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【私のNAIROBI CITYストーリー】理想と現実の間で、もがいて、悩んで、そして光を見つけた場所
こんにちは。
RAHA KENYAスタッフ・佐藤なみほです。
NAIROBI CITY トレーナー製作記念・ブログリレーということで、とても小っ恥ずかしいのですが、私にとって、特別な場所であるナイロビへの想いをお話できればと思います。
いきなりなのですが。私にとってナイロビとは、
『理想と現実の間で、もがいて、悩んで、そして光を見つけた場所』
なのです。←本当にいきなりだなっ
え、どうゆうこと?って少しでも興味を持ってくださった方、ぜひ最後まで読んでいただけたら嬉しいです。やっぱり、想いを伝えるのは、すごく恥ずかしいし、こいつ誰やねんって感じる方は多いと思うのですが、自分の言葉で伝えられるように頑張ります。
うちでインターンしてみたら?
そんな一言で人生がこんなにも変わるとは思っていなかったです。2019年、人生三度目のケニア・ナイロビ。「ストリートチルドレンの自立支援に関わりたい」そんな夢に期待を膨らませ、看護師という仕事を退職しました。そして、長期滞在する気満々でケニアへ渡航。念願だった、ストリートチルドレンを支援するNGOで活動しました。
・実際に活動する中で、現地で味わった無力感
・自分にはできないと感じてしまった挫折。
・それでも、何かしたいと思うかすかな希望。
理想と現実の間で、もがいて、悩んで、進みたい道がわからなくなっていました。そして、中途半端な自分に嫌気がさしました。そんな風に悩んでいる時、RAHA KENYA代表のリエさんと出会いました。
「うちでインターンしてみる?」
私の人生を180度変えるほどの威力があるパワーワードが発せられます。そんなこんなで。
✔︎自分のファッションにこだわりなし
✔︎アパレル経験なんてあるわけない
✔︎ビジネスってなに?
✔︎スプレッドシートてなに?
そんな、無知すぎる私が、アフリカ布アパレルブランドで、インターンをすることになりました。人生四度目のナイロビ渡航は、まさかまさか、アパレルブランドのインターンを目的とした渡航になったのです。こんなことになるなんて、全然予想していなかったです。
ぶっ壊れたアフリカのイメージ
インターン初日。はじめて行ったのは、サイザルバッグの工場。
次の日は、テイラーさんが大勢集まるビルへ。
そして、次の日には、アフリカ布市場へ。
人生四度目のナイロビにして、今まで行った事もなかった場所にゴリゴリと入っていって。今まで見えなかった現地の人たちの生活が見えました。
・サイザルバッグを作る職人さんたち同士の楽しそうな無駄話
・テイラーさんたちがアフリカンミュージックに揺れながら、ミシンを動かす音。
・アフリカ布市場で、鮮やかな色の布が並ぶ圧巻な光景。
現地の方々はイキイキと暮らしていて。
アフリカ=貧困=かわいそう→助けたい
そんな考え方が、どれだけ傲慢で、どれだけ上から目線だったことなのか気づかされました。現地の方々には、そこに生活があって、目の前にある大切なものを大切にして、毎日賢明に、そして楽しそうに生きていて。すごく誇り高い人たちでした。
アフリカの人たちに何かしたい。ではなく、みんなで一緒に、同じ目線で、関わりたい。そんな考えになりました。「アフリカの人」というくくりで、人をみるのではなく、一人一人の人として真正面から関わりたいと思いました。
ナッツが教えてくれたこと
インターンでは、毎日のようにテイラーさんの工房まで通って通って通って、物づくりをガシガシと進めていました。物作りの ”も” の字も知らない私。そんな私にテイラーさんたちが、ゼロから手取り足取りたくさんのことを教えてくれました。
・ここはこの縫い方の方がいいよ
・この商品に使う素材はこのほうがいいよ
・この型紙はこうやって使うんだよ
どれも初めてなことばかりだけど。
テイラーさんの二人三脚で、作りたい商品がカタチになっていく面白さを感じました。と同時に、作りたいと思っているものが、なかなかうまくできなかったり、失敗を繰り返してしまったり、落ち込むこともありました。そんなときにも、ケニアのテイラーさんたちの「なんとかなるよ!」という寛大さに、とっても心が救われていました。
ある日、テイラーさんに会いに、工房へ。商品をたくさん作りたいからいっぱい注文させて欲しい。とテイラーさんに伝えると。私の目をまっすぐみて、じーんとした表情で、「いつも注文ありがとう」と声を絞り出してくれて。「こんなものしかあげられないけど、食べて。」と、紙に包まれたピーナッツを私に差し出してきた。
後から聞くと、そのテイラーさんは子どもが7人いるのにもかかわらず、工房の家賃が払えず、工房を強制的に閉められそうになっていたとのこと。私は、そのテイラーさんを助けたいと思って注文したわけじゃなくて、彼の技術が素晴らしいと思ったから、注文した。そして、彼は私が継続的に注文することで、安定した生活を送ることができる。これぞ、お互いにとってプラスで対等な関係での関わりなんだ。とハッとしました。『支援する・される』の関係ではなく、お互いに助け合う、そして、お互いにいい影響を生み出す。そんな対等な関係作りをしたい。と思うようになりました。
「ストリートチルドレンの自立を支援したい。でもどうしていいかわからない。」そんなモヤモヤしていた私。テイラーさんとの関わりを通じて、わたしにとっての、関わり方の ”答え” を見つけ出せそうな気がしています。
少しでも前に。
ナイロビで、人生が180度、変化しました。
・NGOでの活動で味わった挫折。
・RAHA KENYAのインターンでの奮闘。
・現地の方々からもらったパワーや気づき。
わたしにとって、ナイロビはやっぱり、光を見つけた場所なんです。いつからこんなにも特別になった場所なんだ?と自分でも疑問に思っちゃうほど、ナイロビは私にとって大切な場所です。
戻りたくても、戻れない、今。いつかナイロビに戻れたときには、前よりも少しだけ大きな人になれるように。そんな気合いも込めて、今日もNairobi トレーナーをきて、前に進んでいこうと思います。
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