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最初期設定公開:旧帝鉄D60 66専用レイルロオド「むむむ」
みなさんこんばんわ。レヱル・ロマネスクシリーズの原案、シリーズ構成を勤めます、進行豹です。
本日は旧帝鉄D60 66専用レイルロオド「むむむ」の最初期設定を公開させていただきます。
なぜ「最初期」と強調するのかと申しますと、むむむは幾度かの設定および設定画変更が行われているがためです。
最新版――というか、おそらく最終版となるであろう設定は、いずれ正式に公開されるものかと存じます。
ので、今回はいわば「ボツ版」である、最初期設定。
みなさまがいつか目にしてくださるであろう「むむむ」の、そのプロトタイプである「むむむ」の設定を公開させていただきます。
――この版もかなり攻めてて、わたくしは個人的にはかなりお気に入りなのですけれども。
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【むむむの再初期設定】
D60 66はロールアウト時から化粧煙突が特徴で、レイルロオドにもその特徴が見られた。
そのため、どこか手品師やら探偵やらといった印象があり、その上でナンバーに6が3つはいってるから「むむむ」という名付けが行われた。
その影響なのかなんなのか、むむむは謎とき、探偵ごっこが大好きで、ちょっとしたアクシデント、トラブルにも、「むむむ、事件の匂いがしますぞ」とか言って顔を出してくる。
本人としては大いに名探偵気取りなのだがしかし、その性格は極めて単純。
洞察力を働かせたり心理の裏を読む――というようなことができず、まったくもって推理向きではないので、導き出す結論は九割九分九厘、すっとんきょうなものとなってしまいがち。
「被害者の背中には三本の平行した傷跡がついています。つまり、犯人――いえ、犯獣は三本の鋭い爪がついた前足を有しているのです!」などと、60階建てのビルの最上階である現場で堂々の迷推理を披瀝してしまうレベル。
むむむ推理のあまりの直球さが意図せぬ緩衝材となって現場の緊張をやらわげたり、あるいは逆に盲点をつき、名推理を引き出すきっかけになったり……みたいなケースも稀には発生する。
が、それが単なる「不謹慎で空気を読めてない発言」になってしまうことも多々あるため、むむむをムードメーカーと認識している人の数より、トラブルメーカーと認識している人の数の方が、かなり多い。
が、むむむは常に大真面目なので、注意を受ければ理解できるし反省もして、同じ失敗は繰り返さない。
とはいえそもそも、自分から首を突っ込んで失敗する、といった行動を取るレイルロオド事態が非常にレアであるため、一般的には「ぽんこつ」との評価が定着してしまっている。
むむむがなぜ事件に首を突っ込んでいくのかの理由はひとえに「事件の続発を防ぎたい」「真実を解明し、今後に再発を防ぐヒントにしたい」という真摯な安全意識の高さゆえ。
その安全意識の高さは本職である鉄道輸送においては十全に機能し、車歴の全てを通じて、無事故。乗務員や庫内手に、ただひとりのけが人を出したこともない、という記録を更新し続けている。
その意味では(多分に運の要素もあるが)最優秀なレイルロオドのひとりであるともいえるのだが――本職以外の部分で積極的に評価を下げ続けるあたり、最ポンコツなレイルロオドのひとりであるとも、やはり断言できてしまうのである。
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そんなむむむの最初期設定画がこちらです。
![](https://assets.st-note.com/img/1671542633032-o1BwIVQm09.png?width=1200)
――いやもう、ズバピタだと思うのですが、この後あれこれ紆余曲折あり、この最初期むむむはこの後、幾度かの変遷を経ていくこととなります。
ただ、このポンコツむむむもわたくし大好きでございますので――
D60姉妹のべつのことして、「手品大好き」とかそっちの方面の設定にして。
いつか、なにかの形にしてあげられればいいなぁ、とか思ったりもいたしますのです。
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『蒸機探偵むむむの事件簿「瀝青炭と謎の液体」』
<あらすじ>
普段は輸入炭ばかりを配給されているむむむ。
帝都がえりの先輩からお土産にもらった瀝青炭を、とても楽しみにしていたのですが――
完全な密室内で、それが消失してしまいます。