WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第38話 シーン1 ネーム&3分で読めるレイルロオドのお話「ハチロクの独占欲」
暑い日はもう真夏レベルで暑いので、うっかりとしてしまいそうですが、雨など降ると急に冷え込み、季節の変わり目であることを強制的に再確認させられます。
寒暖差アレルギー持ちであるわたくしには大変にしんどいことです。
ので「季節の変わり目を健康に過ごすコツ」について調べてみました。
<夏前の季節の変わり目に体調を崩しやすい理由>
晴れている日は、もう猛暑です。
ので当然、冷房や冷たい飲み物で一生懸命に体を冷やします。
基本的に体が冷えているところに、雨などで急に気温まで下がると、体の冷えが進みすぎ――結果、体調を崩してしまいやすくなるそうです。
<ので、体調管理のために大切なことは「体を温める」となる>
猛暑日には毎日体を冷やすのですから、冷え切ったままにならないように、毎日体を温める習慣を持つ。
これが夏前の季節の変わり目には効果を発揮しやすいようです。
具体的には
・温かなものを飲み、食べる
・お風呂ではお湯にゆっくり浸かる
・生姜など、体を温める香辛料を摂るようにする
等が有効とされているとのことです。
<水分をしっかりと補給する>
水分が不足すると体が乾燥します。
体が乾燥すると喉や鼻の粘膜が傷つきやすくなり、鼻水、鼻詰まり、咳などを誘発しやすくなってしまうそうです。
ので、冷え込んだ日にも水分をしっかり補給することは、体調管理の上で重要なポイントとなります。
あとはまぁ適度な運動とか早寝早起き(太陽光を早朝に浴びて自律神経の働きを高める)とか食事のバランスとか、
一年いつでも有効な健康維持対策は、もちろん季節の変わり目でも有効なようです。
夏に夏バテとか夏風邪とかになってしまうのも大変つまらないことかと存じますので、
どうぞお互い、上記ポイント群を意識し健康維持を心がけ、梅雨をのりきってまいりましょうです。
さてさて、劇中の季節は夏な
WEBTOON作品、『レヱル・ロマネスク0』のネーム&字コンテは、
今回更新より第38話「すずしろ独占密着取材!」を1シーンごとに公開させていただきます。
本日は、シーン1の公開
すずしろとオリヴィが初対面を果たしておりますね。
果たしていかなる独占密着取材になるものか――どうぞご期待のほどたまわれましたら幸いです。
で、本日の短いお話は「独占欲」をテーマに書いてみたいかと思います。
タイトルは「ハチロクの独占欲」。
登場するレイルロオドは、ハチロクとれいなでございます。
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
■ハチロク■
旧帝鉄8620形トップナンバー機8620専用レイルロオド。
現所属は御一夜鉄道。
マスターである右田双鉄を深く敬愛している。
■れいな■
御一夜鉄道キハ07s専用レイルロオド。
旧所属は硬上鉱山鉄道。
なんだかんだハチロクとも長い付き合いになってきている。
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『ハチロクの独占欲』
「うぅぅ……」
「ハチロクさん、お腹いたいんですかぁ?」
「あら、いやだ。そのように見えてしまいましたか?」
「はいですぅ。むつかしい顔してうんうんうなってましたからぁ」
……そのような顔、見せてしまうとは不覚です。
相手がれいなだったのが、不幸中の幸いというものでしょう。
ああいえ、そうです――
れいなにでしたら、相談してみるのも良いかもしれません。
「れいな、いま少しだけよろしいでしょうか?」
「だいじょうぶですよぉ」
「最近、御一夜鉄道。いろいろなレイルロオドが尋ねてくるではありませんか」
「あー、そうですねぇ。オリヴィちゃん……は出向中で御一夜鉄道のレイルロオドだから数にふくまないとしてもぉ、えっとぉ」
「わたくしの妹、みくろ、万岡鉄道のすずしろさん」
「あと紅ちゃんもちょこちょこ尋ねてきますねぇ」
「紅さんは――特に気にはならないのですが……」
ちらっと、ハチロクさんの目が投炭練習場の方に向きます。
確か今は、そうてつさんが練習中――あ。
「そうですかぁ、紅ちゃんは気にならないんですねぇ」
紅ちゃん、いっつも相棒さんと一緒で、そうてつさんとあんまりお話しませんものねぇ。
逆にすずしろさんとかみくろちゃんとかは、そうてつさんと仲良くお話して――あ!
「じゃあじゃあ、オリヴィちゃんのことは、同じ御一夜鉄道のこだけど」
「……わかりますか? かなり気にかかってしまいます」
やっぱり!
オリヴィちゃん、そうてつさんによく褒められてなでくりなでくりされてるし、石炭ガッガッってくだいてもらったりもしてますもんねぇ。
「うふふぅ、ジェラシイってヤツですねぇ」
「ジエラシイ――嫉妬――いえ、嫉妬というより……」
ハチロクさんの頬がじわーって赤くなります。
「独占欲……というほうがより正確かと。お恥ずかしい話ではありますが」
「独占欲!」
ハチロクさん、そこまで気持ち、しっかり自覚できてるんですねぇ!
ならなられいなのすることはぁ、全力応援だけですよぉ!!
「そうしたらその気持ち、まっすぐにぶつけちゃうのがいちばんいいって思いまぁす!」
だって、そうてつさんはそうてつさんだから。
ハチロクさんの気持ちにもしも応えられないことがあるとしたって――
ぜったいぜったいぜーーーーーったい! ハチロクさんを傷つけたままにしないから。
「まっすぐに――ですか? それはいささか、浅ましいと申しますか恥ずかしいと申しますか」
「そうやってためらってる間に、横から誰かにさっとさらわれちゃいますよぉ」
「!!!?」
「硬上鉱山時代、そんな感じで泣いてる子、れいな結構見てきましたから」
「硬上鉱山鉄道の規模でも……そうですか、それほど激しい争奪戦が」
ゆっくり、こっくり、静かに強くハチロクさんがうなずきます。
「ですね。ここはしっかり所有権を主張すべきでしょう」
「所有権!」
ハチロクさん、紙と筆ペンを用意します。
『ハチロク専用。許可なく食するべからず』
一気に書き上げ
「わたくし! 貼ってまいります!!!」
そうして石造機関庫へ。
「……食するべからず。なるほどぉ、だから紅ちゃんとれいなは気にならないんですねぇ」
気動車レイルロオドは、燃料が違うから。
「ハチロクさんの独占欲。相手は石炭でしたかぁ」
;おしまい
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いかがでしょうか?
叙述トリックに挑戦してみたので、あるいはわたくし、いつかミステリ書けるようになるかもしれませんね。
そんなこんななWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』。の過去話。
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