OCNモバイルONEからirumoへの移行を促されたのでmineoに移行した
長らくOCNモバイルONEのSIMを利用していた。
高速通信分の容量を日毎で管理できるのが気に入って、内容にも値段にもさして不満がないから入った当時のプランのまま10年弱が経過した。
したら最近そのモバイルONEのアプリから通知が来た。「irumoに切り替えたらポイント差し上げまっせ〜」とのこと。
すっかり忘れていたが、ドコモはOCNモバイルONEを終了に持っていきたいのであった。
それならということでirumoのプランを確認したが、このirumoがなんか中途半端に高い。しかも、ドコモ光加入やらなんやら前提の割引後価格を赤くデコっていかにもお得っぽく打ち出したりしている。
3GBって月1,000円くらいが相場じゃね?という根本的なツッコミどころをさておいても、こういう割引後価格を強烈にアピールするやり口はあんまり好みではない。自分たちがつけた値段が適正価格だと思うなら、直球に本来の価格で勝負しろよ!
というわけで望むプランもなく、やり口がイマイチ好きになれないirumo以外で引越し先を探した。
選んだのは、mineoの「マイそくスタンダード」。
このプランは中々にトリッキー。
・月額990円。
・高速通信パケット上限が存在しない。
・最高速度は1.5Mbps(ベストエフォート)というまぁまぁそれなりの速度。この速度をなんとパケット上限なしで「ほぼ」常時使用できる。
・前述の「ほぼ」がこのプランの鍵かつ落とし穴。月〜金の12時台に通信速度が最大32Kbpsまでガタ落ちする。祝日も容赦なくガタ落ちする。
要は、「昼休憩時間帯漏れなくクソ速度になるけど、それさえ呑んでくれるならまぁまぁ速度の制限なし回線を月990円で提供しちゃうよ!」
ってこと。
合う人にはめちゃくちゃオトクなプランだ。私なんかは平日その時間帯、昼メシかっ食らった後に本を読んでるか爆睡してるかの二択という、まるでこのプランに合わせたような行動しか取らないから。
1.5Mbpsという速度も、私からすればバチクソ速い。だってこれまでほぼ常時、OCNモバイルONEの低速モード(200Kbps)で特に問題なく過ごしていたのだ。11時にコトブキヤの新作プラモ予約するときだけ低速をオフにする作業がいらなくなって嬉しい!
正に、「こういうのでいいんだよ こういうので」といった具合のマイそくスタンダード。すぐさまMNPで乗り換えてしまった。
ちなみにプラン申し込み当日に審査完了、翌日にSIM発送、またその翌日にSIMが到着。申込から48時間以内に移行が完了した。早すぎるだろ。
さて、この事例、ドコモからすると「自社MNOへの移行を目論んで打った施策を契機に、よそのMVNOへ移行された」形になる。すまんな。でもしゃあないやん。おたくの本家からMNOに至るまで、私にとって必要十分なプランがひとつも無かったんだもの。速度も値段もたかすぎるよー!
しかしマジメな話、OCNモバイルONE使ってた人がドコモ本家orMNOに喜んで移行するケース、そんなにたくさんあるかなぁ。回線品質を二の次に、コスト重視でMVNOに辿り着いたところから、わざわざ値段を上げる方向に持っていくケースは少ないんじゃなかろか?
自社MNOへの移行を促した結果、私のようにコスト試算を怠けていたユーザがよーしいい機会だし他のMVNO探しちゃうぞーと決心してしまう事例が次々と……なんてことにならなきゃよいがなー。
競争社会の常とはいえ、OCNモバイルONEに10年弱ほど世話になったのは事実。ユーザーのニーズをあんまり読めてない気がするキャンペーンを打つ姿に、多少心配になったりもするのだ。