大勝ちするとギャンブル中毒になるという話
僕はオンラインカジノにハマっていた。
2020年1月3日、YouTubeを観ているとオンラインカジノをプレーする動画が出てきた。何気なく見ていくと、マネーホイールと呼ばれるゲームをしていた。モノポリーを扱ったゲームだった。
x30倍、x50倍などがコンスタンスに発生する様子が映っていた。
すごく簡単そうだ。
そう思った僕はウィリアムヒルでアカウントを作り、35,000円を入金してすぐにプレーした。
入金していたお金がほぼ全て無くなりそうだったタイミングでヤケクソで3,500円をボーナスゲームマスにBETした。すると、本来出にくい倍率アップマスに加えてボーナスマスがヒットした。
その結果、320倍の出目となり、僕の3,500円は 1,120,000円 に大変身した。
驚いた。YouTubeの動画を観てから1時間後には100万円が湧いているのだから。
MAX BETの金額が制限されているため、所持金200万円あたりから戦い方が変わっていき苦戦しつつも、その後も2週間ぐらいかけて着々と増やしていき最終的には 540万円まで増えていった。
しかし、ギャンブルは金で金を作る。
手元に持っている540万円は幻想なのである。増やすためにはこのお金を犠牲にする他無いのだ。ということで、最終的には200万円まで溶かしてしまい、勝ち逃げに成功した。
これは2020年の話。まだ続きがある。
翌年の2021年、ふとしたタイミングで前年のウィリアムヒルのマイページを観たところ1,200円残っていた。もったいないので溶かしておこうと考え、倍率が変更されるタイプのルーレットをすることにした。
たまたま100円BETしていたマスにx500倍が付与され、なんとヒットしてしまった。1,200円が50,000円になってしまったのだ。そして更に恐ろしいことにその後もマネーホイールで勝ち続けてしまい、最終的には 3,200,000円になっていた。(出金したのは200万円。)
1,200円 → 3,200,000円
実に2,666倍である。意味がわからない。
2年連続でこんな経験をした僕はギャンブルにハマってしまった。
しかしながらカジノにはそれほどハマらず、競馬をやろうと考えるようになったのだ。理由は簡単で出金までに時間がかからないから。カジノは日本円になるまで数日かかる。たった数日すら待てないほどギャンブルに依存していた。
カジノで稼いだお金は全て競馬に溶けてしまった。
2年で合計400万円ほど出金したのに全てJRAに持っていかれてしまったのだ。
競馬はカジノよりも恐ろしい。
馬、騎手にタレント性があるからだ。単なる数字ゲームではなく、人や馬への感情が働いてしまい、ギャンブルの大敵の "感情" が常に付き纏ってくる。そんなことにも気づかないで400万円も溶かしてしまった。競馬はとても恐ろしいギャンブルなのである。(CM規制さっさとやれ。)
金によって金が増えるゲームは向き合い方が難しい。
勝ったお金は結局さらに賭けないと増えるわけがない。つまり、勝ったと思っているお金は実は勝っていないのだ。完全に引退するまでは。
僕が個人的に設けたルールとして、勝った金額の5%だけ自由に使っても良いというもの。95%は増やすためのお金として使いつつ、5%だけ利益確定するという考え方だ。これはカジノにおいて余計な感情を押さえつけられてとても良かった。(少額でギャンブルしているならば30%の利確でも良いだろう。)
「勝ったから焼肉おごったるわ」
そのセリフ、今後一切ギャンブルやらないなら言える言葉だぞ。
【余談】
2020年に勝ったときは、この泡銭でライブイベントを開催しようと企画していた。しかし新型コロナが流行りそうな雰囲気が強く、中断することになった。おえていたライブハウスをキャンセルし、ブッキング活動も停止。イベント主催やりたかったなぁ。