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TONEX ONE、好き。

ブラックフライデーのことを書いた時にIK MultimediaのTONEX MAXがセールなのでそれは欲しいってことを言ってたんですけど。
その後、熟考(10分くらい)しまして気がついたらTONEX ONEを買っていました。

というわけで今回はギター機材のお話です。

TONEX ONEを買った理由

出発点としてはTONEXを使ってみたい。というのがありました。
はじめにTONEXとTONEX ONEについて少し整理しておきます。

  • TONEXとは(雑に言うと)ギターアンプの環境をシミュレートするソフトウェア

  • TONEXはバージョンがいくつかあって主にアンプの数などが違ってくる

  • TONEXと連動するハードウェアも出していて、TONEX ONEはそのひとつ

つまりオーディオインターフェイスがあればTONEXのソフトだけでとりあえずギターを繋いでPCで音を出すことはできます。
僕の場合もTONEXを使ってみたいだけなら、ペダルのTONEX ONEは必要ではなかった。
ただTONEX ONEは

  • ヘッドフォンやスピーカーを繋いで単体で音が鳴らせる

という素晴らしいメリットがあります。
TONEXの音が出せて、かつPCレスでも音が鳴らせる。
ん?これはまさに、今の自分のモードにぴったり合致する製品なのでは?
ということを10分くらいで考え抜いて購入にいたったわけです。
ちなみに23,000円くらいだったので、偶然にも最初迷ってたTOTAL STUDIO4 MAXのセール価格と同じくらい。なんか皮肉な笑みが浮かんでしまう。

ちなみにTONEX ONEにはTONEX SEというバージョンが付属します。
TONEXにはいくつかバージョンがあるんですが、以下のような違いがあります。

  • TONEX CS(無償版)
    20種のTone Modelを備えた10種のアンプ、5種のペダルを収録

  • TONEX SE
    200種のTone Modelを備えた20種のアンプ、10種のペダルを収録

  • TONEX
    400種のTone Modelを備えた40種のアンプ、20種のペダルを収録

  • TONEX MAX
    1,000種のTone Modelを備えた100種のアンプ、50種のペダルを収録

自分はギター弾くといっても手遊び程度なのでONEに付属するTONEX SEで充分かなと思ってるけど、その辺はこれから使ってみないとなんともですね。(できればセールやってる11月中に判断したいところ・・)

ファーストインプレッション

いかつめに撮ってみる

かなり小さめのサイズになっていてこの中にFenderやマーシャルのアンプがいくつも入るって考えたら、月並みだけどなんかもう魔法みたいだなと思いませんか?
ギターのコンパクトエフェクター買う時のワクワクしてた気分も久しぶりに思い出しました。

ざっくりとしたまとめ

  • アウトプットに直接ヘッドフォン挿してもOK

  • USB Type-CでPCと繋ぐし電源供給もできる

  • 40種類のプリセットを本体に内蔵できる(でも選ぶのはちょとめんどい

  • チューナーもついてる

  • 小さくてかわいい

  • ASIOのオーディインターフェイスにもなる(これ書き忘れてた)

  • USBのゴム蓋はたぶんなくす

ここからはもう少し詳しめに↓


とりあえず音出してみる

箱から出していきなりギターを繋ぎ、アウトプットに直接ヘッドフォンを挿して普通に使えます。
あらかじめプリセットが入ってるので試し弾きしたんだけど、いやほんとに音がいい・・!
僕はギターアンプってバンド時代によく練習で使っていたRoland JC-120、FENDER Twin Reverb、Marshall JCM2000、あたりしか経験してないんだけど、恐らくプリセットの最初のはFender系のアンプでクリーントーンがかなりそれっぽいなと思いました。
歪み系はヒスノイズっぽいシャーって感じのノイズが乗ったけどノイズゲートとコンプレッサーの調整でいけそうです。
(ただ知ってる調整とはなんか感覚が違う。ピーキーというか、しきい値の境界にデジタル感があるというか、入出力のバランス大事そうな印象。)

電源アダプターは付属していない

DC9Vの口

コンパクトエフェクターと同じタイプのDC9Vで電源アダプターが繋げられます。細かいとこだけどDC9Vのって100mAのが多いと思うんだけど、この製品は120mAだそうです。あとセンターマイナス。
本体には電源アダプターはついてませんでした。

USBのふた、なくしそう

小さい本体のさらに小さいふた

お尻のほうにはUSB Type-Cの口があります。
これでPCに繋いだり電源供給もできます。(なので電源アダプターがいらない)
なぜか小さなゴムの蓋がついてて、気配り嬉しいんだけど100%なくしそうな小ささです。

ノブも、小さい

比較のためにピックを置いてみました。

上部の3つのミニノブがギリギリの小ささです。
これってKORGのVolca系とかRolandのコンパクトシリーズと同じやつ?チマチマしててきらいではない。

本体の設定変更はややこしい

上部の3つのミニノブ、大きなノブ、ALTボタン、フットスイッチ、を駆使して色々な設定変更ができるんだけどそれなりにややこしいです。
PCのソフトウェアと連動するので、細かい設定はPCですることが想定はされてるのかな。
文面では意味不明かもですが、どんな感じかちょっと書き出してみましょう。

  • 基本的に2種類のモードがある
    「デュアルモード」というフットスイッチでアンプシミュのプリセットAとBを切り替えて使うモードと、オーバドライブなど普通のエフェクターとして使う「ストンプモード」の2種類の使い方があります。

モードは色が変わるのでわかりやすい
  • 上部の3つのミニノブ
    通常はEQの低中高としてそれぞれ機能します。
    ALTボタンを押すと、ノイズゲート、コンプレッサー、リバーブの強さを変えるモードになります。

  • 大きなノブ
    ここはシンプルにボリューム調整がメイン

  • ALTボタン
    各種モードに入る時に組み合わせでよく使うボタン

  • フットスイッチ
    デュアルモードの時はプリセットA/Bを切り替え、ストンプモードの時はエフェクターーのオンとバイパスの切り替えとして使います。

  • その他
    フットスイッチ長押しでチューナーモードになります。これはけっこう便利。

さすがにこれは無理あるのでは・・と思ったところ

ONEではプリセットAとBを切り替えられるんだけど、実は更にそれぞれのプリセットの中に20個ずつ格納できて、それを本体だけで変更することができます。
つまりプリセットA(x20)+プリセットB(x20)って感じで合計40種類のアンプ環境を本体内に保存して呼び出せるわけです。
ただその呼び出しの手順が「プリセットの中身を切り替えるモードに入る」 → 「ミニノブを回して選択する」という操作になってて、20個分なので小刻みすぎて選ぶのがめちゃくちゃ難しい。

この小さなノブで20段階振り分けは無茶

一応プリセット毎にLEDの色が変えられるので、いちいち音鳴らしながらでなくても視認はできるんだけど、ちょっと回したら1,2個プリセット飛ばしたりしちゃうので、さすがに操作むずいです。
これはハッキリいって10個ずつくらいでも全然良かったのでは・・

操作性も、全体的にはそんな悪くないかも?

まあさすがに20個はやり過ぎかなと思ったけど、操作が難しいのはそれくらいでいちいちPCに繋がなくても本体だけで設定があれこれできるっていうのは良いと思いました。
各種設定が本体だけでしかできないとなると問題だけどPC側で設定する方法も取れるわけで。
例えばTONEXとしては細かい設定はPC側でやってねっていう割り切りがあってもおかしくない。
でも操作が複雑になってもONEだけである程度設定できるようにしてるのは、ライブの現場やPCレスの環境でも使われることを想定してのことだと思います。そういう使う側の選択肢を増やしてくれるのは好印象でした。

PCでの設定など

こっちはまだあまり触れてないけど、TONEXのPC側ではアンプの種類やエフェクトなどがっつりエディットできます。

若干分かりづらみがある

インターフェイスはスッキリはしてるけど、若干の分かりにくさを感じるのは慣れの問題でしょうか。

TONEX ONEの設定

アンプシミュの設定はメーカーが作成したものの他に、ユーザーがキャプチャーした様々なモデリングデータ?があって膨大なことになってます。
この辺キャプチャーの仕組みとか分かってないんであれだけど、思った以上に簡単にキャプチャーできてしまうんですかね?どれもちゃんとアンプの音になってるんですよね。
プリセットの探索や設定の細かいとこ(エフェクトとか)はまだ全然分かってないのでこれから少しずつ調べていこうと思います。

いったいどんな魔法なのか

まーしかし、とにかくTONEXは驚きでしかないです。
アンプシミュというとAmplitubeは使ってたんで馴染みがないわけじゃないんだけど、TONEX、というかキャプチャー式のアンプシミュっていったいどういう仕組みなのか謎すぎて自分にはマジで魔法みたいに思えますね。

kemperとか使ってたような人には何周遅れの話だよって感じかもですが・・・
自分の手持ちの機材とかをキャプチャーできるってことだけど、いやキャプチャーって写真撮るみたいに言うけど、それでなんでアンプの音が再現できるのかまったく意味がわかんないです。
わかんないけど音は確かにめっちゃそれっぽいんですよね。それっぽいっていうか、もうそのまんまじゃないの?ってくらい。

ただこのTONEXみたいな仕組みは弱点もあるらしく、アンプそのものをモデリングしようとするアンプシミュとはそもそも別物とのこと。そして毎日のように進化がとんでもないAI系技術の賜であること。今は過渡期とは思いますが、思わぬ破綻の仕方をする可能性はあったりするってことですかね。
僕自身はそこらへんの技術的なとこを深堀りするつもりはあまりなくて(できないとも言う)、自分でなにかキャプチャーするってことも恐らく今後もないと思うので、とりあえず膨大なデータの中から「たまたまちょうどいい」設定を見つけて使わせてもらうっていう使い方していこうかと思ってます。
なんせこんなに小さなペダルとの組み合わせでお手軽に使えるなんて最高すぎるでしょう。

あ、そういえばTONEX ONEの他にもうすこし大きめのTONEX PEDALてのもありますね。

小さなノブはない・・・

ペダルとしてしっかり使い込むなら絶対こっちのほうがよいと思うけど、こっちは5万円くらいするし自分は今のとこONEで満足できそうかな。

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