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3分で読めるレイルロオドのお話「オリヴィはじめての包丁づくり!?」&WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第18話(全)
9月も10日を過ぎ、夜ともなれば涼しい日もでてまいりましたね。
TVアニメ『レヱル・ロマネスク』の東京MXでの放映開始、10/5の25:00までも、もう一ヶ月を切りました。
時間が経つのは、まこと早いものだなぁと存じます。
放送開始までに、このnoteで連載しておりますWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』のネームの方も、よりいっそうに質を高めて盛り上げて、放送で『レヱル・ロマネスク』世界観に興味をもってくださった人にもご愛読いただけますよう。
できることからこつこつと、改善努力重ね続けたく存じます。
と、いうことで、第18話 『ジェネリック・レイルロオド』のネームの方、本日で一区切りとなりましたので、字コンテともども一挙公開させていただきます。
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どうぞご笑覧いただけましたら幸いです。
オリヴィは凪と同じくらい動かしやすいので、登場するとついついセリフを多くふりあててしまいがちです。
なのに、凪とオリヴィはあんまり絡んでる記憶がないので――
本日の短いお話は、オリヴィと凪で書いてみようかと思います。
タイトルは「オリヴィ、はじめての包丁づくり!?」でございます。
どなたにでも無償でお読みいただけるお話となりますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。
■オリヴィ■
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肥颯みかん鉄道所属のジェネリック・レイルロオド。
オールドウィン製のⅨ号機関車とずっとコンビを組んでいる。
御鉄-み鉄の技術交流をきっかけに、凪となかよしになった。
■「オリヴィ、はじめての包丁づくり!?」■
(あらすじ)
オリヴィの指導で投炭技術を飛躍的に向上させた凪。
お礼に――と包丁づくり体験への招待を申し出ますが、
オリヴィは遠慮してしまいます。
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「Amazing! Wonderful! ホーチョーヅクリ! カッコイイ!!!」
「でしょお! やけん、さっそくオリヴィも!」
「あー、けど……」
んん? オリヴィ急に、困った顔になっちゃったばい。
「オリヴィ、お料理とかデキナイし、ムナカタ――オリヴィがプレゼントできそーな相手もさ、お料理とかって全然やらない人なんだ」
「それが何ばい?」
「だから……せっかくホーチョー作っても、使えなくって錆びさせちゃうとかになっちゃいそーで。そしたらさ、ホーチョー、かわいそーでもったいないでしょ?」
「あー」
じーちゃんもうんうん頷いちゃっとる。
「凪さま的には? 『作る体験』事態が楽しくて価値あると思うけん。つくったあとの包丁の使い道とか、つくったあと考えたらよかーって思うけど」
「お料理以外にはナイでしょ? ホーチョーの使い道」
……あるにはあるけど、じーちゃんガチで怒りよるけんね。
サラシでぎちぎちに利き手に巻いて、そのまま悪党に体当たり、とか――凪さま、口が避けてもいえんばい!
「ええと――あの、プレゼント! オリヴィからのプレゼントなら、さっき言ってたナントカさん以外にも、喜ぶひとたくさんおるとよ!」
「えー? そっかなー」
「そぎゃんはきっとそぎゃんじゃろうが――ワシはあまりオススメできんの」
「じーちゃん!?
「包丁ばよほど親しい相手でないと、贈りもんには難しか面もあるけん」
「難しか面?
「縁を切る、いうて縁起悪いもんととらえる人も、少なくなかけん」
「そんなん! 剣も包丁も、刃物はぜーーーんぶ! 『切り開く』ものやけん縁起よかとよ!」
「ワシもそう思うちょる。が、の、凪。そぎゃん思わん方もおるのは、これはどうしようもなかことやけん」
「あうーーー」
ハチロクあたりにプレゼントすれば「オリヴィちゃん!!!」って目ばハートにして喜んでくれそうに思うばってん……
「縁起、担ぐひとは確かに担ぐけんねぇ」
「レイルロオドもだよー、事故ととなりあわせのお仕事だもん。縁起、jinx! 気にするタイプはすっごく気にする」
「したら、プレゼント作戦は避けたほうがよさそうばい」
「でしょー? だからホーチョー、残念だけど」
「逆に!!!!」
オリヴィ先生には投炭の奥深さと楽しさ! 凪さま教えてもらったけんね!
お返しに! 鍛冶仕事の魅力! きっちり絶対教え込まんといけんけん!!
「逆に、なんかなかと? 鍛冶仕事で作れそーなもんで、オリヴィが自分でつかったり、
周りにプレゼントしたりによさそーなもの」
「あ! それなら一つ思いつくかも! 作れるかどうかはわからないけど」
「なんね、それ。ゆーてみて!」
「あのね――Ice Pick。石炭ガッ、ガッ! って砕いてもらうのに使うの。
オリヴィ、お口ちっちゃいから」
「あー! それなら!!」
作れるとかな?
「どぎゃん? じーちゃん!」
「アイスピックばよーわからんばってん。石炭ば砕ければいいんなら――っと」
(かんっ! かんっ! かんっ! かんっ!!)
「What!?」
じーちゃんが、金棒熱して鉄床の上で叩いて叩いて――
「こぎゃんもんでどうじゃろうのう」
「Amazing! メチャクチャ石炭くだけそー!!」
「じーちゃん、こぎゃんと作れたと!?」
「作れるもなにも、和釘――日ノ本釘の制作ば、鍛冶修行の第一歩みたいなもんじゃからのう」
「ってことは! オリヴィにも体験できると!!」
「できるし――こぎゃんして両先端を尖らせて、片方に持ち柄を差し込めば――ほい!」
「Wondeful! Hinomotis Ice Pick!!!」
にぱっーーーーって、ようやくオリヴィが笑ってくれる!
「オリヴィ、これ、作ってみたい!!!!」
;おしまい
///
今後登場するアイスピックが、もしかしてオリヴィお手製のものかもしれなくなってくるWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク』0。
どなたにも無償でご確認いただける0~7話のネームはこちらとなります。
よろしければどうぞ、あわせご笑覧ください。
(それ以降のまとめはメンバーシップ特典です)
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【メンバーシップ限定記事のご案内】
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『レヱル・ロマネスクゼロ』の字コンテ掲載時には、その字コンテがネーム化されたもの、および推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などがあるときには、そうしたものも公開していきたく思っております。
どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。