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2024 祇園祭 宵山

07/15、23時手前、はんなりにぎやか、1つの正解のようなときを収めた写真。画質がそれなりなのも平成の雰囲気の形成に一役。

音のほうは、「歩行者天国はまもなく解除になりまーす!」と警察官の声、響くサイレン。カテゴリの中心を闊歩するオラァ系陽の人が「俺の声のがデカない?ヴヴッ!」と、歩きすれ違う僕のそばで応戦する。

音のない絵や写真はときにすばらしいものかもね。

歩いていくと、ほどなくして四条烏丸交差点。ここは基本的にビルを中心とし、平時は多数の会社員で形成される場所だ。

が、僕が夜闇のなかで強く認識したのは、ドレッドコンビ、王道ヤリラズ、強者DDズ、顔強ギャルズ……錚々たる各界のエース4組が密集。

僕が小学生なら男性にはチビるかビビり、女性には見惚れるかデレてる。そういう若き強者だけ、準決勝。

凄かったし、さらに修飾する。

よい子や品位ある大人は地下改札へ消えた。いま地上も一等地、ここに残ったのは順不同だ、J・Q・K・joker。さあ決めようぜ。頂上のチャンプ、蹴落とされる地べた、勝つのはどこだ!
(過剰の大盛り、1000%妄言です。)

しかしながら当然、待てど暮らせど、王者を決める気配はなかった。

僕たちは戦国でなく昭和でなく田舎でなくスラムでなくアマゾンでなく、令和の京の都を生きている。みんな上品なのです。

ガラス壁にうつかっていた僕のほど近く、顔強ギャルら金髪の美人な子は、地座りして団扇のホネを地に叩いて愉快を表現。

僕の真ん前に移動したかと思えば、カラフル服の可愛い子は戯れあいから躰を揺らし、身振り大きく大胆なネタ&ツッコミをしていた。

陽キャ、すっごくおもしろい。

振りかえると。僕はこの祇園祭で陽キャを浴び続けた。

喫煙所で凹型で僕をとりかこんで強制的にネタを見せてきたイケ男女カルテットも、阪急電車ではしに座った僕をあたかも仲間な配置で詰め、ふざけはじめたスケーターDDも。

いかれてるのかよ陽キャ、パーソナルスペース狭すぎて愛しいわ、50cmや20cmの距離でネタかますな、何度笑いをこらえたか、友達になってくれ。

これはあえて言うが、「陽キャ」とされる若い子たちは華々しい。

若さゆえに排他な振る舞いもあるが、身内と認定したなかに向けて発する言動には、代え難いパワーが宿っている。

大人になるにつれ、陽も陰も温も冷も次第に混ぜられ融解させられていく。また、自然発生することさえある。
尖りやハイセンスは矯正され無難なものになり、逆に下手な喋りは社会での矯正や自助努力によって並へと近づく。大人としての成熟とはそういうことだと思う。

それが行われていない、純度が保持される最高年齢、それが我が眼前の年代、20~21歳と考える。
優しさも他カテへの配慮もないゆえ、キレすぎる刀だ。

祇園祭前祭宵山 の 烏丸
名刀 の 集結 する 不夜城 だった。

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