自然と伝統の「奥大和」
こんにちは。はじめまして!
京都の大学に通っている奈良県在住の4回生です。
今回はMYSH合同会社さんが企画された「奥大和体験プログラム」に参加しました。
私がこのプログラムを知ったのは、Instagramの広告経由でした。私自身、生まれも育ちも奈良県なのですが、奈良県中南部・東部の19市町村を指すのが「奥大和」ということを、この際に初めて知りました。
そこで、「奥大和」の事をもっと知りたい!実際にその場に足を運んで、自分自身で空気を感じたい!と思い、参加を決意しました。この決意の裏には「感情は生もので、いつ期限が切れるかわからないから、その場その場の感情を大切に生きる」という私の中での決め事があったためです。
「感情」を大切に生きるようになったのがいつからなのか自分でも明確にはわかりません。ですが、高校を卒業し、自由の幅が大きく広がった大学生活でのさまざまな出来事、出逢いを通して、自分自身の好奇心に向き合うことが私にとっての幸せだと気づけたことが、前述した私の中での決め事に繋がっていったのだと思います。
長くなりましたが、このような経緯から、ほぼ初めて訪れる「奥大和」にて、私がどのような感情を持ちどう考えたのかを自分なりに自分らしくまとめていこうと思います。
下市町、天川村について
今回のプログラムでは下市町、天川村に訪問しました。
その中でも廃校を利用した施設に2か所、訪問できると聞き、とてもワクワクしていました。なぜなら、私は役割を終えた何かをそのまま廃らすのではなく、新しくそれらを再利用している施設がとても好きだからです。そのため、その2か所の施設については、次の段落で詳しく書き留めていきたいと思います。
まずは施設の紹介です↓
下市町では、6つの施設に訪問しました。
①KITO FOREST MARKET SHIMOICHI
旧小学校を利用した体験型複合施設。
「懐かしさ✖️ニーズ」をとても感じました。
②アダギヤ珈琲
お昼ご飯として、カレーをいただきました。
店内はとてもこじんまりとした雰囲気を感じることができて、すぐそばを流れている吉野川がとても迫力があり、魅力的でした。
③吉谷木工所
奈良県では伝統工芸品に指定の「三宝」を製造されており、実際に檜を使って小物入れ作り体験をさせていただきました。檜の香りに魅了されました✨
「伝統✖︎ニーズ」を肌に感じることができました。
④つるべすし弥助
平安時代から創業800年以上を誇る日本最古お寿司屋さん。日本最古のお寿司屋さんがまさか奈良県にあるなんて考えもしませんでした。「義経千本桜すし屋の段」を中心に、歌舞伎についてお話しいただき、歌舞伎を実際にこの目で見たくなりました。
⑤峠のまなび舎 つわいらいと
旧小学校の木造校舎を活用したゲストハウス。
BBQを行い、一泊しました。
個人的に、ゲストハウスの経営について興味があったのでたくさんお話を聞かせていただきました。
⑥法泉寺
ゲストハウスつわいらいとに隣接している浄土真宗本願寺派の法泉寺。ここでは朝のお勤めを見学させていただきました。「心の豊かさ」の大切さをご教示いただきました。
天川村について↓
天川村では、「コミュニティーナース」の活動をされている山端さんからお話を聞いた後、同行していただき、陀羅尼助という整腸薬を製造されている工場を訪問し、洞川温泉街を散策しました。
天川村の洞川温泉街は、観光客として何回か来たことがあったのですが、実際に地域おこし協力隊として天川村に移住された山端さんからお話を聞きながら街歩きをすると、空き家の問題などといった観光客視点では気付けないような部分に気付くことができました。
旧小学校の活用について
この段落では旧小学校を活用した2か所の施設について感じたことを書き留めていきたいと思います。
〜KITO FOREST MARKET SHIMOICHI〜
今回のプログラムで最初の訪問先である「KITO FOREST MARKET SHIMOICHI」は、地域の方々の憩いの場として機能している部分もありつつ、観光客の方々にも下市町の魅力を知っていただけるような施設になっていると感じました。
敷地内に入ると、グラウンドにハンモックやジャングルジムなどがありました。施設自体は、1階にカフェやレストラン、さまざまな地域に根付いた直売所などが随所にありました。2階はギャラリーになっており、地域の「文化」を発信するための拠点として運営されているそうです。3階、4階はレンタルオフィスやフリースペースといったような下市町を繋ぐハブとしての役割を担っています。これらの施設に加えて、体育館を再利用した「WOOD PARK」と称される施設がありました。木を体感する迷路や登り降りできる本棚があり、子どもが楽しめるようなスペースが広がっていました。
小さな手洗い場や、階段の段の小ささ、理科室の特徴のある椅子などといった子どものころは普通だったものが、子どものころの「懐かしさ」を思い出させてくれる、と同時に、地域の魅力を知ることができる、そんな素敵な施設がここ下市町にはありました。
〜峠のまなびの舎 つわいらいと〜
今回のプログラムで宿泊させていただいた、「峠のまなびの舎 つわいらいと」は、旧小学校の木造校舎を活用した施設です。移住者の高野さんが代表理事を務める一般社団法人が運営されています。
校舎に隣接するゲストハウス自体は、元々、教員住宅として使われていました。それらをリフォームしてゲストハウスとして生まれ変わらせたそうです。
到着した瞬間、ものすごくワクワクして、心が踊ったのを覚えています。まず、木造ならではの外観と内観の素敵さ。中に入ると懐かしい椅子や机の大きさ、時間割が書いてあったであろう黒板。子ども時代にタイムスリップしたような雰囲気に魅了されました。そして、校舎内にある五右衛門風呂は、私にとって一番の感動ポイントでした。人生で初めて本物の五右衛門風呂を見ました。(この瞬間に五右衛門風呂に入りに絶対もう一度泊まりに来ようと心の中で誓いました)
このつわいらいとでは、県庁の方々、MYSHの方々、事業者様と交流をさせていただき、移住者の高野さんには、ゲストハウスを経営しようと思ったきっかけ、どのような経緯で下市町に移住されたのかなどのお話をたくさん聞かせていただきました。私にとって将来につながるような、とても素敵な経験ができた時間でした。
おわりに
今回この「奥大和体験プログラム」に参加することができて、本当に良い経験になりました。私の中の世界が大きく広がりました。このようなプログラムを企画頂いた、MYSH合同会社の皆様に心から感謝いたします。加えて、私と出逢ってくださった皆さま本当にありがとうございました!
まだまだ書きたいことはあるのですが、一言だけ!また必ず奥大和に戻ってきます!!!!