僕が感じた高校の性教育の「おかしいだろ」
先日僕の通う高校にて毎年恒例の性教育が行われました。昨年はLGBTについて。といっても、話は保健の先生からのレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーという言葉の意味の説明に留まり、知識として知っておこう!というだけ。形だけのお話に僕はガッカリしました。そして迎えた今年。何か変わってくれるか………?という期待を込めてのぞんだ性教育は……
「男の子は女の子の体を守ってあげよう。女の子は自分の体を守ろう。」
という内容だけ。残念なことに同性間の性教育は一言どころか一切合切ありませんでした。僕は「男の子は女の子の体を守ってあげよう。女の子は自分の体を守ろう。」なんてお話、全く理解できませんでした。確かに大切なお話だけど、男の子だって自分の体守らなくちゃダメでしょ?何かあったら男子だって女子だって、というか人なら傷つくはず。たしかに体が女の子の方が何かあった時、妊娠とか病気のリスクが大きい。けど病気のリスクは体が男の子でも抱えてるし、何より傷つくのは一緒。どうして、そう男女で分けるわけ?と思いました。
同性の性教育は今まで生きてきて僕は一度も受けたことがないです。正直言って同性間の病気とかの知識がないことの方が僕には問題。普通の性教育は学校の教科書見てたら分かる。病気のリスクも分かる。でも、きちんとしたLGBTQ+も対応の知識なんて教科書のどっこにも載ってません。僕はXジェンダーで両性です。男の子を好きになったら、僕の心の半分は異性を好きになったことになるしもう半分は同性を好きになったことになる。女の子の場合もそう。別に好きになった相手がLGBTQ+だって全然構いませんし、結局のところ好きになったらそれでよし!って感じなんですよね。それが異性愛前提の教育では否定されている気がして、とっても辛い。それに僕にとっては好きの定義が多分違います。「とっても尊敬できる」とか「考え方にすごく共感する」とか「その人の活動がとってもいい」とか「すごく楽しそうに〇〇してて憧れる」とかも「好き」のうちなんですよね。だから、全然付き合うって言っても全然友達と変わらないかもしれません。自分や相手の考え方を知れたらそれでいいし、それで多分幸せ。だからキスとか夜一緒に過ごすことに憧れてないんです。むしろ、そういう身体的接触は怖い。過去に同学年の子に図書室で壁ドンされて告白されました。自分のことを恋愛的に好いている人と体の距離が近いことにもうパニックで。付き合うことは後日断りましたが、その一件以来恋愛的な身体接触は怖くなりました。友達とハグするとか、肩組むとかは平気だし、多分本当に相手を知ってから手を繋ぐくらいは大丈夫だと思います。でも、性教育で言われたことは「女性は25〜30歳の妊娠が望ましい」とか「少子化が進んでいる」とか「性的な感情を持つのが普通」とか。なんかもう「うるさい!」って叫びたくなりました。性的な感情を持たない僕はおかしいと?もう黙っとれ!と思いました。妊娠しない選択もある。同性の人と過ごす事もある。今言ってるのはあくまで一つの道です。ということを言って欲しかった。
でも、嬉しかった事もあります。副担任の先生が産婦人科の先生の話の後にLGBTQ+がいて当然と話してくれたこと。男性の自身が過去に男性から告白された体験を交えて。もしもこの記事を読んだ人の中に教育の現場で働く人がいたら、何か一言でいいからLGBTQ+に肯定的な意見を言ってあげてほしい。ちょっと救われます。
意見やコメント待ってます!ここまで読んでくれたことに感謝!
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