まめことみくろの思い出語り
「まめこちゃん! まめこちゃん! ひさしぶり!
すごい、まめこちゃん、昔と少しも変わってないね」
「そういうみくろは、ずいぶんかわったなぁ」
前照灯は欠損してるし、目も左右でちぐはぐになってる。
こっちに駆け寄ってこようとした足も……なんか、結構不自由そうだ。
「それ、あれ? 部品提供したから」
「あはは、まめちゃんは相変わらず剛速球だねぇ」
「あっ!? ごめん。いっちゃいけないことだった?」
「ううん、全然。だって、この欠損のひとつひとつが、みくろの誇りなんだから」
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