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レヱル・ロマネスクサミット2024in人吉イベントリポート~day 0~ &レイルロオドの短いお話「すずしろの御一夜グルメ」

あっという間に11月でございます。

本日が11/4で、レヱル・ロマネスクサミット2024in人吉の初日が10/26だったので、もう一週間以上が経過したこととなります。
――時間が経つの、まことに早うございますね。

先日のnoteではイベント初日前々日 ■ Day -1 ■のリポートを書きましたので

本日はその続き、■ Day 0 ■ すなわち、イベント前日、10/25のリポートを書いていきたく存じます。

■ Day 0 ■

レヱル・ロマネスクサミット2024in人吉の日程は、10/26(土),10/27(日)の2日間開催。
その二日目、10/27にはわたくしは以下の予定を組み込まれておりました。

<10/27 13:00~30分程度湯前まんが美術館の地域協力隊員のNさんとトークをしていただきたく存じます>

<シナリオをご作成いただければ幸いです>

――しかしながらわたくしは、近年の湯前まんが美術館に関する知識を一切有しておらず。
ので、本日、25日に湯前まんが美術館を訪れ、台本執筆のための取材と打ち合わせをさせていただく運びとなりましたのです。

湯前まんが美術館は、11/1に予定されていた(執筆現在では実施済み)リニューアルオープンのための改装の真っ最中でした。

わたくしの記憶の中の「湯前まんが美術館」よりも圧倒的にモダンで明るく清潔感あふれる館内では、
11/1~12/27まで開催予定の『夏目友人帳 漆』の15周年記念展の開催のため、さまざまな準備が進められておりました。

これはもう完全に「役得」と申すしか無くファンのみなさまには申し訳ないのですが、なんとわたくし、一足早く記念展の内容を拝見させていただき。
「ロケ写の量と質がすごい! ものすごく丁寧にロケハンされて作られた作品だ」との感想――というか敬意を抱きました。

夏目未履修の方におかれましても、人吉・球磨のファンなのであれば、一覧して決して損のない記念展なのではないかと感じます。

で。

記念展の展示のあとは、わたくしがかつて訪れたときにも拝見した記憶がある「那須良輔先生の仕事部屋」

や、「学習まんがLabo」などを閲覧させていただきまして――
いよいよ、お打ち合わせの開始です。

湯前まんが美術館の方々はみなさま……なんというのか、「ものすごくお話の内容が整頓されてる」感じのお打ち合わせをくださって、
すぐにお話がとっちらかってしまうわたくしは、めちゃくちゃ助けていただけました。
くわえ、アテンドくださった青井の杜外苑街づくり協会のMさんも、「青井の杜として今回のトークショー上で参加者のみなさんに伝えたいこと」を明快に教えてくださいましたため。

お打ち合わせ、ものすごい速度で要点が整理され、あっという間にトーク内容が定まりました。

実際のお打ち合わせメモがこの写真なのですが――


これだけです。

1枚+補足1枚のメモで、台本作成に必要十分すぎる内容を、定めていただけましたわけです。

こうなってしまえばしめたもの、あとはお宿に戻って台本執筆していけばいい――というところで、「せっかくここまで来たので下見も」というお話になりました。

どこの下見か――と申しますと、10/27日のバスツアー中に見学予定ございます「里宮神社」でございます。

里宮神社はチェーンソーアート世界一の作家さんのチェーンソーアート群に包まれた、にぎやかさと静謐さをともに湛えるお社で。
わたくし清新な気持ちで、レヱル・ロマネスクサミット2024in人吉の成功を祈念させていただきました。



また、かわいいうさちゃんの写真を撮ったり



軽巡洋艦球磨の記念館を見学させていただりも、


大変楽しうございました。

参拝・見学がおわりましたらお昼です。
湯前駅すぐそばのレストラン『味工房さがら』さんでちょうど金曜日限定メニューの「海軍カレー」が出ておりましたので、そちらを美味しくいただきました。


お昼が終わると「ごあいさつ回り」でございます。

こちらは青井の杜のIさんのごあいさつ回りにくっついていくだけでございますので、わたくし、お待ち合わせ時刻に遅れなければそれでいい――
という簡単なミッションでございます。

なのですが、お待ち合わせ場所への道すがら「日々パン」という大変素敵なお名前のパン屋さんを発見→立ち寄りしてしまったがため、


お待ち合わせ時刻ギリギリの到着という失態をさらしてしまいました。
が、日々パンさんの栗デニッシュがたいへん美味しかったので、気持ち的にはむしろプラスでございます。

ごあいさつ回りでは今回のイベントでお世話になる箇所(市役所の交通政策課さまとか、くま川くだりさまとか)を中心に回らせていただき、
「2日間ご迷惑をおかけするかもしれませんが、なにとぞよろしくお願いいたします」的なご挨拶をさせていただきました。

こういうところきちんとあらかじめ筋を通させていただけるのは、さすが地元密着の青井の杜外苑街づくり協会――一般社団法人主催のイベントだけのことはあるなぁ、と感じます。

時間めいっぱいにご挨拶まわりし、当日のわたくしにできるかぎりの準備を整え終えますと――ようやくお宿に戻りつき、ほっと一息――
つく間も無しに、台本執筆に着手します。

トークイベントは明後日。イベント開始前には台本をご確認いただき、修正すべき点等ご指摘いただかなくてはいけないので、なる早で整え、お送りした方が、トークショーの成功確率があがりそうに思えますので、必死です。

1~2時間ほどで台本整え、「ご確認お願いします」とメール送信を終えますと……今度こそようやく、本日の全ミッションの満了です。

明日からいよいよイベント本番ということで&かなりへとへとになりましたがため、お夕飯は人吉市内で何百回も広告みてるのに一度もお伺いしたことがなかった「きじや」さんへ。
まさに絶品! 鳥肉の王たるに相応しい味わいのきじ鍋でしっかり栄養補給させていただき――


お宿に戻り、ナトリウム炭酸水素塩泉での電気風呂で強烈なビリビリを楽しみまして、床につきます。

明日になれば――
レヱル・ロマネスクサミット2024in人吉が始まったなら、そこから先は反射的な判断力の勝負です。
けど、なるべくならそこに持ち込まれることなく、事前の準備だけでしっかり対応できますようにと祈りつつ――わたくし、眠りに落ちたのでした。

;続く

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レポートの第二回はここまでです。
第三回ではいよいよサミット開幕! すずしろ役の声優、上坂すみれさんをゲストに迎えてのトークショーの本番です!
そちらはたしてどうなっていくのか――どうぞご期待たまわれますと幸いです!

と、いうことで上坂すみれさんにちなみましてのメンバーシップ特典記事。
上坂すみれさんのすずしろが声でご乗車くださいました2020/12月開催の
『真岡鐵道SLすずしろ号貸し切り』の 際の、すずしろによる車内放送の台本から、
「 のぼり 茂木→真岡 」を公開させていただきます。

もしよろしければご笑覧いただけますと幸いです。

そして本日の短いお話もすずしろです。
タイトルは 「すずしろの御一夜グルメ」

こちらはどなたにも無償でお楽しみいただけるものとなりますので、ぜひご覧ください。

■すずしろ■


万岡鉄道C12 67専用レイルロオド。
女優レイルロオドとしても有名。
第一回レイルロオド・サミットの司会進行役としてはじめての御一夜入りを果たした。

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『すずしろの御一夜グルメ』

「……ふわあ、ご挨拶まわり、結構神経つかったねー」

でも、正直なとこ雛衣市長さん見直せてよかった。
当日台本でライブの車内放送やれっていわれたときは、
ほんのちょこっと『このひと無いわー』って思いかけちゃったけど――

「御一夜市の交通政策課、商工観光課、振興政策部の各部課長さん、ガマダスステーションの館長さんに、クマ川くだりの企画課長さん」

……今回のレイルロオド・サミットで、すずしろが直接/間接的にかかわる――っていうか、トラブルあったらご迷惑かけちゃいそうなとこ。
全部をすっごく手際よくご挨拶まわりできた。
段取りと準備、完璧だった。

「しかも……雛衣さん、市長なのに呼びつけなかったでしょ? 各部課長さん。それぞれの部とか課とをまわって、
すずしろたちがご挨拶するとこ、他のひとたちにも見えるようにしてくれた」

これ、地味だけどものすごーーーーく大事なことだと思う。

”うちの部課長に市長とタレントがわざわざ挨拶しに来てる”っていうの、部課長さんの株を上げたりメンツをたもったりするのに効果的だろうって思うし。
……生臭い話だけど、みてくれたみなさんの、すずしろへの好感度もあがる――少なくとも、悪印象は抱かれないだろうって思うし。

「……神経使ったあとだと、余計に染みるんじゃない? なんだっけ――キジ刺し? 影の御一夜名物っていうの」

すずしろ、レイルロオドだから人間の食べ物食べられないけど――それも綺麗、美味しそうってはっきり感じる。
お刺し身……っていうより、もろにお肉の見た目なんだけど、プリプリしてて鮮やかで、新鮮そのものってカタマリで。

「のんびりじっくり味わってね? 今日このあとは、ふたりとも完全にフリーなんだし」

あ、そういえばここの気遣いも完璧だよね。
御一夜の名店――だけど市街地から大きく離れててファンのみなさんは訪問しづらい、気づかれづらいお店の、しかも個室をしっかり予約しておいてくれるとか。

「到着の夜は懇親会でワイワイやるの仕方ないけど、連日だと気が休まる暇なくなるもんね。
マネージャー……ううん、マスターとふたりきりでお食事できるの、すずしろ、めちゃくちゃまったりできるし」

……これだけ気遣い、準備手配がパーフェクトだと、逆に初日のことが気になってくる。
雛衣市長、昨日のライブ車内放送まわりの、あのドタバタさ……

「あ、そういうひとだって有名なの? 雛衣市長。企画準備計段取り実施とかはめちゃくちゃ強くて……
けどハプニングにはデタラメに弱くてパニクっちゃうって」

――御一夜のこと、マネージャーそりゃ下調べとかしてくれてるんだろうけど……
それにしても評価、ズバッてあたりすぎてる。

「……政治家って、すずしろよくわからないけど、ハプニングへの対応力とかとっさのときの決断力とかがものすごく大事なんじゃないの?」

……あー、そかそか、その辺チームで補ってるのか。
そういうことなら、すずしろが心配するようなことじゃないんだろうな。

けど……もしすずしろが市民だったら、やっぱり決断力ある市長さんの方が――っ!

「あ、はーい。お願いします!」

言った瞬間ふすまが空いて、おじいさんがお盆にお料理乗せてはいってくる。
マスター待望の、キジ鍋ってやつ。

(ぼっ!)

コンロに火がつく。
お鍋の中のだし汁が、ちょっとこぽこぽいいはじめる――

「まずお野菜から。で、お肉は――あーはい、わかります。牛のしゃぶしゃぶと同じなんですね?
火を通しすぎると硬くなるから、しゃぶ、しゃぶ、しゃぶって、そのくらいでもうお出汁からあげちゃう」

いいなぁ、とっても美味しそう。
すずしろ……まぁ、ここのお水はかーなーりーレベル高くて美味しくはあるんだけど、それでも――

「え? すずしろにも……このお重箱の中身、ですか?」

お重箱。おっきい。
これ、中身――

「わ!」

一の重には瀝青炭。
その下、二の重には――

「ふわ!? ものっすごい無煙炭! 表面黒黒つやつやすべすべ――絹みたい!」

これ、もしかして――っていうかもしかしなくても!?

「レイルロオド界でも有数の石炭グルメなハチロクさんの!?
そのコレクションの一部、なんですか!?」

……ハチロクさんが提供してくれて。
すずしろが一番おいしく、じっくり堪能できるようにって今日このタイミングを、雛衣市長が手配してくれた。

「嬉しい! さいっこう!!」

いや、御一夜市民のみなさん、雛衣市長を選出してくれてありがとう!
すずしろ、これで、なんのこころおきもなく、こころのそこから、マスターとお食事、ふたり一緒にたのしめちゃう!

「ね! マスター、グラスグラス!!」

だから、乾杯、こころからの感謝を込めて!

「雛衣市長と御一夜市に! それからそれからハチロクさんと、レイルロオド・サミットに」

チンってグラス、とってもとっても涼やかな音。

「かんぱーーーーーーい!!!!」

;おしまい

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いかがでしょうか!?

上記、すずしろのCV.をご担当する上坂すみれさんのトークショーがある10/26!
サミット初日のイベントリポートはいよいよ次回更新で公開です!

ご期待ください!!

それはさておきWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』。の過去話。

どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで

それ以降のまとめはメンバーシップ特典で

それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

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掲示板では「3分で読めるレイルロオドのお話」の主役レイルロオドのリクエストなども可能です。

また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

【製品版 WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』のご案内】

本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。

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