WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第38話 シーン3 ネーム＆3分で読めるレイルロオドのお話「りいこの昆虫加湿術」
わたくしてきにはかなり難しいナニモノかに取り組んでおりましたため、更新間あいてしまってすみません。
山場は超えたかと思いますので、今月残りは規則正しく更新できるのではないか――と考えております。
さて。
いまうちにはあかちゃんがおりますので、夜にぐっすりすやすや眠ってもらえるようにと、夜の間中エアコンかけっぱなしにしております。
おかげであかちゃんすやすやねんねしてくれていたのですが――ここ最近、夜中に咳き込むようになってしまいました。
他に風邪症状があるでなし、エアコン掃除も部屋の掃除もしっかりしておりハウスダスト等でもなさそう……
ということであれこれ調べました結果
『夜の間中エアコンをかけっぱなしにしているため、部屋が乾燥しすぎてしまっている』という可能性に思い至りました。
以前、エアコンの稼働効率について調べてみたとき
「冷房と除湿は、基本同じ原理」
（取り込んだ空気を冷やし、空気中の水分を結露で水にして室外に放出する）
参：https://x.gd/GGK4r
――であるということを学びました。
つまり「夜の間中冷房をつけっぱなしなのは、夜の間中除湿し続けている」のと同じ意味なのです。
しかし、冷房を切ることはあかちゃんの健康と安眠のためによろしくなさそうなので――
「冷房をかけている間は、並行で加湿器も働かせる」
ことを試みました。
結果、あかちゃんの咳は見事に止まりましたので、もし、「冷房つけて寝てると咳が出る」という方いらっしゃいましたら、
あるいは加湿器でその問題、解決できるかもしれません。
もしもよければお試しください。
電気代は怖いことになってしまいそうですけれども。
で。
物語の湿度――しっとり感はいまのところあまりなく、カラッとした展開が続いております
WEBTOON作品、『レヱル・ロマネスク0』のネーム＆字コンテは、
前回更新の第38話「すずしろ独占密着取材！」シーン2
に続きまして、今回はシーン3を公開させていただきます。
よい番組を作るためならガイナ立ちも辞さないレイルロオド・すずしろ
その協力っぷりをどうぞお楽しみいただけましたら幸いです。
そんなこんなで本日の短いお話は「加湿」をテーマに書いてみたいかと思います。
タイトルは「りいこの昆虫加湿術」。
登場するレイルロオドは、りいこといよでございます。
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
■りいこ■
頭部鉄路5号機関車専用レイルロオド。
通称を「虫愛ずるレイルロオド」
昆虫大好きで、いよのことも大好きである。
■いよ■
いよかん鉄道甲１形１号蒸気機関車専用レイルロオド。
人懐っこく愛くるしいいよかん鉄道の看板レイルロオド。
りいことは親友。のため、虫は苦手なのだが蝶々など一部の虫は大丈夫になってきた。
１
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『りいこの昆虫加湿術』
「でな？ そうこうしとったら坊っちゃん――じゃのーてマスターがっ――げほっ！ ごほっ！」
「ひどい咳。いよの気管、故障してるの？」
「故障とまではいかんけんど、痛めとるのは確かぞなもし」
「なんで痛めてるの？ 燃焼ガスでも吸っちゃった？」
「やのーて、エアコンのせいぞね」
「エアコン」
「今年の恵媛の暑さは異常ぞね。坊っちゃんといよは機関士と蒸気レイルロオドやき、そん暑さにも耐えられるけんど」
「あ」
思い出した。聞いてた。
いよのマスター、いよと猫島いってからめちゃくちゃ猫好きになって、それで――
「保護猫の子？」
「そうぞね。ヤマアラシぞね。まだまだひ弱なあかちゃん猫ちゃんやき、夜には冷房つけっぱなしにしとるぞね」
「ふんふん」
「そしたら気管の人工粘膜が乾燥しちゃって乾燥しちゃって――さっきみたいに咳き込むようになっちゃったぞね」
「乾燥対策が必要になるね」
「ぞなもし。やけんど――レイルロオドに加湿器はよくないっていうでしょお」
「あ、りいこも聞いたことある。金属パーツに良くないのはもちろん、加水分解しやすくなって人工皮膚とかにも悪いって」
「人工皮膚の交換となったらコストすごいことになるきに……なかなかうまい乾燥対策も思い当たらんで」
「そうなんだ。なら、いよ」
これはチャンス。
この流れながらごくごく自然に、いよの守備範囲を広げられそう。
「クワガタかカブトムシ飼うといいよ」
「なにがどうしたらそうなるぞね！！」
「クワガタとかカブトムシ飼うにはね、飼育ケースと昆虫マットが必要なの」
「昆虫マット？」
「そ。腐葉土ベースで、クヌギの朽木の砕けたのとかが混じってるやつ。昆虫マットって名前で売ってる」
「そんマットで咳が止まるぞね？」
「じゃ、止まらないと思う。昆虫マットそこまではしっとりしてないから。
だから、カブトムシとかクワガタが活発に活動してる時期には、保湿マットを足したげるの」
「保湿マット……乾燥対策になりそうな代物が登場したぞね」
「まさにそのとおり。保湿マットはミズゴケベースで、保水力にすぐれてるの。
だから夏場の、乾燥しがちなカブトムシやクワガタに潤いを」
「あーーーー！ その手があったぞね！！！」
「オススメはミヤマクワガタ」
「飼う方じゃなくて、保湿マットの方ぞね！ 保水力たっぷりなバスタオルとかを濡らして部屋にかけとけば、多分いい感じに潤い補ってくれるぞね！」
「あー」
確かに、バスタオルの水が自然に蒸発する程度なら、湿らせすぎにはならなさそう。
保湿マットのかわりに濡らしたティッシュ使う愛好家さんも珍しくないし。
「ヤマアラシちゃんの咳、それで止まるといい――っ！！！！」
「どげしたぞね？ いきなり息を飲んだりして」
「……やっぱりいよは、カブトムシもクワガタも飼わない方がいい」
だって、ヤマアラシちゃんは猫。
いまは咳き込んでる子猫だけど、元気になって育ったら、間違いなくカブトやクワにちょっかいを出す。
「りいこが言わんでも飼わんぞね」
「ありがとう、いよ」
最初はあんなに昆虫苦手だったのに――
「……昆虫愛。深めてくれててとても嬉しい」
「？？？？？」
;おしまい
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いかがでしょうか？
バスタオル加湿、寝室を一晩中だと3枚とか必要になって手間がすごくて、うちではそうそうに諦めました。
そんなこんななWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』。の過去話。
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