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【NFTとFTの違い】そもそもNFTってなに? #NFTの歩き方1

※本記事は分散型ブログhide.acにまとめている雨弓のNFT関連記事【NFTの歩き方】をより多くの方に見てもらうためにnoteにまとめ直したものです。

こんにちは、雨弓です。私は事業者としてブロックチェーンとNFTに関わっている人間なのですが、最近私のまわりでも今まで仮想通貨に興味を持っていなかったような人たちからも「NFTってなんですか?」という質問を多く受けるようになってきました。

さらに多くの人たちから「ググったけど結局よく分からなかった」「調べているといきなり分からない言葉が出てくる」という声も聞きました。確かにググってみると上の方に出てくるのはNFTやブロックチェーン技術ありき、専門用語ありきで説明をしている文章が多く、あまり初心者向けとはいえません。

そこでビットコイン、イーサリアム、ブロックチェーンなどについて知識が全くないという方でもNFTのことがふんわりとわかるように、様々な面からNFTを捉えていきたいと思います。これからは週刊で【NFTの歩き方】と題して記事を更新していきたいと思います。 全体の構成はこのようになっています。

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「NFTの歩き方」目次
0.【序章】デジタル空間におけるNFTという革命

1.【FTとの違い】そもそもNFTってなに?

2.【技術】どうやって本物を区別しているの?NFTの簡単な技術のお話

3.【活用事例】アート、トレカ、ゲーム、権利など様々な使い方!

4.【アート】デジタル空間で絵や動画や音声が価値を持つ!

5.【トレカ】思わず集めたくなる仕組みと体験!

6.【ゲーム】育てて交換、対戦!遊びながら儲かることも?

7.【その他】思い出に、記念に、自慢用に!歴史の1ページを記録して保有!

8.【法律】実はかなり複雑でまだまだ未整備な法体制や権利関係!

9.【税金】どんな扱いになるのか、知らないと怖い税制! (一般的な認識)

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上記のように様々な側面から網羅的に書いていきます。なお、NFTの誕生によって世界がどう変わるかという話は前回の【序章】デジタル空間におけるNFTという革命にまとめていますのでよろしければお読みください。

目次のテーマ1つ1つが深堀ろうと思えばいくらでも深堀りできるようなテーマになっていますが、今回は初心者から中級者向けの内容としてそれぞれの大枠についてを分かりやすく解説していきます。

また、それぞれのテーマで必要に応じて私よりも詳しい方を講師として迎えて全体の文章の構成、内容の正しさ、表現の適切性などを見ていただきます。(※講師が見つからない場合や状況に応じて章立ては変更になる場合があります)

それでは今回の本題「そもそもNFTってなに?」について解説していきたいと思います。まずはそもそものNFTという言葉の意味についてみていきましょう。NFTを知るためにはまずFTについて知る必要があります。

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このような違いがあります。例えばお金を例にとってみましょう。

みなさんは「両替」をしたことはありますか? 両替をするとき、10,000円札1枚を1,000札10枚に両替したり、1,000円札を100円10枚に両替しますよね。

これはつまりみなさんが自分のお金と他人のお金を代替(交換)しているということです。お金を両替する時に、払うお金ともらうお金の金額の合計さえあっていれば気にしないのではないでしょうか。

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また、例えばユニクロで服を買うときに同じ服であればどこのお店で買っても同じですよね。こういった大量に生産されており同質(と感じる)のモノで交換が簡単なモノも代替可能、つまりいくらでも換えが効く存在です。

こういったものを仮想通貨・ブロックチェーンの業界では代替可能性トークン、英語で言うとファンジブルトークンと呼んでその頭文字をとってFTと呼ばれています。

では例えばアートはどうでしょうか。分かりやすくルーブル美術館にあるモナリザを例にしてみましょう。

本物のモナリザは世界で1枚しかありません。何かと交換できるかといえば、価値としてはお金で買えるかもしれませんが同質のモノは存在していません。本物が1つしかないもの、つまり唯一無二であるモノは換えが効きません。

こういったものを仮想通貨・ブロックチェーンの業界では非代替可能性トークン、英語で言うとノンファンジブルトークンと呼んでその頭文字をとってNFTと呼ばれています。

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さて、概念としてのNFTはこのようになっています。では実際に、より具体的なNFTについても少しだけ見てみましょう。

Aimi Sekigushi 「Alternate dimension 幻想絢爛」

↑こちらは実際に3/24に、当時の日本円換算で約1,300万円で販売された、日本トップのNFTアーティスト「せきぐちあいみ」さんによる作品、「Alternate dimension 幻想絢爛」のリンクです。

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1.サービスの名前。OpenSea(オープンシー)というサービス。

2.NFTとなる画像や動画の表示欄。

3.NFTの作品名。

4.所有者、閲覧回数、いいね数。現在「wakiyamaP」という方がこのNFTを保有している

5.詳細欄。「AimiSekiguchi」という人が作ったことが証明されており、作品の詳細が記載されている。

このようになっています。実際にイーサリアムなどのブロックチェーン上で作ったNFTはこうして誰もが閲覧可能なオープンな場所に存在しており、作成者、保有者、作品の情報、過去の売買の履歴や値段など様々な情報が公開されています。


言葉的な定義としては上記の通りですが、NFTはものすごい速度でサービス、マーケットが成長しておりまさしく日進月歩の世界です。そういった意味では「NFTとは〇〇である!」「△△はNFTじゃない!」と特定の対象に対して断定することは難しいかもしれません。

なぜなら唯一無二と思うものや、価値観を感じる対象は十人十色だからです。アートに価値を感じる人がいればゲームに価値を感じる人もいます。子供の頃によく遊んで強烈に印象に残っているゲーム、中学生の時に聞いていた音楽、大事にしていたぬいぐるみ、はてはそう言った時間や空間にも価値を感じる人がいればそこに価値が付きえます。

NFTは「記憶」「体験」「思い出」に紐付けることすら可能ですし、今後どんどんそういったエモーショナルな部分を刺激するようなNFTも増えていくでしょう。

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上記の図にもある通り、様々なものが今後NFTとなっていく可能性が高いと私は考えています。デジタル上で表現できるものであれば画像・音声・動画と様々な形を通してNFTとなりえます。また、このような進化の形を通して匂いや触覚や味覚を刺激するようなもの(浸透するかわかりませんが)も出てくるのではないかと思います。

というわけで今回はNFTとFTの違いについて説明しました。次回はNFTの技術について、難しくない程度に概要をお話ししようと思います。それでは!

※本記事内の図や表現はご自由にお使いいただいて構いません。

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