メルカリUS🇺🇸のPM(プロダクトマネージャー)と話して学んだこと

先日、メルカリUSでシニアプロダクトマネージャーを務めるAさんと1時間のキャリア相談をしました。僕は将来プロダクトマネージャー(PM)になりたいと考えており、この1 on 1で学んだことをシェアしたいと思います。

なぜPMに興味を持ったのか

僕がPMという職業を知ったのは半年前の2024年の夏でした。シリコンバレーの企業訪問に参加し、Google本社とLinkedIn本社でPMとして活躍されている日本人の方から講演を聞き、1 on 1で質問をしていく中で、エンジニアやデザイナー、マーケターなど様々なプロフェッショナルをまとめながらプロダクトの成功を導く仕事に憧れを持ちました。

どうやってコンタクトを取ったのか

ここではLinkedInというビジネス向けSNSを使い、ダメもとで『お話できませんか？』とDMをしたところ、1分後くらいにいいですよと２つ返事で快く返事をいただきました。LinkedInを使い始めて8ヶ月で、合計30名以上の社会人の方とキャリア相談をしてきました。特に学生には、社会人と繋がる機会としてLinkedInはすごくおすすめです！

僕のLinkedInアカウント:https://www.linkedin.com/in/raiki-yamamoto-047106277/

何を聞きたかったのか

事前に準備していた質問はこちらです。社会人の方の大切な時間をいただくのでお話しする方の情報のリサーチからどんなことを話そうかなどの最低限できる準備は心がけて行ってます。

1. 今までのキャリアパス。どうやってメルカリUSのPMになれたのか。

2. PMになるために今のうちからできることは何か。

3. プロダクトマネージャーに必要なスキルは何か。

1. 今までのキャリアパス。どうやってメルカリUSのPMになれたのか

Aさんは社内転勤でメルカリUSのPMになったそうです。もともとメルカリJapanでPMをしていましたが、グローバルPMになりたいという思いからアメリカへ移動したそうです。

将来、日本とアメリカのどちらで働くかはまだ迷っていますが、アメリカでPMとして働くには社内移動がビザの面でも現実的なルートであると感じました。

また、Aさんは新卒でPMになった珍しいケースで、多くのPMはエンジニア、デザイナー、プロジェクトマネージャーからキャリアチェンジするケースが多いそうです。

2. PMになるために今のうちにやっておくべきこと

• 自分でプロダクトを作ってみる → 小さくてもいいから、1万人くらいのユーザーに試してもらえるようなプロダクトを開発するのが理想。これが一番最強の方法らしいです。やはり自分で考えて手を動かしながら、実践していくのが手っ取り早そうです。

• PM関連の知識を学ぶ → UI/UX、データ分析、SQL、マーケット分析、プログラミング知識などを習得。

• プロダクトの仕組みを理解する → Webやアプリがどのように動いているのかを学ぶ。

• 本を読む → 『Inspired』、『Webを支える技術』などをおすすめとして紹介してくださいました。

3. プロダクトマネージャーに必要なスキル

1. データ分析 (SQLは必須)

SQLを使ってデータを分析し、ユーザー行動を把握することが重要。PMはデータドリブンな意思決定を求められるため、SQLの基本スキルは必須。

2. UI/UXの理解

• 例えばiPhoneのアラームがリスト化されている理由を考えるなど、普段からなぜこのデザインになっているのかを考える癖をつける。

• たくさんのWebサイトやアプリを触って、デザインの引き出しを増やす。

3. プログラミング

• 機能を追加する際、どれくらいの工数が必要なのかをエンジニアと話しながら理解するなどの場面でこの知識は必要。例えば、この知識がないとエンジニアにお願いするのが難しくなってします。というのも、この機能を付け加えるのにどれだけのコストや時間がかかるのかという理解をした上でエンジニアと会話できないとなかなかうまくコミュニケーションが取れない。

4. 問題解決能力と戦略的思考

• なぜこの機能が必要なのか？どんな問題を解決するのか？ を明確にする。

• 施策の優先順位を決めるために、ビジネスインパクトやユーザー影響を考慮する。

5. ソフトスキル (コミュニケーション力・リーダーシップ)

• PMはエンジニア、デザイナー、ビジネスチームと連携するため、コミュニケーション力が必須。

• ソフトスキルの示し方 → 実績を作ることが重要。

  • 例: 自分でプロダクトを作り、どの機能を追加したか、その理由、結果を説明できるようにする。

特にソフトスキルの示し方はビジネスの分野を専攻してる自分にとってすごく納得のいく答えだった。エンジニアなどと違い、目に見えるスキルがない分ここは悩んでいた部分でもあった。例えば、経験や実績からなぜこの時この判断をしたか、こんな難しいことがあったがこうやって乗り越えた、など経験ベースで話すことができれば、こういうソフトスキルは就職の時示しやすい。

最後に

Aさんとの話を通じて、PMになるためには技術・データ分析・デザイン・戦略的思考・ソフトスキルのすべてが求められることを改めて実感しました。

今の自分にできることとして、
・ 自分で小さなプロダクトを作る
・ SQLを学ぶ
・ UI/UXの観察と分析を続ける
・ PMインターンに応募する
・プログラミングの知識をつける
・PMに関する本やレクチャーを受ける

これらを実践しながら、PMに必要なスキルを磨いていきたいと思います！