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【ネタバレ】『としまえん』が魅せる恐怖
こんにちは。かみなりひめです。
昨日、映画『としまえん』の先行上映・舞台挨拶を観てきました。
もちろん、小宮有紗さん目当てです。当然。笑
当日はマスコミによる取材も入っており、Aqoursアジアツアーでの急性蕁麻疹から復帰後初の表舞台だった小宮さんにフォーカスした見出しもチラホラ。
隣に並んだ浅川梨奈さんを気にした小宮有紗さん。
「隣の20歳が私服なのに、25歳が制服着て頑張ってます!」といった発言には笑いました。私も25歳だ。同学年だ。
また、「監督から『死者の気持ち』になれ、と言われたけど、私生きてるしなぁ……笑」なんてポンコツをかましてしまう小宮さん。小宮有紗完全復活でした。歓喜。
……とまぁ、
舞台挨拶そのものは程よく笑いもあり、としまえんでの撮影の様子なども交えながら楽しく終わったのですが。
ここから本題です。
肝心な映画の内容に触れてまいります。
・『としまえん』をこれから観る予定
・小宮有紗がいるなら観たい
・SUPER☆GiRLSファンで浅川梨奈が気になる
などなどの理由がある人。ブラウザバックでお願いします。
*******【ここから本題】*******
映画の大まかな内容は、
としまえんにまつわる都市伝説を題材にしたホラー。
「古い洋館の扉を叩くな」
「お化け屋敷で返事をするな」
「ミラーハウスで秘密の鏡を覗くな」
破ると秘密の場所に拉致される。
というもの。
この都市伝説を興味半分で試してしまうのが、主人公の早希(北原里英)とその友人である杏樹(小島藤子)・千秋(浅川梨奈)・亜美(松田るか)・かや(さいとうなり)の五人。
彼女らは、早希の留学祝いに集まった高校時代の友人。
早希の幼馴染で、失踪してしまった小林由香(小宮有紗)の母から偶然もらったとしまえんの招待券を手に、懐かしさに浸って遊んでいたのです。
洋館の扉を叩いて消えたかや。
お化け屋敷で返事をした亜美。
二人とも、耳を塞ぎたくなる不快な音に頭を抱えるうち、高校時代の自分達を目にします。
そこにいたのは、上述の五人と、失踪前の由香。
由香をグループから外そうと画策してきた自分達の過去をまざまざと見せつけられ、「私何にも悪くないもん!」と喚く亜美。その場から去るかや。
そしてそこには怪しい影があって――。
一方の現実世界。
かやを探していたはずが、亜美まで消えてしまう。
そんな時、ミラーハウスに入っていく亜美を見た、といって駆け出す杏樹。それに追随する早希。都市伝説の存在を知り、二人を止めようとする千秋。
遂に
ミラーハウスで
由香と邂逅してしまうのです。
何とかその場を切り抜け、ミラーハウスから脱出する三人。そして、杏樹から、由香の失踪にまつわる話が語られます。
……………………………………………………………
「いつも一緒だよ」という由香との幼少期の約束を捨てきれず、由香といつも行動をともにする早希。
早希とだけ遊びたい、杏樹・千秋・亜美・かや。
四人は由香をよく思っていなかったのです。
そこで、六人でとしまえんに遊びに行った日。
杏樹は由香に「としまえんの呪いを試せ」とけしかけるのです。
園内図に場所と指示を書き、由香に渡す千秋。
それを更に茶化す亜美とかや。
それを試した由香は、失踪してしまうのです。
……………………………………………………………
ま、ここから先はお察しの通りの展開なので、改めて書くまでもないですけど(というか結末だけはぜひご自身の目でご確認ください)。
ただ、ひとつだけ言えることがあります。
この映画の一番のホラーポイントは、
ピンチの時に立ち現れる本性です。
かやの失踪後、彼女を探してるときはよかった。
お化け屋敷で返事をしてしまった亜美が「帰りたい」と喚くのです。
元々怖いものが苦手だった亜美。自らが呪いに掛かることを恐れたのです。それを杏樹は「ワガママだ」「冷たい」とバッサリ切り捨てます。
そして、由香の失踪について話した後。
千秋と杏樹とで、罪の擦り付け合いが始まります。
「あの時、杏樹がけしかけてなかったら」
「地図に印をつけたのは千秋だ」
それを、早希は力なく見ているしかありません。
また、としまえん出口を探そうとし始める杏樹・早希・千秋。
しかし、千秋ははぐれたフリをして、一人だけ助かる方法を模索します。答えにたどり着いているのですが、答えが映し出されたディスプレイには、気づけば由香の姿が――。
高圧的な杏樹。
狡猾に振る舞う千秋。
後先考えずに動くかや。
甘ちゃんの亜美。
自分達が「としまえんの呪いを試せ」とけしかけた相手である由香。
自分達が軽んじたとしまえんの呪い。
これらによって、自分達の闇の一面が照らし出されるのでした。
まだ終わりではありませんよ?
まさか、
「早希だけ何もなし」
そんなわけない
じゃないですか?
由香に「としまえんの呪いを試せ」と四人が吹き掛けていたとき、早希はたまたまトイレに行っており、その場には居合わせませんでした。
帰って来た早希に、由香は相談します。
「本当は、やりたくないんだ」、と。
早希の返答は、「由香がそう思うなら、やらなくていいんじゃない?」
まさに由香が望んだ通りの答え。安堵する由香。
しかし、四人に声を掛けられると、早希の気持ちはあっさり変わってしまったのです。
「やってみたら、
みんなと仲良くなれるんじゃない?」
戸惑う由香。
勇気を振り絞って、早希に思いを伝えます。
「早希はみんなに愛想よくしすぎだよ。私は早希がいればいいの。」
苛立ちと、冷たさを帯びた顔に変わる早希。
そして、こう言い放つのです。
「私はみんなに好かれたいの。」
そして、由香を置き去りにして四人のもとへ駆け寄ろうとします。由香がくれた、幼き頃の二人の写真を受け取らずに、突き返して。
その直後。
「私、やってみようかな。
としまえんの呪い」
そして、由香は失踪するのです――。
杏樹と千秋の言い争いも、我関せずといった様子でいた早希。
実は、由香失踪の最後の引き金を引いたのは、他でもない幼馴染の早希でした。
*******【ここまで本題】*******
正直、ホラーシーンについてはなかなかアレです。
登場人物たちの行動にも、不可解な点がないわけではないです。
ただ、この映画『としまえん』は
危機に陥ったときのエゴイズム
嫌な記憶を抑圧する人間の姿
を描き出したという点で、間違いなくホラーです。
【最後に】
小宮有紗の名演技が見たい人!
この有紗の顔をよく記憶してから、映画をご覧ください。笑