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3分で読めるレイルロオドのお話「しろがねのうっかりミス」&WEBTOON作品 レヱル・ロマネスク0 第33話「レイルロオド界きってのシェフ」シーン2ネーム&字コンテ
5月ですね!
わんだらー様の ハチロク&オリヴィ1/6スケールフィギュアの発売もだんだんと近づいてまいりました。
「予約しそびれてた!!!」という方におかれましては、
amazon様で駿河屋様が予約受け付けされておりますので
どうぞお見逃しなきようご予約いただけましたらと思います。
そんなこんななゴールデンウィークの真っ最中、みなさまはいかがおすごしでしょうか?
例年のわたくしは連休関係ないので、地道にお仕事コツコツという感じとなります。
が、今年はうちに赤ちゃんいるので「こどもの日」の準備を頑張らねばなりません。
兜はもう飾ったのであとは鯉のぼりなのですが、なにせポールをたてたことも鯉のぼりをかかげたことも無いので、うまくできるかどうか、微妙に不安でございます。
youtube動画などでしっかり予習し、きちんとこなしていきたいものです。
きちんとこなしていきたいもの――というかいくべきものの筆頭は、もちろんお仕事なのですが、
本日わたくし、そこをきちんとこなせなかったことをお詫びしてご報告せねばなりません。
先日掲載ののWEBTOON作品「レヱル・ロマネスク0」の第33話、
「レイルロオド界きってのシェフ」のネーム&字コンテなのですが、なんとわたくし間違って「第34話」のシーン1を掲載してしまっておりました。
シーン1、路子登場=どこで入ってもまぁ違和感ないやつなので、うっかりミスを見落としてしまった次第です。
もっともアバンタイトル(も間違って掲載した)で紅が登場してるので「あれ?」という違和感は覚えたのですが、バタバタしてて確認せずにそのまま行ってしまいました。
いまは正規の「33話シーン1」にネーム・字コンテとも差し替えておりますので、
どうぞあらためてご確認いただけますと幸いです。
続きの「シーン2」も、ネーム・字コンテ、あわせ公開させていただきました。
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腕組みポーレットの台座と化しているれいなが見どころのシーンでございますので、
ぜひぜひご笑覧いただけましたら、と願います。
というわけで本日の短いお話は「うっかりミス」をテーマに描いてみたいかと思います。
うっかりミスといえばりいこが真っ先に思いつくところでございますが、
物語とは意外性をもって成立するものかとも存じますので、うっかりと対極にいそうな
「しろがね」で書いてみたいかと思います。
タイトルはそのまま、「しろがねのうっかりミス」。
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
■しろがね■
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關門鉄道EF10 23専用レイルロオド
寡黙で有能な仕事人タイプのレイルロオド。
高嵜鉄道のランとは強い友情で結ばれている。
■ラン■
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高嵜鉄道D51 840専用レイルロオド。
「プリンス・オブ・レイルロオド」の二つ名を誇る、レイルロオド界きってのスタア。
關門鉄道のしろがねとは強い友情で結ばれている。
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『しろがねのうっかりミス』
「ようこそ! レディ・しろがね。空の旅は楽しかったかい?」
「あ……ランさん。すみません、跳田空港までお迎えにきていただいて」
「レディ・しろがねがこのランを訪ねて来てくれるんだもの。出迎えくらいは当然のこと……
なんだけれども」
ランさん、しろがねの顔を覗き込んできてくれます。
いけない、心配かけるだなんて――
「……顔色が少しよくないようだ。飛行機が揺れでもしたのかな?」
「いえ、飛行機は――しろがね、初めてだからとても不安だったんですけれど」
「けれども?」
「揺れませんでした。『やぐも』と比べたら全然。まるで空の上をすーって滑ってるみたいでした」
「比べる相手が悪いような気もするけれど……ふふっ、上質なフライトだったのならばなによりだ」
ランさんの素敵な笑顔は、けれどもすぐに眉がさがった、怪訝そうなお顔に変わっちゃいます。
「上質なフライトでなぜ、レディ・しろがねのお顔はそれほど青ざめたのかな」
「青ざめてる、なら」
はずかしい。
顔、きっと逆に真っ赤になっちゃう。
けど――
ランさんに心配をさせちゃうほうが、ずーっと恥ずかしくて罪深いことにきまってる。
「……しろがねがうっかりミスをしちゃって、忘れ物を取りにもどって時間ギリギリになっちゃって――
飛行機に乗り遅れたらどうしようって焦ってたのが、まだ残ってるんだと思います」
「忘れ物! 珍しいね、レディ・しろがねともあろうものが」
「準備、念には念をいれすぎちゃったんです」
「というと?」
「しろがね、初めての飛行機だから、きちんと調べて、必要だってされてた物品、
全部リスト化して事前に腰の、このポーチに詰めてたんです」
「さすがだね」
「このポーチなら絶対に忘れないですから。
けど、急な代走が入っちゃって、万が一にも海水漏れとかにぶつかって、チケットとか濡らしたら困ると思って」
「うん」
「いっかい、ポーチから全部中身を出して別の袋にいれなおしたんです。
それで代走が終わって、袋からポーチに中身を戻すとき、しろがねうっかり」
「なるほど、そのタイミングで忘れ物を?」
「はい。パスポート忘れちゃって」
「んんっ?」
「途中で気づいて、あわてて戻って――それで時間がギリギリに」
「なるほど、それはうっかりだったね」
「あっ!」
ランさん、こつんってしろがねのおでこを指先でつついて。
そしたらクスクス、面白そうに笑いだします。
「門字司港から高嵜を目指すのは、フライトを挟んだところで国内旅行」
「あっ!」
「そうだね」
しろがね、いやだ、恥ずかしい。
「パスポートは不要なのさ!」
;おしまい
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いかがでしょうか?
ちなみにパスポート、2020年2月4日以降に発行されたものには「住所」の記載がなく。
よって、住所の記載が必要となる身分証明においては、その証明書とできなくなってしまっているそうです。
わたくしまったく知らなかったので、世の中地道にちょこちょこ変化しているものだなぁ――と感じ入りました。
こちらもちょこちょこ『レヱル・ロマネスクOrigin』からストーリーが変化しておりますWEBTOON作品
『レヱル・ロマネスク0』の過去話。
どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで
それ以降のまとめはメンバーシップ特典で
それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。
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本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。
よろしければこちらもぜひご覧ください。