラブレターをガラスに書くことも経験してみたかったんだけどな〜。

あれ?あれ?そう言えば・・・

 と、みんなでシナモンティを味わって一件落着となる予定だったのですが、またしても気になることが(またかいな)。シナモンに含まれる成分によって私の脳内血管が拡張し(ないない)、またしても疑問が生じてきたのだった。そういえば、子どもたちの解答の中にあった「感謝しているから」は、なんでダメなんだっけ?たしか前回は、恋したマスターが「照れ屋」で「引っ込み思案」だったから、恥ずかしくて「毎度ありがとう」しか言えなかったということだったけど、それって本当にそうなのかな?なんか引っかかるな。

 すっかりシナモンティとマカロンを食べ終わり、ボードゲームに夢中になっている子どもたちを尻目に、まだ見ぬマスターの顔を想像するのであった。

#さだまさし #パンプキンパイとシナモンティ #読解問題

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