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Digitaktの使い方(最初に)
Digitaktを買って最初にすること
本体にクイックガイドは付属するんですが、詳細なマニュアルはPDFをダウンロードしておきましょう。
中古などで購入した場合はOSが古い可能性があるので、最新版を落としてアップデートしましょう。またついでにElektron Transferというユーティリティソフトウェアと、OverBridgeの最新版も落としておくといいと思います。TransferはPCと本体を繋いでサンプルの転送や管理を簡単にできるようになるものです。OverBridgeはPCのDAWとDigitaktを繋いでシームレスに連動させることができる多機能なソフトウェアです。
マニュアル含めて全てサポートページから入手可能です。
OSのアップグレードの仕方ですが、島村楽器さんのページがわかりやすかったです。自分はここを見ながらアップグレードしました。
Transferの使い方(といってもシンプルなもんだけど)やOverBridgeについては別の機会に使用感想と合わせてまた触れられたらと思います。
Digitaktのデータ構造
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ストレージ(+Driveと呼ばれてる)の容量は1GB
ストレージの中に最大128個のプロジェクトを作成できる
ストレージの中に最大2048個のサウンドが置ける
1プロジェクトの中に置けるサンプルは最大127個(最大64MB)
1プロジェクトの中に置けるパターンは最大128個
パターンチェインというその場だけのチェインもできるし、ソングでパターン構成を組むこともできる
*サンプルとサウンドの違いについて
サンプルはそのまま波形ファイルのことですが、Elektronのマニュアルではサンプルファイル+Digitakt上で設定できる音周りの設定(再生方法やフィルター、アンプ、LFOなどのパラメーター)を含めたものを「サウンド」と呼んでいます。つまりサウンドは音色プリセットみたいなもんですね。
表の中の「SoundPool」とあるのが「サウンド」になります。ストレージ内に置ける最大サウンド数は2048とはあるんですが、=サンプル数も最大2048個というわけではないかもしれません。この辺ははっきり明記されてないですね。
*プロジェクト内に置くサンプルはストレージから参照されている。
データ的なコピーが作成されるわけではなく、参照状態になるようです。そしてサンプルをプロジェクト内であれこれ変えてもそれは「サウンド」として別物になるだけでオリジナルのサンプルはストレージにずっと残ります。
またサンプルをストレージから直接読み込むのではなく、プロジェクトをロードした時に使用しているサンプルを一度RAM上に展開するので、再生中にサンプルを切り替えまくっても音が途切れたりせず安定してるんですねー。(逆にプロジェクトを切り替える時は少し読み込み時間があります)
RAMには127個までしか置けないですが足らないってことはまあそうそうないんじゃないかと。
入出力
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オーディオ入力 (L/R)
オーディオ出力 (L/R)
*バランスもいけるヘッドフォンアウト
MIDI IN / MIDI OUT(*SYNC A) / MIDI THRU(*SYNC B)
*DIN Syncを送信可能USB
*2.0 PCと接続してサンプルの管理やOverBridgeを使ってDAWと連携する
MIDI周りはハード持ってないこともあって試せてないんだけど、PC側との連携はバッチシですね。LiveとOverBridgeで繋いでみたけどめちゃくちゃ便利だなこれと思いました。
Digitaktでの制作の基本
サンプラーなので色んな使い方ができるんだけどまあよくある使い方の一例としてこんな感じが多いかなと。ステップシーケンサー使ったことある人ならおなじみではあると思いますが。
ストレージにあるサンプルから選んで1~8トラックのどれかにアサインする。
もしくは音源を入力してDigitaktでサンプリングして、それをアサインする。(サンプリングした音はストレージ内に格納されます)ステップ数を決める(トラック毎に変更可能)
ステップ数の中で音を鳴らすタイミングを決めてトリガーする
サンプルの再生方法、音程、音長、フィルター、アンプ調整、エフェクトなど調整して音作りしていく
各トラックでステップ毎にパラメーターロックなどを使いより細かいエディットをする
1~5を繰り返してトラックを増やしていく
更にパターンを増やしていき、それらを繋げていったりミュートなどのリアルタイムのミックスを行い曲構成していく
MIDIトラックを使えば外部音源も8トラック分シーケンスできるので、そこも使い出すと世界がだいぶ違ってきそうではあります。
動画とか見てると+α機材をMIDIでシーケンスOR同期させて上モノを鳴らしてたり(それこそDigitoneとかね)
あとはやっぱり操作性の良さを生かして、パターンを再生しながらリアルタイムで抜き差ししたりして展開を作っていくという使い方をしてる人が多そうです。
DigitaktのUIを理解する
各キーの役割
さてここからはもう少し具体的になります。
キーがたくさん並んでるんで一瞬ややこしそうに見えるんだけど、Digitaktは実はかなりシンプルな作りです。まず全体的なキーの役割についてざっくり分けてみると、
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ほとんどのキーは小一時間も触ればだいたい覚えちゃうと思います。それくらいシンプル。各キーの役割も一度分かってしまえばどうということはないかと。
モードによってLEDの表示内容は変わるけど、必ず4x2段で割り振られてて、そのまま隣のノブと対応してるのもめちゃ分かりやすい。
唯一自分が混乱したのは1~16の数字キー。モードによってキーの役割があれこれ変わるんで、「あれ?今はこれトラックの切り替え状態か?」みたいに一瞬分からなくなることがまだまだあります。(一応色が変わったりして分かりやすくはしてくれてるんだけどね)
まあそこだけまだ慣れてないとこあるけど、ほんとそれくらいで(そこ重要だが)使うべき機能が単独キーとしてちゃんと表に出てる。一番言いたい点としてはほんとめっちゃ使いやすいよってことです。伝われ~
*トラックの持つパラメーターについて
画像の紫で囲った部分がサウンドの各設定項目になります。
[ TRG ] 音程や音長、ベロシティ、プロパビリティなどを設定します
[ SRC ]サンプルソース選択と再生方法、スタートエンドやループ位置の設定
[ FLTR ]ローパス、ハイパスなどのフィルター
[ AMP ]アタック、ディケイやエフェクトのセンド量、パンなど
[ LFO ]LFOの設定
とても大事なキー
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これだけキーキャップの色が違うし明らかに重要そうですが実際重要。
このFUNCキーを押しながら各キーを押すことで、オレンジで印字されてる機能に切り替わります。PCでいうShiftキーとかFnキーとかと同じ感じね。
ちなみにたまーにここを押しながら別のキーを押すのが押しにくいときがあります。
あと必ずしもここを押しながらじゃないと黄色い文字の機能にアクセスできないかというと、実は別のショートカットもあったりするので、その辺は個別に覚えてくしかなさそう
コピペを制するものはDigitaktを制する
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DIgitakt、とにかくコピペしまくれます。
このコピペを使いこなすことで制作テンポが一気に跳ね上がり、ノリノリで制作できるようになっていく(はず)なのです。
まあ自分はまだそこまで慣れてないのでまだそこまで手早くできないですが・・
コピペについてはDigitakt、というかElektronのシーケンサーの仕組みと密接に関わる部分なので少し詳細に説明してみます。
Digitakt、というかElektronのシーケンサーはステップ毎にパラメーターの値を変えられる「パラメーターロック」という機能が特徴的で、この機能がまあほとんどのパラメーターに対して効くんですね。
なのでそれを使わない手はないでしょ、ということでステップ単位で色んなパラメーターを変えながらシーケンスしたくなるわけです。
1小節の中でそれこそ1ステップずつサンプルを変える事もできるし、フィルターでもエフェクトセンドでも当然ステップ毎に変えることができます。
なんですが、当然どんどん使いまくってると訳がわからんくなるわけです。
整理するためにステップ毎に各パラメーター見ながらそれを他のステップにも同じ値を適用していく。そんな作業も必要になってくるんですが、手動でちまちまやるのは地獄です。そこでコピペを多用することになります。
コピペ機能自体はこの手の機材ならまああると思うんですよ。
ただDigitaktはここの操作性がよく練られていて、サウンド全体のコピペから特定のパラメーターページのコピペ、ステップシーケンスの内容やパターン単位など、コピペする内容の選ばせ方が直感的ですごく分かりやすい。
とにかくコピーしたい値を持ってるキーを押しながらコピー→ペーストしたいキーを押しながらペースト、でだいたいいけます。
自分も使ってみるまでなんかややこしそうかな?と思ってたんですが、いざ使ってみると拍子抜けするくらいシンプルに感じました。よく使う機能とそれにフィットしたキーがちゃんと表に出てるので分かりやすい。そしてこれくらい操作がシンプルだからこそ、複雑に設定できるパラメーターロックも活きてくるんだと思います。
具体的な使い方を挙げだすとキリがないので個別でまた記事にできればと思いますけど、個人的にはこのパラメーターロック及びコピペの使いこなしがDigitaktを使う上でとても重要そうだと感じてます。
あーあと一個あった。このコピペを多用することになるわけだけど、”クリア”を間違って押しちゃう事件は割とまあ起こりやすいと思います。はい。ほんとはクリアに関してはワンクッション欲しいかな・・
そんな感じで、基本部分としてはこんな感じでしょうか。なんせDigitaktを使ってみるとよくできてるなーと感心してしまうことが多くてつい熱がこもってしまいます。一度覚えてしまえば他のマシンでも同じ感覚で使えそうだし、Elektronは沼りそうで怖いですね。
ちなみにですが使い方など以外でのDigitaktネタとして
キーキャップ加水分解問題を解決したい
Digitaktにちょうどいいケースは
モバイル化を視野に入れる
あたりも色々探ってたりしますのでそのうち記事にできればいいなと思います。
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