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第8号 生殺与奪。


(声にならない叫び)

梅雨が近づいて来たのか雨上がりで蒸し暑い空気の中、雨脚が遠のいたタイミングで撹拌第2弾。
前回たった2週間であれだけ菌糸の塊が出来ていたなら、今回はもっと凄いことになっているんじゃないか?!と期待しながら外したブルーシート。
容器のファスナー付近に見える1匹のウヨウヨ、これが悲劇の始まりになるとはまだ知る由もなかった…。

ウヨウヨにビビり倒した自分の代わりにせんちょーに容器を開けてもらうと…

ウヨウヨウネウネウヨウヨウネウネウヨウヨウネウネウヨウヨ!!!!
あぎゃーーーーーーっ!!!!!!
大惨事ーーーーーーーーっ!!!!!!!!
((( ([[[[[)<   ((( ([[[[[)<      ((( ([[[[[)<       
     ((( ([[[[[)<    ((( ([[[[[)<       ((( ([[[[[)<

写真は撮ったものの流石にここには載せられないレベルのウヨウヨ大量発生、数十匹というか数百匹。予想外の来客に思わずフリーズ。
Googleレンズ先生に聞いたところミズアブの幼虫らしく、梅雨の蒸し暑さの中で米糠の匂いに釣られて来た成虫に卵を産みつけられてしまった模様。
(アブの幼虫がどんなのか知りたい人はこの記事で写真が載ることは決っっっして無いので自己責任でお調べ下さい…。)

ひっくり返すまでもなく見える範囲だけで中の想像が容易くつく程のウヨウヨの群れに成す術なく予想外の事態に我々は天下のコーナンに助けを求めるべく一歩を踏み出すのだった…。


不審者通報されなくて良かった

対ウヨウヨ戦に対抗すべく、コーナンに向かう道中で何なら奴らを滅することが出来るのか緊急会議を開催。
昔アイドルが農業する某バラエティで唐辛子が害虫対策に効果があると聞いたことがあったので、唐辛子を細かくして水と混ぜて霧吹きで吹き付けるか?害虫用のスプレーはコンポスト本体には害を及ぼさないのか?いっそのことデスソース希釈して吹き付けたら殲滅出来ないか?等々…。

原因の一端にコンポストの栄養過多も挙げられそうだったので、赤土の投入も視野に入れつつコーナンへ。土の回収と今後のコンポストの攪拌に使うための良い感じのシャベルを探しつつ、害虫対策を…と探す我々の前に救いの手が、その名も木酢液!!
これまで縁が無かったのだが、炭化した木から出る煙を冷却し蒸留して作られる液体らしく、独特の匂いと引き換えに防虫・殺虫効果があり、尚且つコンポストに使用しても数日〜1週間程で分解され堆肥そのものにはダメージを与えない優秀な代物が世の中にはどうやら存在しているらしく…。

すかさず木酢液をカゴに投げ入れ、土回収用のシャベルと翌週に迫ったゼミのBBQ用の巨大マシュマロを購入しながら、土の回収作業のため続きで精華大学の山の裏手に向かう。
近隣に車を駐車しゴミ袋とスコップを担いで山に向かうものの…

完全に不審者です、お巡りさんこの人です。

今から犯罪の証拠揉み消しに行くんか?というような風貌の二人組、ユニーク()な方がいっぱいの精華大学の裏手じゃなきゃ通報されちゃうね!
梅雨+雨降る直前+山の中という超高湿度の中、何とか土を15kg程採取してもう一回船岡山へ!!

完全に隠蔽工作

滅!!!!

投入投入投入!!!!
ポツポツと雨が降り出す中、猛ダッシュで再度船岡山へ。
容器をひっくり返しウネウネ蔓延る巣窟に土投入!!!!

突然心地よい(多分)の住居に降り注ぐ赤土にウネウネの悲鳴を聴きながら、一心不乱に混ぜていく。さっきはあまりの衝撃によく見ていなかったけど、改めて見ると菌糸の白い塊のところに特にウネウネが密集しているような…?
湿度が高かったから増殖してしまったのかと思っていたけれど、もしかして温度も繁殖に影響したのかも…?

今回は撮影係に徹す!

土を混ぜたら結構コンポストっぽくなってきたかも?

本来ウヨウヨを滅するには透明なビニール袋に密封して天日干しすべきらしいが、何ということでしょう!丁度梅雨が始まったばかり、最悪だ!!

一先ず苦肉の策として希釈した木酢液をこれでもかとぶち撒きにぶち撒く。あくまで防虫目的なので現存のウネウネにはあんまりあんまり効いているようには見えない…これで滅されてくれたら楽なんだがなぁ…。

一先ず木酢液に一縷の望みを託して容器に戻し戻し、次回開封時に貴重なタンパク源になってくれている事を祈って!!

我ウヨウヨ退去強希望

続く


ライター:コバヤシ メグミ
(京都精華大学メディア表現学部3回生)

協力してくださった味方:
大下ゼミ3年ズ
第4回の記事で寝坊してたしょーまくん
通報しないでくれた精華大学の学生達

実績解除:「鳥肌」
  EXP:+120p (ウヨウヨ120匹)(発狂)

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