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魅惑のレトロな映画館、東劇

君は東劇を知っているか。

都内近郊在住で映画ファンだとしても馴染みがないというか、知る人ぞ知る場所。
行ったことがない人も多いかもしれない。
そんな東劇がめっちゃ好きな人が書き散らしているのがこの記事である。
※ただの一般人の戯言です


東劇とは

アクセス


公式サイトより拝借

東京都中央区
銀座と築地のちょうど真ん中
最寄りの駅は「東銀座」6番出口より徒歩1分
・東京メトロ日比谷線
・都営浅草線
のどちらも乗り入れています。
※徒歩1分ですが、横断歩道があるのでもうちょっとかかる事もあります
6番出口を出てすぐ、どーんと出てくる看板と赤いラインの入ったビルが目印!

2024年5月24日現在の看板はこんな感じ

どんなところ?

松竹系の映画館。
直下も直下、映画館の上は松竹本社です。
物理的に。

1975年(昭和50年)高層ビル化され竣工。現在では同ビルに松竹本社が入っている。2025年で築50年を迎える。

Wikipediaより

東京劇場(とうきょうげきじょう)は、かつて存在した日本の演劇場・映画館。(略)1974年に閉館・解体され、東劇ビルが竣工、映画館は東劇(とうげき)と名を変え松竹マルチプレックスシアターズの直営映画館としてビル内に現存する。現在の定員は435人である。

Wikipediaより

かなり老舗の劇場なのです。

何を上映してるの?

ここが一番のウリであり、一番の大問題なのですが
「松竹が直で配給している作品」です。
主なものは
・シネマ歌舞伎
・メトロポリタンオペラ ライブビューイング
・ブロードウェイミュージカル
・国内有名劇団のライブビューイング
です。
たま〜にバッチバチに松竹が力を入れた、いわゆる「普通の映画」も上映しています。

どうしてマイナーなのか、おわかりいただけただろうか。

こんなこたぁ言いたかないですけど。
雑誌やCMで見かけるような「普通の映画」の上映館じゃないのです。

とはいえ、上映作品が素晴らしい

これは声を大にして言いたい。
めっちゃくちゃいい作品を上映しているんです。
ただ、馴染みがないだけ。
全国の松竹系映画館でも上映しているのですが、ほとんどが一週間限定で一日一回上映なのに対し、東劇では半月以上上映&一日何回か上映しています。

シネマ歌舞伎

松竹といえば歌舞伎。
そもそも、東劇は歌舞伎座のすぐ近くにあります。
そして新橋演舞場はも近くにあります。
※アクセス用の地図参照
20年くらい前からの名作やその時の新作など、月一で10本ほど上映。
料金は2200円。3枚組のムビチケセットorコンビニで発行できる鑑賞券は5700円でちょっとお得。その他割引はなし。
学生さんは1500円!
最近だと刀剣乱舞の歌舞伎版を上映していました。ワンピースとかナウシカとかも。

ラインナップや東劇以外の上映館情報はサイトよりどうぞ!

メトロポリタンオペラライブビューイング

正式には「METライブビューイング」
(内容が分かりづらいのでちょっと書き方を変えました)
NYのメトロポリタン歌劇場で行われているオペラのライブビューイングを翻訳したものです。
向こうでの配信に合わせてラインナップが決まり、月一くらいのペースで10本ほど上映。
シーズン全ての上映が終了後、アンコールとしてそのシーズンの全ての回と過去回をランダムで上映するのですが、基本的に東劇が一番ラインナップが充実、上映回も多いです(関西などでも上映があります)。
料金は3700円、3枚組のムビチケセットorコンビニで発行できる鑑賞券で9600円。割引なし。
こちらも学生料金あり、2500円。

詳細は公式サイトよりご確認ください。

私はこの二つをメインに観ているので、東劇に通いまくっています。
ミュージカルはまだなので詳細が分からず割愛…。
スケジュールが合わない時に最適。他だと朝早い回のみとかザラなので…そしてなにより東劇が好きなので…

好きなポイント

以外、写真多めかつ素人の感覚です。
音響とか設備とかは全然よくわかりません。

建物がレトロで素敵

本当にこれが一番推せる。
築50年の素晴らしさ。

入口の手前すぐの、この切符売り場!なかなか最近、この形ってない気がする!わくわく!

今は使われていないのが残念…!

入口をくぐってすぐ、この長〜いエスカレーターと可愛らしい天井。
シアターは三階なので、かなり長め。
二階あたりから大きなガラスの窓が出てきて見晴らしも素敵です。

天井がめっちゃかわいい


天気がいいと暑い!


登りきった先のエントランスもレトロで上品。
歌舞伎やオペラのPOPが並んでいたり、公開予定の松竹配給映画のポスターが掲示されています。

左に進むと


奥にあるのは発券機
右奥が劇場入口

入口手前にエレベーターもあります。
入ると左手に売店
右手がスクリーン

丸いダウンライトが床に反射してるのも好き
上映している作品の写真を展示してあるのも素敵

お手洗いの手前にアンモナイトみたいな壁があったり、中も螺鈿みたいな丸のタイル張りだったりするんですが
さすがにお手洗いなので撮れませんでした!

客層的に落ち着いている

※運もあります
オペラと歌舞伎を、通常料金以上のお金を払って銀座に観に来ているということでかなり落ち着いた雰囲気。
平均年齢お高め。
お若い方もすっごい落ち着いてる。
そして満席でぎっちぎち!ということもない!(いいやら悪いやら)

座席がゆったり

シートが低めで勾配もゆるいのですが、一席がゆったりしていてのんびりできる!幅が広めなのかな…?(体感)
そして座席が交互になっているので前の人が気になることも少ない。

座席ガイド様より

席数めっちゃ多い!
※スクリーンは1つのみ。

L〜M列あたりからの光景

スクリーンが大きくて高い位置にあるので、どこから観てもかなり見やすい!
J列までは勾配が緩くて見上げる感じ。
K列以降は少し勾配があってちょっと見上げるか目線の高さくらい。
個人的にはG〜I列の中央通路付近が好きです。迫力満点!

銀座も築地も近い

観終わった後や前にちょっと贅沢な気分でお茶したり、ランチに行ったり…というのがなんだか好きで。
元々観光スポットなので賑わいすぎてて苦戦もしますが…
地下鉄で移動するのも楽ですし、徒歩で銀座の向こうの日比谷や有楽町にもお散歩程度で行けるのがよき。

とはいえちょっと弱いところ

※上映作品については個人差があるので割愛します。観てみたい人はどんどん観て欲しい〜!
ちょっと渋めのラインナップかつ特別料金なのでハードル高く感じるとは思いますが…!

コンセッション

ドリンクとポップコーン(塩)のみ!
というのがつい先日までの話。
最近ちょっと増えました!

どーんと増えたメニューがこちら!

あまーい!
昔はぬれ煎餅があったらしい…ナイスアイデア…

アーモンド入りは新鮮で楽しい

ドリンクはMとLから選べます。
途中休憩ありの作品だったら、Mサイズを買って途中で追加して買うのもアリです。
せっかくの映画館なんだ、ケチケチするなっ…!
ただ、結構堂々と持ち込みしてる人も多いです。年齢層的に持ち込みしてた時代なのと、演目によっては長丁場なのでコンセッションの食べ物ではお腹が持たないのと…

スクリーンが一つ

オペラは平均して三時間超え(途中休憩あり)
歌舞伎は短いと二時間以内〜長ければ三時間以上(演目によって途中休憩があったりなかったり)
朝はだいたい10時台〜
つまり、必然的に回数が少なくなる。日に3回くらい。
ふらっと気が向いたら観るって感じではないかも…。
まあ三時間以上の作品ってインド映画と同じ長さだから、ふらっとって感じではないかな!

※音響やスクリーンの設備に関しては詳しくないので「画面でっけー!」くらいしかないんですが、詳しい人からしたらあんまり良くないのかもしれません。当然、DOLBYとかそういうのではないです。

レトロでいいじゃないか

スタイリッシュだったりおしゃれな映画館が増えていく中、昭和の建物が現役で稼働しているなんて楽しいじゃないか。
歌舞伎座や築地に近い街並みの中で、レトロな「非日常」を味わうのもオツだと思うわけで。
なかなかないぞ、この懐かしいけど豪華な感じ!
スタッフさんも物腰が柔らかくて素敵です。

映画を観なくとも、入口付近には松竹(主に歌舞伎の衣装など)の展示物が飾ってあるので、雰囲気だけでも味わえます。
ちょっと前までは小さな本屋さんがあったんですが…時代の波…

この看板もレトロでいい。
「り」の手書き感最高

この記事を見て、ちょっと行ってみようかな…と思っていただけたら幸いです。
東劇はいいぞ。

お帰りはレッドカーペットの階段で…


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