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3分で読めるレイルロオドのお話「ランとサウナ」&メンバーシップ特典「御一夜鉄道ヘッドマーク」画像のご案内

6月も、はや10日を過ぎてしまいました。
あと20日で一年の半分が経過ということとなってしまうので、気ばかり焦るところです。

そんなときこそ地に足を着け、じっくりと一歩一歩お仕事をすすめていきたいところなのですが、この季節特有の気候条件がなかなかそうもさせてくれません。

蒸し暑さ。
わたくし、大の苦手なのです。

もちろん、「蒸し暑さが好き」なんていう方、そうそういないと思う――
と書いたところでふっと疑問が浮かんできたのですが……

サウナが好きな方って、蒸し暑さを好むものなのでしょうか?

そう思ってググりましたところ

日本で一般的な「乾式サウナ」は、なんと湿度10%程度なのだそうです。
わたくしとしては、大変意外な(もっと湿度高いかと思っていた)数値です。

同記事には「湿度」がいかなるものかも詳しく説明されております。
わたくしたちが普段目にする湿度とは、『相対湿度』なのだそうです。

何と何の相対か? といえば
「その空間の水蒸気量」と「その空間にある空気が最大限含むことのできる水蒸気量(飽和水蒸気量)」との相対です。

そして、飽和水蒸気量は気温があがればあがるだけあがっていく性質をもっています。

気温が下がったときのことを考えてみてください。
気温が下がれば下がるほど、空気が保っていられる水蒸気の量は減っていきます。
そしてある一定の温度よりも下がってしまうと、空気はその内側に水蒸気を保っていられなくなり、水滴を生じさせます。

結露とか雨とかは、この「生じた水滴」そのものですね。

で。

サウナは非常に室温が高いので、空気中にたくさんの水蒸気が含まれてもなお、飽和水蒸気量には大幅な余裕が生じることとなります。
ので、サウナは「水蒸気量は多いにもかかわらず、湿度が低い」という環境となるわけなのですね。

わたくしこの辺のことまったく理解していなかったので、大いに勉強になりました。

疑問こそまさに、学習の種でございますね。

さて、WEBTOON作品『レヱルロマネスク・ゼロ』のネーム&字コンテの方は、前回までで4シーン分をまとめ公開いたしましたので

今回は掲載お休みとなります。

かわりとなるメンバーシップ限定記事は、ヘッドマークシリーズから「御一夜鉄道ヘッドマーク」を公開させていただきます

れいなのキハ07sが、沿線のみなさんむけではなく、SNS等での露出に備えて掲出しているものとなりますね。
鉄道模型等でご活用いただけましたらとても幸いに存じます。

さてさて、そんな流れでの「レイルロオドの短いお話」は、「サウナ」をテーマに書いてみたいと思います。
高温・低湿――はたしてレイルロオドに好まれるものなのかどうか……
サウナ好きそうなレイルロオドであるランさんに、ぜひともお話してきただきましょう。

タイトルは「ランとサウナ」
どなたにも無償でお読みいただけるお話となりますので、どうぞご笑覧いただけますと幸いです。

■ラン■


高嵜鉄道D51 840専用レイルロオド。
「プリンス・オブ・レイルロオド」の異名で知られる大スタアレイルロオド。
実はサウナを愛好している。

■しろがね■


關門鉄道EF10 23専用レイルロオド。
關門海峡トンネルのスペシャリストである「銀罐」のレイルロオド。
ゆえに多湿環境には慣れ親しんでいる筈なのだけれど……

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『ランとサウナ』

「はぁあ、楽しかったです。しろがね、とっても」
「それは何よりだ。エスコートした甲斐があったよ」
「ありがとうございます、ランさん。最高のエスコートでした」

はじめての關東。はじめての群魔。
ランさんが案内してくれたおかげで、しろがね、一瞬も退屈せずに一日を堪能しきれました。

「草吊温泉の湯畑、最高でした。圧倒的な迫力で、そのあと案内してもらったお風呂も本当にいいお湯で……」

人工皮膚にも効能ってちゃんとあるんでしょうか?
しろがね、入浴前よりもお肌つやつやぷりぷりになってるような気がします。

「さすが、群魔は日ノ本有数の温泉県ですね。
明日、りいこさんに案内してもらえるっていう砂蒸し風呂も、もっと楽しみになりました」

「だね。ランも大いに楽しみだ。と、いうかだ、レディ・しろがね」
「は、はいっ」

顔、近い。
しろがね、すっぽりランさんの腕にからめとられてしまいました。

「砂蒸し風呂に興味があるなら、サウナもどうかな?
おすすめがあるのだけれども」

「サウナ」

びっくりします。驚きます。
言葉、とっさには出てきません。

「しろがね、湿気には慣れてます。海底トンネルのレイルロオドだから。
けど――さらに高温にさらされるとなると……正直、故障、怖いです」

「ああ! そうだった、楽しさのあまりすっかり失念してしまっていたよ」

顔、一気にめちゃくちゃ遠ざかってうつむけられちゃいました。
”嘆きと反省”
そんなタイトルの彫像みたいに、ランさんのポーズ、綺麗です。

「レディ・しろがねはEF10――電気機関車のレイルロオドだったということを」

「あ!」

しろがねにもやっとわかりました。
ランさんのD51は蒸気機関車――

「湿度にも高温にも、ランさんはそもそも耐えられる設計なんですものね」

「だね。光熱と水蒸気とは、蒸機のキャブ内をいつだって占めるものなのだから」

「あれ……けど……」

わかってた気がしたのがぐるんて回転しちゃいます。

「普段からそういう環境にい続けてるなら……なんでわざわざサウナにまで?」

「それはだね、レディ・しろがね」

顔、また――っていうかさっきよりも近くなります。
声の震えが、肌からも伝わってくるほどに。

「サウナには、煙も粉塵も絶無だからさ!」

;おしまい

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いかがでしょうか?

煙と石炭根絶できれば、蒸機のキャブは、案外な快適空間になるのかも? ですね。

そんなこんななWEBTOON作品『レヱル・ロマネスク0』。の過去話。

どなたにも無償でご確認いただける0~7話はこちらで

それ以降のまとめはメンバーシップ特典で

それぞれお読みいただけますので、よろしければどうぞご笑覧いただけますと幸いです。

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』

にご参加いただきますと、レイルロオドたちにかかわる詳細な内部設定資料や掲示板機能などをお楽しみいただくことができます。

掲示板では「3分で読めるレイルロオドのお話」の主役レイルロオドのリクエストなども可能です。

また『レイルロオド・マニアックス』の掲載時には、紹介されているレイルロオドの設定画や三面図などの資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

【製品版 WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』のご案内】

本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』として順次リリースされております。

よろしければこちらもぜひ
ご覧ください。

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