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ハチロクと小さな迷子

「ママ……どこ……ママぁ」

「うむ? あれは――迷子か」

給水停車の真っ最中。
双鉄さまは作業の手を止め、泣きじゃくっている少女の元へと――

「ひうっ!? やぁだ! 怖いよう! ママ! 助けて! ママ! マァマァ!!」

――向かいかけ、すぐに引き換えしてこられます。

「迷子であることは間違いなさそうだ。
おそらく僕は、保護には適していないということも」

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1,607字

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