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30代・40代のアトピーの向き合い方

私は現在46才で、物心ついた時からアトピーだったので、もう40年以上のお付き合いです。現在はほぼ、コントロールできる状況にあるので、不摂生さえしなければ、大きく体調を壊す事がありません。


今年になってから私は、ツイッターを始めました。何人かの人とアトピーで繋がる事で勇気をもらい、逆に自分の経験が他の人の参考になればと、発信をする事も増えてきました。


私には10代の子供が二人いて、ツイッターので仲良くしてもらっている人にも、10代・20代の人がいっぱいいます。私はその親の世代ですので、若い子たちとはアトピーの感じ方とか、向き合い方が違う事に気が付きます。


前回、「10代20代のアトピーの向き合い方」のブログを書きましたが、30代・40代になると、置かれた立場や環境も変わってくるので、今回は私達の世代向けに書いてみました。

30代・40代のアトピーの向き合い方

若いころは、アトピーに対して、どちらかと言えば「反発」や「抵抗」をしていた感じだと思います。逃れたい、早く治したい、こんな自分が嫌だ!と。叫びまくっていた気がします。


もちろん今も、アトピーをすべて受け入れ、アトピーとともに生きていく・・・なんて気にはなれません。ドラゴンボールの”シェンロン”がいるなら、アトピーを治してくれと、お願いすると思います。


(あ、この世からアトピーを無くして!って言えば、全員のアトピーは無くなるじゃん!!)


ただ、年齢を重ねてくると、ある程度「アトピーとの付き合い方」みたいのが解ってくると思うんです。冷静に自分の身体と向き合える自分がいる感じでしょうか。


不安なのは、アトピーという病気に対してもあるけど、生活や周りとの関係性に対する不安が増える気がします。たとえば、仕事とか、家事とか子育てとか。


私は別のブログに「アトピーは時間とお金で解決する」と書いたことがあります。極端な考え方ですが、私達30代や40代は、リアルにそういうものに追われていませんか。10代20代とは、悩むことが違ってきます。それは社会的な責任があるからだと思います。


偉そうに言ってますが、私は全然ダメダメですので、余計にこんな事ばかりを考えてしまう傾向にあり、そんな自分へもあって以下のポイントをまとめました。


もし、辛い気持ちがあなたを襲った時に、どこかの文があなたを楽にできたら嬉しいです。

必要以上のポジティブシンキングはしない

この言葉が出たのは、もう10年以上前ですかねぇ。最初はすごく良い言葉だと思っていました。ポジティブに考えを向けることは大事だと思います。沈んでいても仕方ない事ばかりなので。


問題は、ポジティブに考えられない自分が悪いとか、おかしいと思ってしまう事です。誰だってマイナスに引っ張られてしまって、抜け出せない時はある。それを無理やりプラスに変えるというのも、心にとって負担です。


プラスに変えられない自分がダメだ・・・なんて事は全然なくて、むしろ普通だし、無理にプラスに変える自分になる必要もない気がします。


もうアトピーの事で随分長い事頑張ってきている人ばかりなので、頑張りすぎですよね。とはいえ、気分を良いほうに変えられる方法は見つけたいですね。

見栄を張らない

アトピーに直接関係ない気もしますが、要するに「楽」になるという事です。長い間生きてくると、経験が邪魔して素直になれない部分って出てきます。プライドだったり、好みだったり、わがままになります。


それは良い事でもあるので否定しませんが、アトピーなのにアトピーじゃないように見せたり、アトピーを知られたくないって行動をもししているなら、けっこうストレス溜まっていませんか?


私は、アトピーの身体がボロボロである事を、同級生とか知り合いに知られたくなくて、隠そう隠そうとする事で疲れてしまう事がありました。見栄とは違うのかもしれませんが、自分を良く見せたいと思ってしている行動が、今の自分を否定していないか?自分の事をダメなヤツだと思ってないか?って。


今の自分は頑張っているので、自分を自分で否定しない。変な見栄を張らない。一番の応援団は自分だと思う。

大人でも弱音を吐いても良い

子供が弱音を吐くのは、乗り越えたことのない壁にぶち当たるからです。子供なりに周りからの期待を受けている事もわかっている子は、余計にプレッシャーがかかります。出来なくても成長し経験していく事で、子供は強くなります。では、大人の弱音はどんなものが多いですか?


大人の弱音って、「怠慢」か「ほんとに辛い」かではないですか。じゃぁ、アトピーが辛いのって「怠慢」からでしょうか。違いますよね。


だから辛い時は「辛い」と言っても良いと思います。我慢する事で良い事なんてありません。家族とか知り合いが、誰も解ってくれないなら、解ってくれる場所にいって叫べば良い。SNSってそういう時に便利です。


叫びたいだけの弱音なら良いのですが、答えを求めるような弱音なら、ちゃんと状況を説明する必要はあるけどね。

アトピーという事に甘えない

ポジティブになれなくてもいいよ~。。。頑張りすぎなくても良いんだよ~。。。弱音吐いてもいいんだよ~。。。と、ユルユルの事を言ってましたが、この辺で一発絞めます!!


甘えちゃいけません。あなたはもう、世間的には立派な大人。アトピーだからと言って、何でも許される訳はない。アトピーだからといって、生活もある、家族もいる、仕事もある。自分という人間には役割があって、今はアトピーでとっても重い症状の人でも、良くなるための努力や、周りから支えてもらっている事を忘れてはいけません。


アトピーだから、それやって~。アトピーだから、これ出来な~い。こんなんで、本当に良いですか?違うと思います。やる時はやる!それが大人です。

ちゃんとアトピーを調べる

自分のアトピーを良くしたい気持ちが無いのであれば、ココは必要ありません。もう医者任せ、家族任せ、何もしなくても身の回りの世話を誰かがしてくれる人は、アトピーを治す必要すらないのかも知れません。


自分の身体に出ているアトピーの症状を、ちゃんと分析する事は、自分が快適に生きるヒントになります。大きく体調を崩すことなく、コントロールする事ができるようになれば、今持っている不安のレベルは絶対に下がります。


私は今、そのレベルに来ることが出来たので、こうやってブログで発信できているのだと思います。そしてわからない事を調べていくうちに、更に良い情報を仲間から教えてもらえたりします。


アトピーであっても、そういう情報に触れる事で、生活のレベルとか質が上がります。必要以上に他人とコミュニケーションをとる必要はありません。でもアトピーに関しての情報や、自分の身体の事はもっと知ったほうがいい。そういう投資はしても良いと思う。

周りに左右されず、自分の治療方針を決める

アトピーの治療法って、人それぞれ。万人に効くものなんて無い。だから、試してみるしかない。自分の方法を見つけたもの勝ちです。


知らない事や、何を参考にするとかも、もどんどん聞けばいい。知識と経験を積むことで、アトピーに対して強い心が出来るので、痒くて傷つくって朝起きて「あちゃ~・・・」って日も、「じゃぁ、こうしよう!!」って歩きだせます。

自分のせいにしない、他人のせいにもしない

とは言え、痒くて痛くてしんどい時は「クソー!!」って思うし、自分に腹が立つこともある。そういう時自分や、周りに当たり散らさないのも、大人の対応だと思う。


何かのせいにしたい気持ちはわかる。そうする事で気持ちのバランスが取れて、落ち着いてくる事もわかる。でも、周りに当たるのは本当に良くない。アトピーで辛い気持ちは、みんな知っているはずです。


もし、周りがあなたの事を解ってくれていないなら、それは「伝えていない」か「伝わっていない」ので、説明不足なのだと思います。そこから始めましょう。

全然人生終わりじゃない

私達、30代40代は、人生でちょうど真ん中です。10代20代のころからアトピーだった私にとっては、まだまだやりたい事がある。もっと身体を良くして、チャレンジしたい事もいっぱいある。


体力的には今後、坂を転がるように弱ってくると言われていますが、これからの人生のほうがまだ長いのです。


いつかは完治したい。今後の医療の進歩によっても、アトピーの治療が変わってくるかもしれない。逆に、地球環境や土壌汚染が進み、食べる物や環境は悪いほうに進む可能性もある。


新型コロナのように、アトピーである以前に、生きていく事が大変なくらいの危機が、また訪れるかもしれません。でも与えられた命は、大事にしなければいけない。私たちは、幸せになる為に頑張って生きるのです。


あなたの今やりたい事は何ですか?有意義な30代40代を生きていきましょう。快適に生きる方法は、必ずあります。

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