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3分で読めるレイルロオドのお話「レイルロオド用レストラン!?」&WEBTOON作品 レヱル・ロマネスク0 第33話「レイルロオド界きってのシェフ」シーン1ネーム&字コンテ
4月も間もなく終わります。
ということは、世間的にはゴールデンウィークに入ったということとなります。
連休を利用して人吉・球磨を訪れられる方もいらっしゃるかと存じます。
ぜひ、聖地マップ
などご活用の上、聖地巡礼を楽しんでいただければと願います。
「この連休は無理」という方におかれましては、秋口に予定されております
『レヱル・ロマネスクサミット2024(仮)』の関連情報も掲載されております
【レヱル・ロマネスクの聖地、人吉を盛り上げたい!イベント開催応援プロジェクト!】
https://camp-fire.jp/projects/view/697984
の方、ぜひチェックいただけましたらと思います。
リターンの関係上、わたくしもおそらくはサミット2024参加なりお手伝いなりすることになりそうかと思いますので――
もしもそう運びましたら、そのときはぜひ、ご一緒に人吉・球磨を楽しみましょうです!
さて。
サミットを盛り上げるためにもますます盛り上げていきたい
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネームの方。、
前々回更新で、第32話「客車登場、お供はすずしろ!」 の全ネーム&字コンテを公開いたしましたので
今回からは第33話「レイルロオド界きってのシェフ」のネーム&字コンテを1シーンずつ公開してまいります。
はじめは当然、シーン1となりますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1714401158705-I6qN21FDdq.png?width=1200)
ネーム&字コンテはメンバーシップ特典記事となりますが、
その前につくアバンタイトルはどなたにも無料でお読みいただけるようになっておりますので、
紅党のみなさまにおかれましてはぜひぜひ、そちらだけでもご確認いただけましたら幸いです。
ネームの方では路子ちゃんの「紅評」をお楽しみいただけるかと存じます。
と、そんな感じでございますので、本日は『レストラン』をテーマに短いお話を書いてみたいかと存じます。
タイトルは『レイルロオド用レストラン!?』
登場するレイルロオドは、ハチロクれいなでございます。
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
■ハチロク■
![](https://assets.st-note.com/img/1714401185364-iUxWNasVdm.png?width=1200)
旧帝鉄8620形トップナンバー機8620専用レイルロオド。
現所属は御一夜鉄道。
石炭の味にはうるさい。
■れいな■
![](https://assets.st-note.com/img/1714401195048-oaGz6sSOAM.png?width=1200)
御一夜鉄道キハ07s専用レイルロオド。
旧所属は硬上鉱山鉄道。
どんな軽油も美味しくいただく。
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『レイルロオド用レストラン!?』
「紅ちゃん、かっこよかったですねぇ」
「まことですね」
食堂列車のメニュー案をすぱすぱ決めていくあの切れ味!
まさしく紅嬢こそ、レイルロオド界きってのシェフといえましょう。
「れいなたちも人間のお料理たべられたらよかったですよねー」
「うふふ、確かに。
レストランでのお食事というものには、いささかの憧れを禁じえませんね」
「あ!」
れいながずいっと身を乗り出します。
「レイルロオド用のレストランって、やれませんかねぇ。
たとえば、『レイルロオド・サミット』のとき、期間限定とかででも」
「ああ!」
サミットであれば、サミット参加者のみならず、イベントを見学に来るもの、研修参加をするもの等々、数多くのレイルロオドが集まります。
「……期間限定で小規模でしたら、確かに採算が取れそうな気もしないこともありません」
「わぁい! ならならぁ、ハチロクさんだったら、どんなメニューをだしますかぁ?」
「左様ですね……」
案だしをして、それが現実的なものと思えるレベルに達するようなら、稀咲様に提案してご検討いただく――
その流れなら、冷静なご評価をいただけましょうし……
うん。真剣に考えてみたほうが面白そうと思えます。
「……わたくしは蒸気機関車、蒸気動車レイルロオド向けのメニウしか考えられませぬ。
上等の瀝青炭はそのままで大変美味しいものでございますが――
レストランとなりますと、石炭ステエキ、蒸し石炭、石炭の素揚げ、茹で石炭などで目先を変えるのがよさそうかなと感じます」
「れいなはディーゼル気動車・ディーゼル機関車レイルロオド向きのメニューになりますねぇ。
えっとぉ、軽油はゼリーとか、シャーベットとか――あ! あとは寒天つかって軽油を麺にして、軽油のスープでいただく、軽油ラーメンとかれいな、食べてみたいですぅ」
「素晴らしいアイディアでございますね」
紅さんとれいな。
ライバルという名の仲良しで、なにくれとなく電話でおしゃべりしてらっしゃいますから――
『門前の小僧』というヤツよろしく、きっと知識を、いつの間に学んでいたのでございましょう。
「こうなると……電車・電気機関車レイルロオドのみなさまにもお楽しみいただける食事を提供したいところではございますが……」
「電気……って食べられないですよねぇ。うーん、電池をお皿に乗せて出すわけにもいきませんしぃ」
「でしたら――なんらかの方法でお皿の上で発電をする、というようなアプロオチとなりますでしょうか?
その電気を充電していただく形で」
「充電……っていうと、ダイナモをぐるぐるまわすとかですかぁ?」
「あまり美味しいお食事という感じにはならないかもしれませんね」
「あとはえーっと……うーん、れいなくわしくないから、ちょっと検索してみますねぇ」
「お願いいたします」
「水素と酸素……っていうのは燃料電池の中身なんですかぁ。ちょっと簡単にはできそうにないですねぇ。
デーモン・コア……っていうのを使うと簡単に臨界をひきおこせるんですねぇ。でも臨界を発電にむすびつけるには原子炉が必要みたいですねぇ」
「もっと穏便な方法は」
「あ!」
れいながててて、と冷蔵庫へと走ります。
てててと戻ってきたその手には――
「それは?」
「ポーレットの紅茶用のレモンでぇす」
「はい」
「このレモンをカットして、亜鉛の板と銅の板を差し込むだけで、発電できちゃうそうですよぉ」
「まぁ! まぁまぁまぁ!」
それでしたらお皿の上でできそうですし、目にも美味しそうではございませんか!
「レイルロオド用レストラン」
れいながニコニコ笑います。
「ほんとに出来たらすてきですねぇ!」
;おしまい
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いかがでしょうか?
レモン電池な一皿。
ニイロクあたりに試食してもらって、感想ききたいところではございます。
と書いてて二イロクの出番すくないなぁ、と思ったりいたしました
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』の過去話。
どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで
それ以降のまとめはメンバーシップ特典で
それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。
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【メンバーシップ限定記事のご案内】
『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
にご参加いただきますと、レイルロオドたちにかかわる詳細な内部設定資料や掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。
掲示板では「3分で読めるレイルロオドのお話」の主役レイルロオドのリクエストなども可能です。
また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。
どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。
【製品版 WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』のご案内】
本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。
よろしければこちらもぜひご覧ください。