WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』第43話「台枠〇〇」シーン3ネーム&3分で読めるレイルロオドのお話「オリヴィのネックウォーマー?」
咳の話ばかりで恐縮なのですが、なにせわたくし、大人になってからの喘息を患ってしまったもので、まだ上手に咳と付き合えないのです。
ので、呼吸器内科の専門医の先生の治療を受けつつ、日々あれこれと、少しでも過ごしやすく――喉の負担を少なくするための工夫を模索しておりますのですが、
ついに先日、かなり劇的な効果を示した対処法と出会うことができました。
それは
『夜寝るときに、ネックウォーマーを巻く』
でございます。
わたくしの咳は寒暖差アレルギー由来でございますので、
気温変化に負けないように室温・着衣調整などがんばっておりますのですが、
気候が激変する日々が続くと、どうにもそれが上手く運びません。
そんな日々に苦しむ中、わたくしは
「ともかくあかちゃんに風邪ひかさないためには、腹巻きをしてお腹だけは冷やさないようにするのが一番」
という先輩ママさんのアドバイスを耳にし、「あ!」と気づきました。
(ならば喉だけでも冷やさないように保温し続ければ、特に夜の咳を緩和できるのでは?)――と。
で、試してみましたらこれが効果絶大。
横になってから入眠まで、ただの一度も咳がでない、という快適な夜を、ひさびさに過ごすことができましたのです。
ので、このnoteをお読みの方々の中に「夜に咳が出てこまっている」という方がいらっしゃいましたら、
<就寝時のネックウォーマー>
一度お試しになってみても損はないか――と存じます。
さてさて、10月26-27日に開催されます「レヱル・ロマネスクサミットin人吉2024」の方では
<レヱル・ロマネスクサミットの理念>
<人吉・球磨の店舗様やゲスト様への寄贈品の取り扱いについて>
がアナウンスされております。
もしまだ未読の参加者さんがいらっしゃいましたら、ぜひご一読いただけますと幸いです。
また、今後のアナウンスの確認漏れがないように
こちら
をブックマークしておかれますと、より安心かとも存じます。
安心、といえば展開に大きな一区切りがつきました
WEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』の方は前回に引き続き。
第43話「台枠◯◯」のネーム&字コンテを公開してまいります
前回はシーン2を公開しましたので
今回はシーン3となります。
動物園ではしゃぐオリヴィ!
なのですが、その直前には深刻な話し合いが……
というシーンでございます。
メンバーシップ限定記事とはなりますが、可能でしたらいただけますと幸いです。
で、短いお話の方は
「ネックウォーマー」をテーマに書きたく思います。
タイトルは
『オリヴィのネックウォーマー?』
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、よろしければぜひご笑覧ください。
■オリヴィ
御一夜鉄道出向中の、肥颯みかん鉄道所属のジェネリック・レイルロオド。
ハチロクよりも古いレイルロオドなので、体のあちこちにガタが来ている。
が、いつでも明るく前向きで元気いっぱい。
■ハチロク
御一夜鉄道8620専用レイルロオド。
なんだかんだで稼働100年を超えているので、あちこちの不調も少なくない。
ので、折をみては不死鳥博士にセルフ・メンテナンスの細かなノウハウを教わっている。
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『オリヴィのネックウォーマー?』
「まぁ、まぁまぁまぁ!」
なんと愛らしいことでしょう!
ただでさえ可愛いオリヴィちゃんが、もこもこふわふわになってます。
「うふふ、スチイム・モコモティブでございますね、本日のオリヴィちゃんは」
「え!? そんなにモコモコしてみえる? neck warmer巻いてるだけなんだけど」
「それはもう、もこもこにしか見えませぬ」
「ううう……ムナカタのあわてて借りたから、sizeおっきすぎたのかなぁ」
「あら素敵。彼シャツ現象というやつでございますね」
「彼っ!? ううう……ムナカタはオリヴィのカレシじゃないよぉ」
「左様でしたか? それは失礼いたしました」
ああ、かわいい。
オリヴィちゃんの真っ赤になったお顔をみてると、今日の日差しのぽかぽかが、もっとあったかになりそう――
「あら?」
「ん?」
「いえ……その」
よく考えれば不思議です。
なにゆえに、今日、このあたたかさでネックウオオマアでございましょうか?
と、申しますか、オリヴィちゃんも蒸機レイルロオド。
自身からの排熱もかなりございますし……寒さに悩む、などということとは無縁のように思われるのです――っ!?
「へ? なんでハチロクが赤くなるの?」
「いえ……その……」
レイルロオドの人口皮膚は、人間の皮膚とある程度以上に類似しています。
どうした機序からわかりませぬが――例えば双鉄さまがわたくしの首元に口づけをして、そのまま吸われた場合などには、その……
キスマアク、とよばれる跡が、残ってしまうくらいには。
「……少し、その……考えさせていただけますか?」
「なにを?」
「なにって……それは――その」
『宗方様は彼氏ではない』オリヴィちゃんは、さきほどはっきり言いました。
そして宗方様以外の男性で、オリヴィちゃんと明確に親しい方は……しいていうなら双鉄さまくらいなものですし、
双鉄さまには四六時中、わたくしか日々姫かナビかがくっついております。
ので、双鉄さまがオリヴィちゃんの首筋にキスマアクを――例え事故や偶然の産物であってもつけるなぞありえませぬ。
「お? オリヴィ、かわった格好をしているな」
!!! 噂をすれば双鉄さまです。
これ、オリヴィちゃんのキスマアクがもしも見つかってしまったら――
「mornin! ソーテツ! ソーテツにもこれ、もこもこに見える?」
「もこもこ? ……というよりはぶかぶかだろう。サイズが明らかに大きいようだが……ああ、なにか隠しているのか?」
「さすがソーテツ! するどいね!」
「あわわわわわわわ!!!」
オリヴィちゃん、無造作にネックオオオマアを外そうとしてしまっています!
「む? コルセットか?」
「そー、これかくしてるの」
「コルセっ!?」
「首、ちょっと寝違えたみたいでグラグラしてて。
大したことはないんだけど、今日は接客あるからさ。
朝イチでトロルユのおばーちゃんとこいって、応急処置してもらったの」
「大事ないのか?」
「うん! トロルユのおばーちゃんとこにパーツとどきさえしたら、すぐにでも修理できるって」
「ならばよかった……が――」
……あああ、双鉄さまとオリヴィちゃんが、不思議そうにわたくしをみてらっしゃいます。
「……ハチロクはなにゆえ、奇声をあげて走り出し」
「キセーあげながらズッコケたの?」
「それ……は――」
それがなにゆえ、と問われるのなら……
「わたくしの、こころのよごれのゆえであるか……と」
;おしまい
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いかがでしょうか?
ラスト一行の「よごれ」は漢字で「汚れ」にしてしまうと重すぎるんですよね。
こういうニュアンスを表記変えることで伝えられるのが、日本語の素晴らしい点かと存じます。
そんなこんななWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』。の過去話。
どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで
それ以降のまとめはメンバーシップ特典で
どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
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