AI 人工知能って何だろう
人工知能とは、人間の知的な思考を人間に代わってやってくれるものです。
人工知能のことを英語ではArtificial Intelligence(アーティフィシャルインテリジェンス)と言います。
Artificial Intelligence Artificialは人工的なという意味で、Intelligenceは知性、知能という意味です。
Artificial Intelligenceを略してAIと呼びます。
【コンピューターと人工知能の違い】
簡単に言えば、人間がこうしなさい、ああしなさいと指示をして、さらにそう動くようにプログラミングして「その指示通り、プログラミングされた通りに動くのがコンピューター」です。
それに比べて人工知能は、人間が「こうなったらいいな」と思うことを人工知能に伝えるだけで「人工知能がその意図を汲み取って、あれこれを作り出してくれます」
人工知能ブームというのがありまして、すでに今は第3次人工知能ブームと呼ばれる段階です。
第一次人工知能ブームは1960年代に訪れています。
第二次人工知能ブームは1980年代です。
そして現在の人工知能ブームは2010年から始まっていて、今も続いています。
なぜ、ブームが来ては去って、また来ては去っていったのでしょうか。
それは、一重にコンピューターの処理速度によるものです。
いまのコンピューターの計算処理速度が飛躍的に上がり、処理するスピードがものすごく速くなったために、
今までは200年かかるとか、1万年かかると言われた人工知能が学習する時間が、
1日で済むようになりました。
もうこの速さは特筆もので、ほんの10年前でも1万台のコンピューターで1か月かかると言われた処理を、たった1台のコンピューターで1日で終えることが出来るそうです。
【人工知能とロボットの違い】
ここで、言いたいのは人工知能は「脳」ということです。
ロボットと聞いて思い浮かべるのは人間のような身体を伴った形態だと思いますが、人工知能というのは、あくまで脳です。
それも「自ら考えることができる脳」←これが人工知能です。
ロボットは、人間の命令(コマンド)通りに動くのが一般的だと思いますが、人工知能は違います。
人工知能は、自ら考えることができます。
つまりロボットの脳が人工知能になると、あの鉄腕アトムやドラえもんになるんでしょうね。
アトムもドラえもんも、自分の脳(人工知能)で考えて動きます。
人間が困ったときに泣きつくと、最適なソリューション(解決策)を与えてくれます。
のび太くんが「ドラえもーん、お腹がすいたよぉ」と泣きついても、その場にあるものと四次元ポッケから取り出した何かでパパっと食べ物を出してくれる。
でも、のび太くんはドラえもんが、何を取り出してくるのか分からない。
目の前にカタチになって初めて、ああ、どら焼きを作ってくれたんだ。と分かります。
それが人工知能です。
人工知能は自ら考える脳ですので、人間が理解できないところから解決策を出してきたりします。
人間が考えなくても、泣きつくだけで、人工知能が勝手に考えて解決策を提案してきます。
人工知能のアドバイス通りにやってると失敗は少ないでしょうね。
ダイエットどうしよう?と、人工知能に相談すれば、体系、気分のムラ、スケジュール、好きな食べ物、消費カロリーなどを見て、最適な計画を提案するでしょうし、好きな運動と組み合わせて続けられそうな運動の提案もしてくるでしょう。
これまでは、自分1人で考えてやってきたことが、人工知能が自分の秘書かつマネージャーになりサポートしてくれるようになります。
人工知能の得意なことの一つが「最適化」ですので、これは心強いですね。
最適化というのは、最も効率的に最も適格にするということです。
「特化型人工知能(AGI)」AGI→Artificial General Intelligence(AGI)
「汎用人工知能(GAI)」GAI→Growing Artificial Intelligence(GAI)
「特化型人工知能(AGI)」とは、ある特定の分野において動く人工知能のことで、自動で運転するとか、顔面識別とかに特化した人工知能のことです。
それに比べて「汎用人工知能(GAI)」というのは、より人間(生命)に近い人工知能のことであらゆる複雑な思考、考え、変わっていくことも発展することもできる人間の脳のような人工知能です。
「汎用人工知能(GAI)」は、現在まだ実用には至っていません。
特化型人工知能に複数の仕事をさせて、それを「汎用人工知能(GAI)」と呼んだりする事例が出始めてるようですが、それは「汎用人工知能(GAI)」とは違うそう。
アトムやドラえもんは、「汎用人工知能(GAI)」です。
今の時代、まだ実現していない高度な人工知能ですね。
高度な人工知能ドラえもん
こういう言い方もします→弱い人工知能(AI)・強い人工知能(AI)
弱い人工知能とは、Siriとか、「ok, Google」とか呼び掛けて応えることに特化したもので、あれも人工知能ですが、弱い人工知能と言われています。
私たちがこう言えば、こう答えるとあらかじめ想定された範囲内で会話をしてくれます。
強い人工知能というのは、自ら考え動く、アトムやどらえもんのようなものですね。
強い人工知能アトム
【機械学習とディープラーニング】
よく例えられる例で、猫と犬の違いを判別できるかというのがあります。
人間に猫と犬の画像を見せると、「どっちが猫で、どっちが犬か」すぐ判断できますね。
これと同じことを人工知能にしてもらう。
そのためには、猫と犬の画像を膨大に人工知能に見せて学ばせる必要があります。
機械学習では繰り返し繰り返し画像を見せて、データを蓄積させます。
ディープラーニングでも膨大な猫と犬の画像を見せていくのですが、人工知能に全て任せます。そこに人間の手は入りません。
ただ、ただ、猫と犬の画像を見せて、これが猫、これが犬だと人工知能自身が判断できるようになります。
人間はこれが猫だ、これは犬だという判断を「それまでの知識と経験」から判断します。
簡単に判断してしまいますが、それには万に及ぶ猫や犬のデータをそれぞれの人間の脳や細胞が持っているからだとも言えます。
人間は細胞でできていますが、一個一個の細胞はとても小さなものです。
しかし、その一個一個の細胞が万能で、実はどの細胞も全ての機能を持っているそうです。
つまり、人間の目を作ってる細胞は「光を感知する」ことに特化されてはいますが、
別に目を作っていない細胞でも光を感知することが出来るということです。
この細胞は、指になり、そこの細胞は足になり、と細胞があらゆる人間の部位を作りあげていますが、その一個一個はすべての機能を持っています。
人間とはかくも不思議で崇高で得難い生命体なのです。
【シンギュラリティ】
では、自ら考え自ら答えを出していく高度な人工知能が実用されたら、どうなるのでしょうか。
ある特異点を超えて、人類を超える知能になると言われていますが、
それを【シンギュラリティ】と言います。
それは2045年に迎えると言われていますが、未来のことは誰にも分りません。
人間を超える知能とは、まさしく人間の知能を超えるので、
私たちが知りえない、どうやっても到達できない知性を発揮してきます。
もしかしたら、タイムマシンや、火星へのロケットなどは人工知能が作り出すのではと言われています。
宇宙空間をワープする技術によってどんなに遠く離れた惑星へも行けるかもしれません。
人類の知能では限りがあった世界が、高度な人工知能が実用できれば、手に入るかもしれないのです。
それは、今の私たちの想像を超える世界になるかもしれません。
なにしろ、どうやってその知力にたどり着いたのかすら、人類では理解できないようになるからです。
それが、自ら考えて答えを導き出す超人工知能の知力です。
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