【我流】「ボイロ一人称劇場動画の台本構成について」【縁から攻めろ】


はじめに


こんにちは。ラインカーネーションと申します。
普段私はニコニコ動画にて動画投稿活動を行っています。

さて、私の投稿している動画ジャンルは「ボイスロイド劇場」と呼ばれているものです。
キャラが喋る感じの奴。紙芝居。

更にそのボイスロイド劇場の中でもギャルゲーみたいに一人称視点で物語を動かす動画を「ボイロ一人称劇場」と呼ぶらしいですね。知らなかった。

要するに私は「ボイロ一人称劇場」を投稿している投稿者、というわけです。

今回はそのボイロ一人称劇場の構成の書き方を知りたい!という質問をいただいたので、自分なりのやり方を書き残していきたいと思います。



※注意書きです。
※当記事に記されている制作論はあくまでラインカーネーションの独自理論であり、それを他者に対して強制するものではありません。


※これ書いておかないとね……

※ほら、魔除けみたいなもんでさ……

※しょうがないよね……


構成論 三点重視


創作者たるものこだわりの一つや二つあるものですが、当然私にもちょっとはあるわけです。
というわけで構成論に入っていきましょう。

私がボイロ一人称劇場を製作する際、次の3つのポイントを重視しています。

物語の核となるフレーズ

導入

オチ(結末)

それぞれについて解説していきます。


「物語の核となるフレーズ」

世界観、キャラクター性を決定づける部分です。

例示一本目→自作動画となりますが……

こちらの動画の場合は最初のフレーズとして「逆ギレヤンデレ」というものが思いつきました。
そこから世界観→「まあ監禁だろ……」「逆ギレしてるしギャグ寄りで」
キャラクター性→「うるさい感じにしよう」「ギャグに寄せるならかわいくまとめた方がいいな」

という感じに形つくって行きました。
非常にわかりやすいですね。

例示二本目→ダークサイドとなりますが……

こちらの動画の場合は「夢破れてあかり在り」という、「春望」の一句「夢破れて山河在り」のパロディのフレーズから思いつきました。
そこから世界観→「破れてるしダークサイドかな……」「夢破れてって事ならリアル寄りかな」「ボイスロイドが絡んだ夢となると、歌か動画だけど、まぁ歌だろ……」
キャラクター性→「歌ならあかりちゃんよりゆかりさんじゃない?」「ダークサイドだしゆかりさんには卑屈になってもらうか……」

という感じに話を作っていきました。
こういうのって後から見ると酷い人みたいに見えますけど、その通りだと思います。


これらの例示からわかる事として、フレーズ一つが決まれば一気に動画のテーマや主役となるキャラクターの性格や言動の雰囲気が決まりますね!

フレーズが出てくるにはどうしたらいいんだ……。
わからない……。


「導入」


物語の始まりの部分ですね。
ここしっかりしてると楽。

例示一作目

こちらの動画の場合は、とっとと本筋である「あかりちゃんが監禁」という場面に移ったほうがいいと思ったので、導入部分から監禁へ移行しました。
これにより、描きたい展開をすぐ描けたので良かったと思います。
視聴者の皆様に三秒で「作品のテーマを伝える」という目的を果たせましたね。


例示二作目→ダークサイドです……

こちらの動画の場合は、ダークサイドということで、動画のテーマが哀愁強めだったこともあり、詩的な語りから入らせていただきました。
こうすることで視聴者の皆様に「あ、そういう風に静かな作品なんだな」と思わせる事が出来ます。
ここで視聴者にテーマをわからせて選別してるわけですね。(この先大変だからね)


このように、導入には「視聴者へのテーマの提示」「登場キャラクターの提示」「とっとと立ち絵を見せる」といった役割があります。


「オチ(結末)」


例示一作目

こちらの動画の場合、結末としては1Day監禁を乗り越えてちょっとだけ関係が進展するって感じですね。
こういう風にゆる~く終わらせていきましょう。
ギャグ寄りかつ一人称劇場の場合、あまり尖ったオチをつけると視聴者がびっくりしちゃいますからね。


例示二作目→ダークサイドですが……

こちらの動画の場合、結末としてはゆかりさんに唆されてマスターが完全なる破滅を迎える感じですね。
ダークサイド&この動画の展開を考えると、マスターが救われてもなぁ……と思ったのでこういうオチにしました。
ダークサイドの場合、ゾーニングが済んでいるので、雰囲気に合っていればいくらでもやっていい気がします。

こういったオチにすることで、導入から続く哀愁を最後までゆったり終わらせる事ができますね。


つまり、オチとは「作品全体の雰囲気をまとめる」「作品の評価全てを決める」役割があります。
オチが酷いと作品全体が悪く見られがち。



まとめ


つまり、ラインカーネーションの構成論とは、

「印象的なアイデアを考えて世界観を構築し」

「それに見合い、視聴者にテーマを早く伝えられる導入を作り」

「動画の雰囲気に合ったオチを考える」

というものです。

導入とオチが完成した後は、その間を構築した世界観やキャラクター性から埋めて、自然にオチへと誘導して台本を完成させます。

例えるなら、マークシートで縁取りをした後に、それを導線に黒く塗り潰すイメージです。


終わりに


参考にしないでください。


印象的なフレーズを生み出す方法、教えてね……。

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