恋愛ものにおける日常エピソードのつくりかた
みなさまこんばんわ。
レヱル・ロマネスクシリーズの原案、シリーズ構成を勤めます、進行豹です。
WEBTOON『レヱル・ロマネスク0』のネーム
の方は、あさって、27日予定の更新から第二話『石炭を探せ』を掲載してまいります。
どうぞご期待いただけますと幸いです。
その前に本日は、読者さんからいただきましたご質問への回答をさせていただこうかと思います。
いただきましたご質問は、こちらです。
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先生、私は最近恋愛小説を書いているのですが、あまりにも日常的で細かいストーリーが書けないので、何かアドバイスはありますか?
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アドバイス――というか、わたくしの考えを以下に書きますと。
・恋愛物においては「エピソードの性質」はほとんど「エピソードの魅力」に影響しない
・ではなにが「エピソードの魅力」に寄与するのかといえば「ヒロイン(ヒーロー)の魅力」あるのみ
――となります。
ということは、より踏み込めば。
『ヒロインの魅力を輝かせられるエピソードを、日常の中からピックアップしていけば、魅力的な日常エピソードを書ける』
ということともなります。
さらに具体的に行きましょう。
わたくしが書いたヒロインたちの中で、もっとも人気がある=もっとも魅力的とご評価いいただけているであろうヒロインは、ハチロクです。
ハチロクの魅力は
・外観の美しさ
・日ノ本撫子
・綺麗なことばづかい
・プロフェッショナルさ
・芯の強さと、その奥に隠れている脆さ
・石炭に対したときのコミカルさ
などなど、数多くあるかと思います。
「恋愛物において魅力的な日常エピソード」を書きたければまずこのように、
「ヒロインの魅力がどこにあるのか」を分析しておくことが、大変に役立つのではないかと存じます。
それができたら、「自分の日常の中から、ヒロインの魅力を引き立てることができそうなエピソードを思い出してみる」と良いでしょう。
例えばわたくしは、先日、知人を川越に案内し、そこで「みっふぃーべーかりー」というかわいいパン屋さんを見つけました。
これは「石炭に対したときのコミカルさ」というハチロクの魅力を引き立てるエピソードとできそうかなと思います。
ので、短いお話を書いてみますので、もしよろしければご笑覧ください。
書いたお話が魅力的な日常エピソードとしていて成立しているとお読みいただけましたなら、わたくしの上記アドバイスはある程度有用なものであるかと存じます。
そうなっていなかった場合には――力不足を、ただただお詫びするばかりです。
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【メンバーシップ限定記事のご案内】
『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
https://note.com/railroma/membership
にご参加いただきますと、内部設定資料や、レイルロオドたちにまつわるのショートストーリー。あるいは掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。
『レヱル・ロマネスクゼロ』のネーム掲載時には、そのネーム制作の下敷きになる字コンテや、推敲過程でボツになった未公開ネーム画像などを公開していきたく思っております。
ネームとあわせて、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。
(あらすじ)
『ハチロクとうさぎのパン屋』
双鉄との出張の合間時間。
ふたりは「うさぎベーカリー」というかわいいパン屋を見つけます。
おおはしゃぎしたそのあとで、しかしハチロクは、深いため息をつくのです。