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3分で読めるレイルロオドのお話「れいなと電鈴式踏切」&WEBTOON作品 レヱル・ロマネスク0 第27話「金の髪の少女」シーン3 ネーム&字コンテ

先日、わたくしの住まう埼玉県にも大雪が振りました。

大雪が降ったのみならず、雪と同時に稲光も走り、雷が鳴りました。

雪+雷は生まれてはじめての経験だったので、あわててググったところ「雪雷」という、やはり珍しい現象であるとのことでした。

なぜ、冬の雷は珍しいのか。
そもそもどのようにして雷が発生するのか。

そこを引き続き調べてみましたら、ちょっとおもしろかったので、下記に共有させていただきます。

【雷が発生する仕組み】

いわゆる雷雲――積乱雲の特徴といえば、地の低いとこから天の高いとこまで、もくもくとした高低差があることかと存じます。

夏の積乱雲は、晴れて温まった地表と上空に流れ込んだ寒気との間で大気が不安定になったときに発生するそうです。

太陽の熱で地表の湿った空気が温まり、上昇気流によってもちあげられて雲となり、それが夏であれ氷点下の温度となる高度10000メートルレベルの高みまで発達すると、
雲の中にあられや氷の粒が発生し、ぶつかりあい、帯電し――

それが地表に向かって放電されたものが「雷」なのだそうです。

【冬に雷が少ない理由】

夏の積乱雲発生の仕組みを見るに、「積乱雲が発達するには、地表が太陽の熱であたためられることが必要」なのかと存じます。
しかし冬の日差しは弱いので、その条件は満たされづらくなります。

しかし、冬でも積乱雲は発生し、雷もなります。
それは――「温かな海面」が、夏場の地表の代わりをつとめるからです。

ので、冬の雷雲は海上で発生、発達し、季節風に乗って陸地に侵入するものの、海から離れれば離れるほど熱と水蒸気の補給ができなくなるので、衰弱していってしまいます。

これがまさに、「埼玉県で冬の雷が少ない」理由です。

内陸の土地である埼玉まで勢力を維持しつづけられる冬の雷雲は、極めてレア、なのです。

【冬の雷は危ない】

夏と比べ、冬は当然、「気温が氷点下で安定している空気の層」高さが低くなります。
ので、冬の積乱雲は、夏の10000メートル程度とくらべて大変低い、高さ3000~6000メートルで発達します。

つまり、冬の落雷は「雷の発生源から地表までの距離が近い」状態で落ちてくるので、夏と比し大電流が流れてくる可能性がより高くなります。

「低い高度からの落雷ほど、威力は強まる」のです。

――と、いうことは。
剣と魔法モノにおける「雷」の魔法は、火水風土の4属性世界観であれば
「水属性と風属性」の協力によって発生させることが可能であるかと存じますし……「雷属性」というものは、あるいは水属性と風属性の両属性を有しているものを呼称する称号であるのかもしれないなぁ、とわたくしぼんやり思いました。

わたくし的にはなかなか機会なさそうなのですけれども。
もし剣と魔法世界観のお話書くことがあるとしたら、こういう感じに「魔法の発生原理」とかきちきち突き詰めていけたら、なかなかおもしろくなりそうかな、とも感じましたです。

それはさておき、いまわたくしがきちきち突き詰めて書いていくべきお話である
『WEBTOON版 レヱル・ロマネスク』こと『レヱル・ロマネスク0』のネームの方

先日公開の第27話『金の髪の少女』のシーン2に引き続き

本日はシーン3のネーム&字コンテを公開させていただきます。

うきうき一転、シリアスな方向にいきそうになってまいりました。
ここからどう展開していくのか――
どうぞご期待たまわれますと幸いです。

さて、本日の短いお話ですが
初めての雪にはしゃぐ紅のお話――を書こうかと思って軽くググったら、
八代でも結構雪が降るみたいなので、さくっと止めることにいたしました。

かわりにネームの流れから「踏切警報音」をテーマに書いてみたいと思います。

双鉄ハチロクコンビで書くと鬱くなっちゃいそうなので、もっとノーテンキにれいなとポーレットとで。

タイトルは「れいなと電鈴式踏切」です。

どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■れいな


御一夜鉄道キハ07s専用レイルロオド。
旧所属は硬上鉱山鉄道。
様々な修羅場を乗り越えてきており、みかけによらぬいぶし銀。

/////////

『れいなと電鈴式踏切』

「へぇえ、そうなんですねぇ」

踏切警報音を効いたら、そうてつさんが真っ青になってうずくまっちゃった。
っていうことは、っていうことはぁ

「そうてつさん、ふみきりの音ニガテなんでしょうかぁ?」

「かもしれないけど……単にそうならいいんだけど……」

あれれ? ポーレット、急に黙り込んじゃいましたぁ。
きっとなにか、考え事をしてるんですねぇ。
れいな、いいこで考え終わるの待ってます。

「……ううん、きっと考えすぎね」

たっぷり五分経過して、ぽーれっとがお顔をあげてくれますぅ。
けどけど、まだまだなにか、どこか引っかかってるみたいな感じですからぁ

「ポーレットはどうですかぁ?」

「どうって、なにが?」

「踏切警報音ですぅ」

「あー……嫌いとかニガテじゃないけど、ずっと聞いてると不安になるかも。
っていうか、そういう効果があるからこそ、警報の役にたつんだろうし」

「いがいとそうでもないですよぉ」

「え?」

「綺麗な音でも、ちゃあんと警報になりますよぉ。
例えば……そうですねぇ、オリヴィさんのⅨ号機関車の」

「ああ! あのベル!!! あれは確かにかわいい音で、ちゃんと注意引いてるかも」

「ですよねぇ」

キハ07sのタイフォンも、8620の汽笛もそれぞれいい音だって思いますけど、
その辺は趣味も絡んできちゃいますから、もっとわかりやすい方にいきまぁす。

「おんなじ感じで、鈴鳴らす踏切もあるじゃないですかぁ」

「あ! ゴング式! ――正しくは電鈴式だっけ? 電鐘式?
あれもすっごくかわいい音! 確かに!!」

「ゴング式は電鈴式ですねぇ。
プロレスのゴングみたいな鐘を電気仕掛けのハンマーで叩く仕組みですから、
そう思いながら聞いてると、結構プロレスのゴングみたいな音してますよぉ」

「わ、詳しい上に実感こもってる――ってか、そか、硬上鉱山鉄道の踏切って」

「電鈴式でしたねぇ、チンチンチンチンって、あの音はれいないつでも思い出せまぁす」

「チンチンなんだ、電鈴式って」

「カンカンカンカンっても聞こえますけど、カンカンだと電子音式のとおんなじになっちゃうから、
れいなはチンチンっていってまぁす」

「そうんだ」

「地元のひとたちも、チンチン踏切っていってましたよぉ」

「チンチン踏切――ふふっ」

ポーレット、急にクスクス笑いだします。

「どうしたんですかぁ?」

「ううん、路面電車で、しかも電鈴式踏切だったら」

「わぁ! ちんちん電車がちんちん踏切をわたっちゃいますねぇ」

「ね、なんだか可愛くって楽しい!」

(ガラっ)

「なんだ、ずいぶんもりあがっているな」

「あ、そうてつさぁん」

そうだ!
このお話をいっしょにしたら、そうてつさんもふみきりにがてなの、ちょっとは軽くなるかもですよねぇ。

「いまですねぇ。ポーレットとちんちんの話してたんですよぉ」

「ちょ! 待っ! れいなっ!!!?」

;おしまい

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いかがでしょうか?

踏切警報音、わたくしそんな詳しいジャンルではないので、
なんか甚だ間違ってたら、こっそりご教示いただけましたらこっそり直そうと思います。

それはさておきWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク』0、の過去話


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それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

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